■Cast Profile■
伊藤弘子
at 薩摩源五兵衛
浪人(主人を失くした失業中の侍)であるが本来は不破数右衛門という立派な侍。自分が番をしていた時に100両を盗まれて浪人となる。殺された主人の仇を討つ忠義の列に加わるために、100両という大金を必要としている。
■1986年入団。流山児★事務所のトップ女優であり、素顔は2人の子供の母でもある。劇中に挿入される子供の歌は彼女の子供たちのデュエットでもある。
木内尚 at 芸者 小万
主人、三五郎の父が必要としている金のために仕方なく芸者として働いている。命も惜しくないほど深く三五郎を愛している。 ■1992年入団。ダンスの才能などを生かし、多くの舞台で活躍。ヘアメークの担当もしている。
青木砂織
at 笹野屋三五郎
父親にも勘当された放蕩息子。実は小万の夫。小万との結婚を父に認めてもらうために、父が必至で集めている金を何とか手に入れたいと考えている。
■1990年入団。2002年に日本の演劇雑誌で主演女優賞に選ばれる実力派女優。衣裳のデザインや演出補佐も務める劇団のリーダー。
沖田乱 at 借金取り 源五兵衛の家財を借金の代わりに買い取る金持ち商人。
and 芸人虎蔵 三五郎の友人。うれっこの芸人である。
and 乞食坊主 貧民街に住む、乞食坊主。いつも物乞いをしている。
■「ブリキの自発団」の中心俳優として活躍。1987年に初めて流山児★事務所に客演して依頼、流山児演出には欠かせない世界を股にかけるアングラ役者。
畝部七歩
at 源五兵衛の家来 八右衛門
今は浪人である主人が侍として立派に活躍することだけをひたすら願って主人に尽くす若者。 ■1996年入団。役者だけではなく海外公演の制作、音響、照明もこなす。がむしゃらなのは生まれつき。
横須賀智美 at 芸者 菊野 小万と同じ店で芸者として働く女。三五郎、小万とは旧知の仲である。
■1992年入団。劇団一パワフルでエネルギッシュな女優。2004年、1年間のインドネシア留学を経てアジア演劇を体得。留学先でも数多くの作品に出演し女優道に磨きをかける。
小林七緒
at 仲居頭 お弓 小万が働く芸者の店で、女中のリーダーとして働く年増女。小万、三五郎とは友好がある。 ■1998年入団。女優であり演出家でもある。2000年には一年間カナダへ演劇留学。演出を学び、帰国後日本若手演出家コンクールではグランプリを獲得。
上田和弘 at 助右衛門(源五兵衛の叔父)
源五兵衛のことを心配し、源五兵衛が忠義の列に加われるように血の滲むような苦労をして百両の金を用意してきた。 ■1995年入団。運動神経抜群。今回の殺陣のリーダーでもある。回転しながらの殺陣は必見。
里美和彦
at 勘九郎 (三五郎の友人)
三五郎に頼まれて源五兵衛からお金を巻き上げるために一芝居打つ。役どころは、小万を身請けしようとする金持ちの侍。 ■2000年入団。流山児★事務所の期待株。チャーミングな役者であると同時に役への作りこみも熱心な真面目な男。
倉持健吾 at 伊之助 (三五郎の友人)
三五郎に頼まれて源五兵衛からお金を巻き上げるために一芝居打つ。役どころは、小万の兄。貧乏な侍のことは忘れてくれと迫る。 ■2001年入団。独特の美意識と劇的才能を持ち、誰からも愛される存在。男優にも女優にもバケモノにもなれる、文字通りの役者!である。自らパフォーマンス演劇ユニットも主宰する。
冨澤力 at 長八 (三五郎の友人)
三五郎に頼まれて源五兵衛からお金を巻き上げるために一芝居打つ。役どころは、小万の借金の保証人。金持ちと結婚して、借金を返せと迫る。 ■2001年入団。誰よりも稽古場を愛する一本気な役者。劇団のかわいい弟分であり、優しい兄貴でもある。
イワヲ at 大家 弥助 (実は小万の兄)
貧民街で大家をしている。幽霊のまねをして家の借り手を驚かせ家賃だけをもぎ取って生活している。実は源五兵衛の金を盗んだ小悪党。 ■1997年入団。流山児★事務所の若頭。独特の美意識を持ち役者としては勿論、舞台美術でも中心的な役割を果たす。
本田実 at 太郎七
貧民街に暮らす貧乏者。大家、弥助の子分として幽霊騒動の片棒も担ぐ。
■1995年に流山児★事務所の音楽監督を務めて依頼、多くの作品を手がける作曲家。役者としての独特な存在感、下駄で踊るタップダンスに注目。
矢野裕美 at 子守 オクロ
三五郎夫婦の子供を育てている里親。
■2000年入団。ストレートに演技を組み立てる正統派女優。音楽センス抜群で歌唱指導も担当する。自主映画や他劇団への出演も多い人気者。キューバ留学の夢を持つ。
甲津拓平
at 坊主 了心 (実は三五郎の父、徳右衛門)
以前、遣えていた侍に貢ぐための100両を必要としている。髪を剃り坊主になって各地を行脚しながら、元主人のためにお金を集めている。 ■1997年入団。独特の喜劇的センスを生かし観客を巻き込むことには定評がある。
流山児祥 at 捕り方(役人) 宅兵衛
5人殺しの犯人を捕まえにやってくる役人。 ■1968年に劇団を旗揚げ。1984年に流山児★事務所と改名し今日まで日本演劇界の中心的な役割を果たす。本来は役者であるが、演出作品は200本を超え、劇作家でもある。
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