平成13年度(第56回)芸術祭参加作品
『幕末2001』出演メンバー
左から 榎木孝明、南野陽子、塩野谷正幸
7月30日に新宿のセンチュリーハイアットで、『幕末2001』の製作発表を行った。流山児★事務所としては久しぶりの製作発表で、ホテルで製作発表するのはもちろんはじめてである。
会場には在京の演劇記者、九州各地の新聞記者、テレビ局スタッフなど50名以上が集まり、芝居の製作発表としては盛況であった。
余裕と意気込みの榎木孝明 笑顔がいっぱいの南野陽子 いつもマイペースの塩野谷正幸
『幕末2001』は10月19日より東京・大阪・九州各地で公演。
製作発表は栗原茂の司会のもとで行われ、各自が芝居に対する抱負を語った。
榎木孝明
ジャンルにとらわれずに面白い芝居ということであればということで、あらゆる芝居をいろいろとやっていますが、正直言って一番楽しくて、かつ一番大変なのが流山児★事務所ですね。どうせ大変ならば、個人的に憧れ的なこだわりのある「桐野利秋」若いときは「人斬り半次郎」と呼ばれた薩摩出身の人物を描いてもらうことにお願いしました。そして、今回は南野さんも引きずり込んでしまいましたが、自分との対話ができるこの世界を大変ですが、是非味わって頂きたいと思います。南野陽子
十代でデビューして10ウン年たちましたが、これからもたぶんこの仕事をずーっと続けていくと思うんですね。それで、30代のうちにいろんなことに挑戦していきたいなと思ったときにちょうどこのお話を頂いて、お引き受けしました。でも正直言って、今は稽古が近づいてきて、意気込みとは違ってちょっと逃げ出したい感じもあります。たぶん、ぼろぼろになってへこむと思うんですが、自分を追いつめてがんばりたいので、やつれた私を見にきてください。塩野谷正幸
前回公演の芝居の作者の 寺山修司が亡くなった年、47才になりました。もちろん寺山修司とは才能が違いますが、これから先はもう怖いものなしなので、好きなようにやりたいと思ってます。今回、榎木さんとは4回目なので、もう遠慮なしで、南野さんとは初めてですので、刺激をもらいたいと思います。どうぞよろしくお願いします。流山児祥
榎木さんとはあるテレビドラマで共演した後、偶然、小田急線の代々木上原で会って、そこから2駅の間に口説いて、悪の道に引きずり込んで『ピカレスクイアーゴ』という芝居をやったのが始まりで、今度で4本目ですね。
今回、榎木さんに引き続き、南野さんも引き込んで、彼女にはアングラを感じ覚えて頂ければ、もっとすてきな女優さんに変わるんじゃないかと期待しいます。
『幕末2001』は日本人同士が戦った最後の戦争を描きながら、日本の近代から現在までを見せられたらとワクワクしています。だれがみてもわかるチャンバラ活劇にします。ご期待ください。