2014.7.鼠小僧次郎吉

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盗みはすれど仁義を守り、
 富めるを貪ぼり貧しきを救ふは天の道なり

 原作:河竹黙阿弥「鼠小紋東君新形」(ねずみこもんはるのしんがた)
 脚本:西沢栄治
 構成・演出:流山児祥

 映像:濱島将裕(少年王者舘)


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劇評抜粋

傾奇(かぶき)の心意気がごろんと裸で転がっているようだった。疾走した末の、救いのある結末に爽快感が漂う。黙阿弥ならではの強引な色と悪の因果模様を混沌とパッションでひた走る。流山児★事務所にはピカレスク(悪漢)、がよく似合う。(今村修(演劇評論家 朝日新聞記者))

◎アッというまの1時間45分。芝居の不思議さ。(浦崎浩實(演劇評論家) 演劇雑誌「テアトロ」2013年5月号)

◎全編を上演したら8時間超えるという黙阿弥の歌舞伎台本を2時間弱にギュぎゅっと凝縮。歌、殺陣、群舞、そしてキッチュな人形劇(!)と歌舞伎テイストの花道使いに早変わりで観客のアドレナリンを刺激する。(田中伸子 (ジャパンタイムス) 「芝居漬け」)

◎現代化が不可能と思えた歌舞伎を見事に現在の演劇として復活し、歌舞伎の起源からその根源にある民衆のヒーローとしての「傾き者の発見」というその原点を鮮明に表出させた舞台。(林英樹 (演出家))

◎流山児版では、秩序の崩壊から義賊が生まれるというメッセージになっている。 すなわち、舞台上に立つ俳優たちこそが「義賊」である。俳優たちは3.11を体験した現在の日本社会の崩れゆく秩序のただなかに立ち、義賊として活動を始めるのだ。義賊の宣言である。(新野守広「小劇場レビューマガジンWONDERLAND」 長編劇評2013年4月17日)



12人の役者による黙阿弥歌舞伎!!

3.11以降の閉塞状況と同時に暴発寸前の、溜まりに溜まったエナジーを歌い舞い爆発する『義賊☆鼠小僧次郎吉』。

今夏、創立30周年を迎える流山児★事務所は「劇場とはアジール(避難所・自遊空間)である」という志のもと、日本のみならず世界の「未知なる友人たち」と共に、新しい演劇ネットワーク作りを国内外で行ってきました。

劇場を真に民衆のアジール~出会う・創る・観る・寄り合う場所~にすることが、演劇人であるわたしたちの永遠の課題です。その志を掲げ韓国、台湾を皮切りに「義賊・鼠小僧次郎吉」で世界中を旅します。

さあさ、ご覧じろ、ご覧じろ!!

【会場】Space早稲田

東京メトロ東西線「早稲田」1番出口下車徒歩1分
162-0042東京都新宿区早稲田町74 ビューロー早稲田B1
1番出口の階段を上がって右へ、直ぐの角を右折、中華料理「北京」のあるビルの地下。小さな劇場です。ご予約はお早めに。 地図
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【スケジュール】

2014年7月18日(金)→24日(木)

 

18

(金)

19

(土)

20

(日)

21

(月)

22

(火)

23

(水) 

24

(木) 


14:00
 
         

 
 

15:00

 

 

 

 

 

18:00


 


 

   

19:30

 

 


 

※開場は開演の20分前、当日券の発売は開演の1時間前より。
★★23日(水)14時の回、追加公演を行います。まだまだお席には余裕がございますので、ご予約をお待ちいたしております。


【チケット】 全席自由(日時指定・整理番号つき)

前売券3,200円
当日券3,500円
学生券・U25割引 2,500円
学生証あるいは年齢を証明できるものを提示 流山児★事務所のみ)

前売開始 2014年6月8日(日)

   TEL:03-5272-1785  流山児★事務所(りゅうざんじ じむしょ)











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河竹黙阿弥(1816‐1893年)

裕福な家に生まれるが、放蕩のため十四歳で勘当され、青春時代は道楽ざんまい。その後南北の弟子となり、27歳で歌舞伎作者としてデビュー。幕末から明治時代にかけて世話物の名作を多数生み出した。幕末には名優4代目市川小團次と組んで、当時の庶民の生活をリアルに描く。代表作としては、「蔦紅葉宇都谷峠」、「小袖曾我薊色縫」、「三人吉三廓初買」、「青砥稿花紅彩画」、「天衣紛上野初花」、「梅雨小袖昔八丈」、「四千両小判梅葉」等々があり、それらの主人公は、すべて泥棒か市井の小悪党。社会の底辺のアウトローを描くことを得意とし「白浪作者」とも呼ばれる。


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鼠小僧(1797-1832年)

幕末期に大名屋敷を専門に荒らした窃盗犯。盗んだ金を貧乏人たちにバラまいて「義賊」と呼ばれたといわれる大泥棒。本名は次郎吉(じろきち)。鼠小僧次郎吉として知られる。
歌舞伎小屋:中村座の便利屋の息子として日本橋人形町に生まれる。10歳前後で木具職人へ奉公、16歳で親元へ帰りその後は鳶人足。25歳の時に勘当され、盗人稼業に。天保3年(1832年)に鈴が森の刑場で処刑された。享年36歳。10余年間で盗んだ金額は実に1万3千両に及んだという。



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上田和弘  

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イワヲ  

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谷宗和  


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甲津拓平  

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佐藤華子

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柏倉太郎  








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平野直美  

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阿萬由美 

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山下直哉 




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山丸莉菜  

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五島三四郎  

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流山児祥  

【原作】】河竹黙阿弥 (鼠小僧 「鼠小紋東君新形」)
【構成・演出】流山児祥 【脚本・演出協力】西沢栄治(JAM SESSION) 
【映像】濱島将裕(少年王者舘) 【美術】よしきひとし
【音楽・作曲】諏訪創 【振付】北村真実 【振付】北村真実 【剣術指導】上田和弘 
【照明】横原由祐 【音響】諏訪創  
【舞台監督】吉木均 【衣裳】堀内真紀子
【演出助手】山下直哉 佐原由美 【宣伝美術】アマノテンガイ 畝部七歩236.png
【票券】荒木理恵  【制作】米山恭子 畝部七歩
【主催】有限会社流山児オフィス(流山児★事務所)

お問合せ
流山児★事務所
162-0045 東京都新宿区馬場下町60 まんしょん早稲田307 
TEL03-5272-1785 FAX03-3205-9170 LinkIconメール