更新日:11月3日

流山児★事務所創立15周年記念公演第3弾

完璧な一日




写真:アライテツヤ


日時:2000年1月8日(土)〜16日(日) 毎夜7時開演 日曜は昼2時のみ
会場:下北沢ザ・スズナリ TEL03(3469)0511


作:佃典彦(新作書き下ろし)  演出:篠井英介


出演:流山児祥、若杉宏二、山中聡、栗原茂、悪源太義平 / 篠井英介


【物語】
客のいない真冬の遊園地。時代おくれのコーヒーカップの前。イーゼルが立っている。ここで絵を描いている男がいる。男は絵を描きながらある人物を待っているのだ。その人物とは、男の婚約者の父親。この娘と父親は25年間、生き別れになっているのだ。そこに二人の男がぐったりした男を運んできた。どうやら車ではねてしまったらしい。処分に困った二人はその男をコーヒーカップの中に置き去りにしてしまう。はねられた男はショックで記憶が定かでなくなっている様子…。俺は誰で何故ここにいるんだろうか…。この男が、絵描きが待っている男なのだろうか? さらに包帯男も加わって…。なぜ絵描きは婚約者の父親を待っているのか?
はねられた男は誰なのか? 包帯男の謎とは? イーゼルに描かれている絵の正体とは?
報われない時間を費やす男たちにPERFECT DAYは訪れるのだろうか。

【解説】
『アトミック・ストーム〜原子力戦争〜』三部作(1992〜1996年)『煙の向こうのもう一つのエントツ』(1993年・98年)『SPARKS』(1996年)『カレー屋の女』(1998年)に続いて、佃典彦が流山児★事務所に書き下ろす第7作目の新作です。
観念的な構造を具体的なシチュエーションで包み込む、シニカルでナンセンスな佃ワールドは、今や地元名古屋のみならず、東京においても爆発的な評価を得ています。その佃ワールドに男たちのハードロマンを加えた「男たちのドラマ」が今回の『完璧な一日』です。
流山児演出とは全く違う独特の「美意識」を持つ篠井演出と流山児★事務所トップ男優5人との一見ミス・マッチと思える出会いは必ずや「新しい演劇」を生み出すでしょう。




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