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かもめがとんだ

■第二回公演『かもめが翔んだ』■

 

space

構成・演出: 流山児祥

出演者 : いそちゆき 小森昌子 杉山智子 めぐろあや 富田陽子
甲津拓平(流山児★事務所より)
佐藤和子(流山児組より)

清水邦夫作
「楽屋」
 +  
T.ウィリアムズ作
「バーサよりよろしく」より
1998年3月14日〜15日
 於:Space早稲田


ごあいさつ〜流山児祥(当日パンフより)

昨年の『水色の雨』に続く楽塾の第2弾である。40歳以上のフツーのおじさん、おばさんたち(昨年は1人おじさんがいたが家庭の事情でやめた)と一年かけて芝居を作る、というより「芝居で遊ぶ」第2弾が「かもめが飛んだ」である。テキストとしてテネシー・ウィリアムズの『バーサよりよろしく』と清水邦夫の『楽屋』を使うことに決めて6ヶ月。突然ジャズの生演奏もやろうということになり、全員が初めての楽器を持ち三ヶ月の特訓で何とか音が出るようになり何とか曲らしきものになった?!よろしく御感恕のほどを。
 昨年の『水色の雨』は私の演劇人生にとって衝撃的な<事件>であった。演劇は祝祭であり、個的な<時間=生活>のリアリティはなによりも強烈なものである、という実感を私は持った。今回は、稽古の過程で気づいたのだが、皆きっちり「俳優」になってきた、というコト。モチロン唯の女優さんになんかなって欲しくない。皆さん、ちゃんと「俳優」は「人にあらずして、人に優しい生き物」であることを覚えて欲しい。
 「役を作るもの」=役者という言葉もある。ちなみに「役になる」=役者は私はキライである。演技とは人と人との距離であり、人と人との愛である。人と人との関係をきっちり、人を愛し、人と呼吸しあうことを皆が少しだけ覚えた。(バンドをやることが結果として最大の効果があった)これはイイ事である。
 オマケに今回は「女優たち」の「物語」であり、(娼婦真知子もあるイミでの「女優」である)幽霊になんかならないタフな「女」たちの「喜劇」である。約1時間20分、ごゆっくりお楽しみください。来年もやります。この芝居を見て一緒に「遊ぼう」と思われたら、是非、参加してください。
 来年は『東京ララバイー楽塾版ベルサイユのバラ』何とミュージカルです!いや、ほんと?!踊ります、歌います。
 こうなりゃヤケだ。あと3年はキッチリつきあうぜ。すべては演劇への「愛」である。そして人への。本当に御来場有り難うございます。
 「楽塾」の方向は決して間違っていない。


■staff

照明:ROMI
背景絵:横松 桃子
音楽協力:本田 実
音響操作:一倉 梨紗
舞台部:小林岳郎 谷 宗和 畝部 七歩 小林 七緒
照明協力:上田 和弘
印刷:(株)昂印刷
写真:前田 風子
受付:結柴 依子 川上 アキラ
製作: 杉山智子
協力:佐々木 想 桝田 篤史 日大ミュージカル研究会
流山児★事務所 流山児組