今回も志村さんに代って七緒がインタビューします。今回のお客様はSABOさんです。
七緒:お早うございます。まず自己紹介をお願いします。
青木:青木砂織です。(名前だけ言ってニコニコしている)
七緒:みんなの間ではSABOさんって呼ばれてますけど、由来は?
青木:サボるから… ウソです。話すと長いから次回ということで。
七緒:それじゃ芝居を始めたきっかけを教えて下さい。
青木:うーん… 話すと長いから次回…(逃げようとする)
七緒:ダメですよ。進まないじゃないですか。
青木:キッカケですかぁ?
七緒:はい。
青木:大学の時の友人が突然死んじゃったもんだから。
七緒:えっ、それってどういうことですか?
青木:その頃、毎日楽しくて、ずっとその生活が続くような錯覚があったんですよ。でもその友人が死んじゃった時ふと気がついた。今死んだら後悔するって。で、私の本当にやりたいことはなんだろう、と。映画つくりたかったんですよね。
七緒:へぇ映画。どうして?
青木:ファザコンだから。
七緒:SABOさんファザコンなんですか?
青木:うん、かなり。
七緒:そうなんですか、意外だなぁ。で、映画づくりとファザコンはどうするとつながるんですか?
青木:私の父がとても映画が好きだったの。で、父をよろこばせたいと思った。かな。
七緒:いい話ですね。
青木:いや、それがあまりよくないのよ。
七緒:あれ?
青木:その頃はね、自分のやりたいことと父のよろこぶことをごっちゃにしていた。で、大学やめて映画つくろうと思って東京に来たはいいけど、昼は土方やって、夜飲み屋で働いて、お金は全部芝居みて、映画みて美術館みて、たまにどっかよそに行って……てしてると舞台が一番面白いんじゃないかと思えてきてね。そんな時に、私が働いていた下北沢の「ステージドア」という店に、当時上の本多劇場で公演やっていた(『流山児ハムレット』らしい)流山児さんとか魚さんとか宇崎さんが来たの。それでマスターのすすめもあって芝居を観に行ったのよ。んで、気が付いたら入っていた……。
七緒:で、芝居やっていた、と。じゃ流山児★事務所に入ったのは、『流山児ハムレット』のおかげですね。
青木:おかげっちゅーか、せいっちゅーか(笑)……お、おかげです。
七緒:稽古場での面白いエピソードなど、なにかありませんか?
青木:うん、今回は韓国公演ということで芝居の他にハングルの授業があったんですよ。で、先生が「“アンコール”の“アン”と“アンデルセン”の“アン”の違いです」って発音を教えてくれるんだけど、その違いが私たちにはちっともわからない。
七緒:まるで受験生みたいでしたよね。
青木:でもおかげでなんとかしゃべれるようになったけど(?)メグはモッチャ禁止令が出てる(笑)
七緒:そうメグさん(日高恵)がモッチャを発音すると、「お食べ」のはずが「止まれ」に聞こえてしまうらしいんです。
青木:私たちも実はあんまり自信ないんですけどね。
七緒:そこだけ妙に声が小さかったりする。そういえば、今回は流山児さんも出演するんですよね。
青木:はい。女性の中にたった一人の男ということで鼻の下をのばして、失礼。シブい芝居をみせてくれています。
七緒:SABOさんからみて流山児さんはどういう人ですか。とてもチャーミングなんですね。許容量の広さは本当に尊敬できる。
七緒:その他、何でも一言。
青木:『狂人教育』のあと3日間『寺山SONG LIVE』というものをやるのですが、これは『狂人教育』とは全く違うステージで豪華ゲストの参加もあり、かなり面白いものになります! 是非両方観ていただきたいです!
七緒:宣伝うまいですねぇ。では、欲しい差し入れなど。
青木:本番中あまり食べなくなるので、元気の出る食べ物ですね。
七緒:SABOさんまたヤセちゃいましたからね。(うらやましい…)
青木:あと猿! 猿が好きです。とにかく好きです。猿みてると元気がでます。猿がいるところは遠くても行きます。猿!(今日一番の力説。とてもうれしそう。)
七緒:SABOさんが猿にとりつかれてしまったので今日はこの辺で。ありがとうございました。
青木:七緒、韓国でもてたよなあ〜(^^)
七緒:ええ、全く。なんで女子高生ばかりもてるんだか……。私は女だと言うのに。