流山児のページ
 IT'S SHOW TIME !!

 

神無月日記

10月31日(月)

 

「神無月」最後の日。今年も残すところあと二ヶ月である。いやあせりまくるぜ、やる仕事はいっぱいアルというのに。

とりあえず、「SMOKE」台本の三分の二が今日上がってきた。それでも、ラストシーンまで見なくちゃ、まだ、最終キャスティングに入れない。困ったもんだ、ケラさんの「後4日であげます」という約束を信じるしかないか!?プロデューサーの私の責任でもアル。

読むと、これが、面白い、だから困るんだが・・・・演出のアマノは大変である。2曲目のワルツの振付開始である、私も覚えねば。

まだまだ、「先は長い」でもやることはいっぱい。時間が足りなくなることは眼に見えてる!!30人の役者達のエネルギーを何とか持続させて一気に、三週間の稽古で爆発させるためには?とにかく本を読み込むための超荒立ちをあと2、3日続けるしかない。楽しく、どんなときでも、楽しくだぜ!

帰りにビデオ屋に寄る、今日は「100円の日」。実は、私は宮崎アニメは食わず嫌いで昔の作品をほとんど観ていない。で『紅の豚』『となりのトトロ』『平成狸合戦ポンポコ』の三本を借りることにする、一度ゆっくり見たいと思ってた・・・・・。で、『吸血鬼ノスフェラトゥ』『ガルシアの首』『十月』の名画三本、何度も観ている作品だが、時々見たくなる三本。

今日のCD井上陽水「BLUE SELECTION」。

小泉最後の組閣、小泉イエスマンのみの下劣内閣の誕生。ポスト小泉は谷垣か?それにしてもアジア外交どうするんだ、麻生さんじゃダメだろう「妄言」の人だぜ、韓国の猛反発が予想される。

それにしてもなんか、ドイツもコイツも「2世議員」じゃねーか。麻生、安倍、福田もそして小泉も!歌舞伎も政治もおんなじ「世襲」かよ、この国は。

今夜のビデオ「.化け学復興、人間研究、」なるほど面白い。狸の過激派の泉谷しげる!声やりたかったな。それにしても落語家の声っていいなあ『平成狸合戦ポンポコ』(宮崎駿企画 高畑勲監督)  。

 

 

10月30日(日)

 

今日は朝から楽塾。「プロローグ」を作る。5時までびっしり。今日から研究生の啓太が「音だし」でついてくれているので助かる。歌1曲の間に1シーン。動きをああでもない、こうでもない、と例によって何度も試してみる。

5時近くになってなんとか格好が付くシーンとなる。来週、早いが振付の絵美に見てもらうことにする。いつも、楽塾は「プロローグ」で時間をとりすぎるのだが今回は何とか早く行きそうな気配。でも、新人の西川さんは時間がかかるな。今回は、去年時間がなくて付き合えなかったので「新人の西川と菊池」には時間かけて付き合うつもりである。でも、やるのは「本人」なんだから・・・・・・・。

5時でとりあえず、稽古を取り、時間がある人たちと久しぶりに稽古場で呑み会。昔話になり、私が「優しくなった」と小森、杉山、磯、内藤ら創立時のメンバー。自分ではその気は無いがずいぶん、この三年ばかりやさしい現場とのこと。じゃ、怒ればいいのか!?というとそうでもないらしい・・・・。まあ、昔にくれべてみんな、ある程度で、こちらの要求にこたえられるいい役者になったから、なんだけどね。あと、半年楽しくやりましょう。先は長いゾ。

来週までにはゴーインに1幕やっちゃおう!先は長いといいながらその間に三本も本番があるじゃん。

今夜のビデオ。久しぶりの名画『狼たちの午後』(シドニー・ルメット監督 アル・パチーノ主演1975年作品)

 

10月29日(土)

 

今日も昨日の続きの仕事。声優の肝付さんに電話。来年の12月に予定している70歳以上の俳優による『オールドバンチ』の出演依頼。OKの返事。今私はとこしえに演劇業界から離れて本当の「演劇の力」を探す仕事をやりたいと思っている。この企画がその第一弾。

で、久しぶりに唐組の芝居を歩いて、見に行く、雑司が谷の鬼子母神。唐組36回公演『カーテン〜電子城U〜』(唐十郎/作演出)。4年ぶりの唐組。アマノや夕沈、研究生の篠崎等の顔も・・・・・。いや、役者が揃っている。2時間45分飽きずに見れた。唐さんも元気そう。いろんな人に聞いていた丸山厚人くんをはじめてみた。確かに若い力のある、いい役者である。稲荷と丸山をみているとかつての状況劇場の根津と小林薫を思い出す。が、久保井、鳥山、辻、藤井らの存在があるからである。今、唐組は「集団」として一番良い時間を迎えているのかもしれない、いや、負けられないぞ。

終演後、呑み会。扇田さんや松岡さん、西堂らとご馳走になる。楽しい呑み会であった。唐さんの娘の美仁音ちゃんがかわいい。いつか唐さんの『由比正雪』を上演させてくださいと頼み込み、帰路につく。

歩いて30分。ちょうどいいカンジの散歩。帰ると胃がんの検査の「最検査」のお知らせ!「胃体部伸展不良、要精密検査」だと、トホホホ。

 

10月28日(金)

 

今日も昨日の続きで来年度のスケジュールについてのもろもろ。でもって、中国公演向けの原稿と忙しい。

で、今日は風邪による「学級閉鎖。」明日も休みにして来週から仕切りなおしで立ち稽古に入る予定。あせってもしょうがない。皆さんもお体には気をつけてくだされ。

夕方6時から歩いて神楽坂のシアターiwatoで黒テント公演、『作者を探す6人の登場人物』(ルイージ・ピランデッロ作 斉藤晴彦/演出 高橋悠冶/ピアノ)を見る。初日、さとうこうじが主演で出ている。1920年代のイタリア戯曲、1934年ノーベル文学賞受賞。なんでもムッソリーニの友達だって、ふーん。まあ、大衆演劇ですね、ダリオ・フォもそうだがアナーキーで突き詰めれば男と女のアレです。面白がってみました。こうじはアル・パッチーノばりのシシリアンしていてカッコよかった。そして何よりも悠冶さんのピアノと、その飄々としたたたずまいにある種の感動。

初日乾杯にも参加。いつか黒テントと一緒の企画やりたいのだが・・・・。来月『血筋』が韓国ツアーとのこと。頑張ってください。

歩いて、馬場まで。ビデオ屋で三本。『ビバ・ラスベガス』『へドウィグ・アンド・アングリー・インチ』『狼たちの午後』もうメチャクチャのセレクト。実はコレで意味があるんですよ。

今夜のDVD、『ラスベガス万才』(ジョージ・シドニー監督 エルビス・プレスリー、、アン・マーグレット主演1963年作品)を見る。中学三年のとき見た感動作。俺は唯のアメリカかぶれのミーハーだったんだな。

 

 

10月27日(木)

 

今日は1日中来年度の「企画書」書き。2006年度の上演企画書をああでもない、こうでもないとパソコンに。明日は電話して、具体的に・・・。

制作の米山が風邪でダウン。早めに夕方、事務所で続きの仕事をやっていると、稽古場も風邪が蔓延とのこと。踊りのレッスンのあとついに「学級閉鎖」となる。早めに風邪治してもらわないと、これからが稽古本番、である。が、何人かは呑み会をやってやがる。で電話して、早く帰れ!と怒鳴る。

そう言ってる俺も風邪引いてるんじゃないかと?今夜は早く寝る事にするか。それにしても急な寒さである、一体どうなっているんだ!である。アメリカ大リーグ。ホワイトソックス81年ぶりの優勝。井口良かったね。・・・・で、3日越しのモンティ・パイソン。で、寝る。

 

10月26日(水)

 

やっと若杉宏二の出演している帝国劇場公演『ツキコの月そして、タンゴ』(伊集院静/原作 栗山民也/演出 森光子・東山紀之主演)を見る。まあ、脚本家の名前がポスターにもパンフレットにも載ってないという前代未聞のシロモノだから本はひどいのだろうと予想していたが、そうだな芝居の構造になってない。よくぞやったというしかない。役者の力なんだろうな、まあ私には考えられないが・・・・。森光子はやっぱり凄い85歳のバケモノ。若杉はいい役である、東山の実質上の相手役。久しぶりの田根楽子には笑った。相変らず元気!劇団の先輩後輩が、なんと帝国劇場!で競演している「現実」に時間の流れを感じていた。

で、事務所に帰る。昨日青年劇場の福島さんから瓜生さんのぎっくり腰の報を聞いたので瓜生さんに電話。電話越しに元気な声、早く直してくだされ!

7時半から新宿サンモール・スタジオで若手演出家コンクール第2次審査作品イキウメの『散歩する侵略者』(脚本・演出/前川知大)を見る。実に良く出来た真面目な本ではあった。

という訳で、今日はまるで質の違う2本の芝居を見て、稽古は欠席。ごめんなさい明日は頑張ります。

ロッテ・オリオンズ4連勝で31年ぶりの日本一!阪神は一体どうしたというのだ!

 

10月25日(火)

 

今日も又、ハード・デイ。朝11時、劇団協議会「青少年演劇と教育」委員会。昨日に続いて新宿。学校公演と青少年向けのワークショップ&創客の話。昨日のはなしとも通じる少子高齢化社会の下の演劇の現在についてのミーティング。とにかく客と演劇人を作らなきゃ。ひまわりのA君の言う如く「就活」のためにコミュニケーションの出来ない学生のための演劇ワークを!には驚かされた・・・ふーん。

学校巡演と「本物の舞台芸術体験事業」の実態を聞きながら、来年のいろんな劇団のいろんなやり方による(SETの八木橋さん)の「青少年向けのワークショップ」を企画ができるかを、次に。

歩いてコズミック・センター。マッサージ機で20分。で、血圧測定、下が95で上が140!何度計っても変わらず軽症高血圧ステージ1というそうである。塩分控えめ、水分を摂る。でこれまた歩いて早稲田のジムショに、来年の『無頼漢』の旅公演、まだ諦めない、今週中あと2箇所探すための努力を続けている。

今日はケラさんの後半の台本が上がる予定だったが・・・・?稽古開始まで待ったが・・・・。

結局ダメ!で、昨日の振付の稽古2時間。とりあえず、本へのアプローチのための荒立ち。私も現地の黒人の役、タクヘイと組んで遊ぶ、疲れた。全員がとりあえずいろんな役をやる事に、明日も今日のようにしてケラの本へのアプローチをやる。何とか今週中にキャスティングまで!とにかく『SMOKE』の稽古は始まった。あと1ヶ月でスズナリだ!

 

10月24日(月)

 

今日もハード・デイ。朝10時半、劇団協議会。演劇センター構想委員会。井上ひさしさんは欠席。考えてみたら演劇センターの構想を夢想的に話し合ってから2年近くの歳月が経った。これはまずい、芸能花伝舎も出来たし、西巣鴨の小学校も機能している、東京の廃校を利用したセンターをいかにするか?次は金沢芸術村の例、高円寺の新劇場の話などを具体例として検証する話し合い。

で、12時から予定していた研究生の稽古は1時に延期。12時40分稽古場到着。稽古、で1回目のゲネプロ2時。とりあえずうまくいく、でもう一度3時半から。

4時半にとりあえず中断。5時から劇団総会。

30分で終わり、6時から流山児★事務所研究生発表会『架空の情熱2005秋』(流山児祥/構成演出・照明・音響)の1ステージのみの上演。楽塾、RYU Sクラブの人々に『SMOKE』の役者さんたちといった30人を超す観客で時間通り開演。昨日の明かり合わせの方が全然イイ。みんなイッチョ前に上がっている。おまけにラストの群読漫才でシノの台詞が飛んだ。奇妙な繰り返しが続き、何とか麻衣がゴーインにつなげた、でラストまで。とにかく無事終了。ハイ、お疲れ様。いや、笑った笑った。

七時から夕沈先生の振付が始まった。音楽は有頂天。私は今回も踊りはパス、すみません。で、月刊新松戸の原稿書き、メール。アマノも原稿書きでカンズメ。・・・・・・あとで、私は夕沈先生におこられた。

10時過ぎに再び早稲田、研究生達とささやかな打ち上げ。楽塾の人たちの差し入れなどで飲む。みんな、ホントに1ヶ月お疲れ様。また、やろうな。今年の研究生は近来になく「女優」達が粒揃いの即戦力である。  

 

10月23日(日)

 

「中越地震」から一年。世界が様々に動いているから「あれから一年?」というのが実感。

11時から楽塾、『十二夜』。いい調子で稽古。トップシーンを作るため3時まで。で、1幕をなんとか・・・・。あと2週間で2幕までさらう予定。再来週は振付の絵美と打ち合わせ。

4時半から研究生の発表会の「明りあわせ」・・・ところが音響の太郎から電話。「電車代がないから7時までいけない」との電話。一体どうなってるんだトホホ!まあ、仕方が無い。照明操作の木暮のためのきっかけ合わせ。木暮も稽古を観てないので、なんども動きを見てもらう。途中で畝部が来たので音を出してもらい半分まで。7時に柏倉太郎さま到着。で、ラストまで。考えてみれば急な頼みで2人も大変だ!

楽塾の高野さんから差し入れ。で、「明りあわせ」通し。ボロボロだが最後まで。何とかナル。明日、12時から再開とする。明日1時ころにはゲネプロの予定。

10時に稽古を取り、呑み会。1時間余り。結局、今日はメープリ・リーフシアター見れず。本当にすみません。

今日は結局、稽古で1日中早稲田。

今年の研究生と約1ヶ月遊んでみて実に楽しかった。もし時間があったら、皆さん是非明日夕方6時、見てやってください。実に面白い役者達が居ます!40分の短編ですが、6人の役者の面白さをキッチリ作ったつもりです。シリー・ウォーク(馬鹿歩き)も入れてみましたゼ!

『SMOKE』優先予約は好調のようです。土・日の予約はなるべくお早めに!とのこと。昨日メールで高校の同窓会のお知らせ。ほんとに、残念、『SMOKE』の初日とぶつかってしまった!トークやらジャズのメンバーとのセッションやらの企画も友人達は考えていたというのに。又の機会に逢おうぜ。

ディ―プ・インパクトやっぱりの3冠!凄い馬もいたもんだ!

 

 

10月22日(土)

 

今日はハード・デイ。朝11時、ずーっと日延べしていた区民胃がん検診。久しぶりのバリウムを飲む。胃カメラでなくて良かった。

池袋の豊島区民健康センター。で、パルコで昼飯。

今日は三百人劇場でメイプルリーフ・シアターの芝居『地にありて静かに』を見る予定であったが急遽、「劇」小劇場で本多社長が出演しているパニック・シアター公演『ラスト・シーン』(マーガレット・ウッド/作 中村まり子演出)を見ることになった、来年の12月に予定している芝居のためである。貝山さん、吉原さんごめんなさい。面白い、70歳を越した老優たちがこれまたほとんどがシルバー世代で超満員の客を沸かせて実に元気にやっている。映画『旅路の果て』にそっくりのイギリス戯曲。先にまり子さんにやられたが、俺は俺のやり方でヤル。でもやっぱり、テーマは「恋」だな、ウン。

本多さん、セリフはほとんどないが初舞台にしては実に気負いがなくていい。三谷さんが断然イイ。

で、5時半から表参道ブラジル料理屋で、九條今日子さんの「古希(70歳)の祝い」のパーティ。70人を超す人々。「回想・寺山修司 百年たったら帰っておいで」の出版&誕生パーティを兼ねたもの、懐かしい人々が集まって実にいいパーティだった。萩原朔美さんが言ってたがずっと献杯ばかりだったから久しぶりの乾杯に「寺山家の人々」も楽しそう。九條さんの50年前のSKDのダンサー姿のミニチュア写真パネルにクラクラ!根本が福島から久しぶりに元気な顔。福士はフランス三ヶ月留学とのこと。シーザーも高取も、蘭サンも元気である。

で、2次会では久しぶりの東京新聞の富沢さんと話す。あっと驚く企画を2人で話すが、・・・・・。

今夜は、六本木で「加山と春介の結婚パーティ」もやっているので2次会だけでも顔を出そうと思い、10時過ぎ華子のいう住所を目指してタクシーを飛ばしてみたが、結局見つからなかった。こんな時が携帯を持ってない悲しさだ。ごめんね春介、加山、オメデトウ。

で、12時過ぎタクシーで帰宅。今日も昨日半分しか見なかった『モンティ・パイソン』の続き。シリー・ウォーク(馬鹿歩き)、研究生公演にイミなく入れよっと?えっつ!?

 

 

10月21日(金)

 

今日は来年、再来年の企画で忙しい日。1時馬場のルノアールで元さんこと山元清多氏と来年12月にザ・スズナリで予定している『オールド・バンチ〜男たちの挽歌〜』(仮題)という70歳以上の役者さんたちを集めての企画の打ち合わせ。元さんはタバコをやめたので禁煙席で2時間。雑談もまじえて。再来年うちでやった『花の吉原百人斬り』をやるとのこと、いいんじゃない、黒テント版、是非見たいもんだ。また、テレビで『時間ですよ』の最終回もやるとのこと、ふーん、それこそが見たい!オリジナルは大変な体力が要るんだぞ、とお叱りの言葉。とにかくやりましょうよ。俺の映画『血風ロック』を見たいとのこと、ハイ。

で、4時から新宿のウェルテルで村井健さんとこれまた2007年5月〜8月にかけてベラルーシ・ロシア・日本・韓国で公演しようという夢の企画・北村想作『寿歌』の日・露・韓の合作。チェルノブイリから出発してウクライナ・ロシア大陸シベリア鉄道横断ウラジオストック経由新潟・ヒロシマ・ナガサキ・トーキョー・ソウルと2ヶ月かけて回ろうという壮大なる冒険ツアーの打ち合わせ。

うまくいったら、次はシルクロード・ツアーでモヘンジョダロまでだとどんどん膨らむ。体力との闘いだな。60歳までにやるしかない!あと1週間で58歳だ、時間がないゾ。それに金を出してくれるとこ探さなきゃ・・である。

5時から早稲田で研究生ワーク。ノンストップで10時半まで。ヘロヘロになる。仮に「通し」てみたら40分余り。ラストの「漫才」群読、まだセリフ入らず。明日の自主稽古で必ず入れておくことと厳命!し稽古を取る。

帰り道TSUTAYAがオープンしている、覗いて見ると凄い大きい店内。近くのビデオ屋は大変だろうな。

今夜のビデオ久しぶりの『ザ・ベスト・オブ モンティ・パイソン』(スティーブ・マーティン監督作品)。

 

10月20日(木)

 

1時半、浜松町。劇団四季「昭和の歴史三部作」第2部『異国の丘』(脚本・演出/浅利慶太)を見る。『李香蘭』に続いて。とりあえず第3部の『南十字星』も見ようと思っている・・・・・。

大江戸線で牛込柳町まで、歩いて早稲田まで。『SMOKE』の本読み3日目。三回読んで、休憩を取りとりあえずのキャスティングの予定だったが、25日の後半の台本の出来た段階でやっぱり決めようということに。が、女性キャスト2人、夕沈、平野直美だけ決定。2人にしか出来ないピッタリの「役」!

24日まで三連休だから、とりあえず「全員に2つの役をとりあえず振り」役に対するアプローチということで、「覚えてきてください」、てカンジ。

24、25日はとりあえず「荒立ち」風にたってみようということになった。

で、夕沈先生から役者に踊りを全員考えてということで・・・・チームごとに振付を考え作る。で来週全員の考えたダンスを作る事に。これも王者舘メソッド・・・・・。鹿鳴館風のダンスもあり?

今夜から優先予約開始!さて、いかがなことに?明日は研究生ワーク。あと3日ぐらい稽古出来るかな?

××

で、日記やトップページを私が何気なく変えたせいで、深夜12時から2時までWEB予約のリンクが出来なかった、本当に申し訳ありませんでした。優先予約開始の2時間だというのに!ごめんなさい。

 

10月19日(水)

 

お昼から研究生ワーク再開。5日ぶり、24日の発表会に向けて、ほんとはそろそろ全体を決めてあげなくちゃと思うところだが、今日も新しい歌と踊り、でもう1本「漫才の台本」それも6人でやる「2人漫才」。もっと壊れていけば面白いが、とりあえずこんなもんで明後日の明りあわせ、通しはやれそう。やってあげなきゃ可哀想ってものだな。でも今年の研究生はとにかくタフ、役者すれてないので楽しい仕事である。

発表会の音響は柏倉太郎、照明は里美和彦、木暮拓矢がやってくれる事になった。感謝。

5時からジムショで来年の『無頼漢』を買ってくれる劇場探し。なかなかないものである、当たり前だ!遅いっていうの!

で、6時からの本読みには遅刻。明日までには女性キャストを大体決める予定で本読みしている。

8時半に稽古を取る。で、明りの吊りこみということに。劇団の照明部全員、チーフに小林七緒、上田和弘、で里美和彦、木暮拓矢、阪本篤篤 の最強の5人。あっという間1時間もかからずつり終わる。エスエス6台、フロント3台、で、サスが4台つまり13台7回路。これで照明デザインをすればいい。早稲田はお手の物だ。50本近くの作品をやってるから、何処にどうつればどんな明りになるかは分ってるつもりだ。

で、「22坪」でアマノと打ち合わせ。名古屋チームプラス寺十、蒲、沖田の混成部隊で呑む。

帰りには西早稲田の「スーパー三徳」で名古屋チームと鉢合わせ。そうか、マンスリー・マンションはこのスーパーの裏手か?私も酒のつまみを買って帰宅。

今夜のビデオ。13年ぶりの『裸の19歳』(新藤兼人脚本監督 乙羽信子・原田大二郎主演)

 

10月18日(火)

 

豊島図書館に借りていた本5冊を1週間遅れで返却。考えてみたら、ほとんど読んでいなかった、ヤバイゾ。

5時過ぎに事務所、ケラさんから「約束どうり」台本が「半分上がって」きている。米山がメールで変に変換しているところを直している。6時稽古場、30人以上の役者、スタッフで稽古場は超満員。15分遅れで顔合わせ。ケラさんもアマノも。

早速本読み開始。2回、大体45分、最初、全ての人が1行ずつ読む、アマノ式本読みにケラさんは驚く、いつものアマノの本読みである。2回目はト書き以外は順番の本読み、確かに「間」のとり方だとか、本の読み方のセンス、役者の実力が判る。

2回の「本読み」で今日は終わり。

スタッフ会議、そしてこれからの稽古の進め方についてのミーティング。25日までには、なんとか「キャスティング」。つまりホンが上がる事の前提での進め方。ケラさんの約束を信じましょう。ホント、yoroshikuだ。守らなかったら殴るぞ。多分ケラさんは約束を守るだろう。

で、自然発生的な「500円会、と言う名の呑み会」を勝手に役者達は始めた。いつものことである。劇団の恒例だし、はじめての毛皮族の和倉君、王者舘の栄美子さん以外は普通に輪の中に。もちろんお2人さんも自然と加わっている。名古屋組の四人(アマノ、夕沈、小熊、浜島さん)は西早稲田のマンスリー・マンション住まいが始まる。いやはや大所帯である!

これでいいんじゃない。ついに『SMOKE』が始まった。とにかく30人で楽しめる芝居にしよう!宮島とは15年ぶり?井村とは始めてかよ?ふーんである。

深夜DVDで『百人芝居 真夜中の弥次さん喜多さん』(しりあがり寿原作 天野天街脚本演出)を見る。名古屋のテレビでやったやつ。映像で見ても充分面白い。

 

10月17日(月)

 

とりあえず、大阪京都報告。

15日夜7時半。和田サンと2人で若手演出家コンクール2次審査。梅田で乗り換え、北新地から地下鉄東西線、学研都市線で徳庵まで、土砂降りの雨の中、徒歩で15分kitiというロフトでhmpの『traveler』(構成・演出/笠井友仁)を見る。ベニサン・ピットを小ぶりにしたカンジの倉庫。2階のギャラリーに簡単なドリンクコーナー、!ドリンクが付く。目の前の手すりの部分は白い幕で覆われ下の舞台は見えないようになっている。といっても枯葉が敷き詰められて、ピアノが1台、壁には無数の仮面、役者もコートに帽子白塗りでゆっくり動いている舞台のへりを横切って2階に上がるのだが・・・・・。

芝居が始まった。白い幕がさがりシネマスコープ状態で覗き込む観劇スタイル。カフカの「流刑地にて」に続いての改作公演とのこと。使っているテキストというよりセリフはベケットの「Happy days」。動きで見せる、(光・音などが」伝わる。(心・目が)次々と移る。そんなショー。チャップリンのような動きの浮浪者紳士(女の子)を軸に13のシーンが繰り広げられる。途中、黒澤明というか寺山修司風というか狐の嫁入りのシーンが笑える。それからピアノにいきなり人が乗り壊すほどやったのには一瞬驚かされた。イロイロな仕掛けをやって飽きさせないのには感心。

客は20人。近畿大学の卒業生達の劇団。笠井君は26歳。志の高さは買える。

10時劇団大阪の堀江さんと会う。来年の演出者協会関西ブロック主催の「国際交流セミナーの中国特集」の打ち合わせ。

京阪ホテル天満橋に1泊。

16日、11時チェックアウト。

12時難波。立ち食いうどん屋できざみうどん。精華小劇場で丸井サンと打ち合わせ。

京都へ普通電車で移動。車中の風景に秋の気配。京都駅から百万遍までバスにのる「206系統」祇園を通り知恩院を抜ける40年前からのっているヤツ。満員、観光客でいっぱいだ。百万遍で降りる3時。6時の打ち合わせには早い、近くを散策、吉田寮、近衛通り、熊野神社など・・・。

多文化、多民族のフェスティバルを西部講堂前広場でやっている。レゲエ、サルサ、等の音楽で外国人を交えて、大勢の人々が踊り歌い、賑わっている。まるで、10年前にいった世界中のフーテンが集まるバリのウブドゥーの広場みたいである。

講堂の中を点検、照明機材などほとんどない。ボロボロの廃墟。6時にキタモト君がやって来る。2月の西部の状態を聞く。異常に寒い!とのこと。布団ぐるぐる巻いて?ストーブやら照明器具のレンタル代など考えると「極寒の2月公演」は不可能、2008年秋に「延期」ということに決める。キタモトくん、ゴメンネである。

キタモトくんと京都の演劇状況について意見交換。キタモトは元満開座とのこと来年で50になる!?帰りにOMS戯曲賞の脚本を読む。ごまのはえの『愛のテール』一読面白い。

9時の新幹線のチケットだったが早めに帰る。11時前に早稲田、tatsuyaの打ち上げ最後の乾杯に間に合う。しのぶの36歳の誕生日ケーキにも間に合った。しのぶさんには本当にお世話になりました。ヨッパライの塩野谷が『リターン』ヤル!とノッている。良かった。

 

今日17日は稽古場の片付け。明日から『SMOKE』の稽古。台本が・・・・・。ロッテが「31年ぶりのパリーグ優勝、」オメデトウ。

そして、ついにというかやっぱり小泉は憲法違反の靖国参拝を今日強行した。ほんとに国の首相が平気で違憲行為をするコノ国はどうなってるんだ!大阪高裁の違憲判決をせせら笑うように小泉はアジアの人々を愚弄し参拝を強行した。韓国中国ではすぐに反日デモが始まった。これで来年3月の北京公演も、かなりしんどくなった、でも自分達に出来る事をやるしかない・・・そこからしか始まらない。

 

10月16日(日)

京都行きのためお休み。

 

10月15日(土)

大阪行きのためお休み。

 

10月14日(金)

 

今日は研究生ワークはお休み。

お昼過ぎ映画プロデューサーB氏と馬場のルノアールで打ち合わせ。今年中には「30年ぶり」に日本で映画を撮るA監督の作品を今秋クランクインの予定だったが資金捻出で現在頓挫、代替えのローバジェット作品への協力要請である。昔からのファンだから、出来るだけの事はしたいと答える。他人事ながら映画の世界も大変だなあ・・・・。

明日夜は若手演出家コンクールの2次審査のため大阪行き。明後日は再来年に30年ぶりに『浮世混浴 鼠小僧次郎吉』を京大西部講堂で上演したいと思っているので西部講堂下見で京都行き。それにしても、京都の遊劇体のキタモト君にはお世話になりっぱなしである。で、急に思いついたのだが、できれば私は「役者に専念したい」ので今演出をアマノに頼もうかと思っている?果たしてスケジュールは?・・・・で15日朝、連絡がつきアマノ演出に決定。つまり毎年アマノ演出作品が続きまっせ!

というわけで15・16日の日記はお休み。な、なんだ、台風が日本列島に近づいている・・・・。

『tatsuya』もあと2日間のみ。15日マチネは残席僅少。とにかくいろいろな人に見てもらいたいものだ。是非ご来場の程を!

今夜のビデオ韓国映画の名作『JSA』(パク・チャヌク監督2000年作品 ソン・ガンホ、イ・ビョンホン主演)38度線のDMZ(非武装地帯)の南北の兵士の友情物語、恐るべし韓国映画。

 

 

10月13日(木)

 

昼から研究生ワーク再開2日目。その後、高田馬場の喫茶店で読書。姜尚中の文庫本『反ナショナリズム』、「せりふの時代秋号」「en−taxi11月号」、「前夜5号」、「世界11月号」と今日、本屋で買った雑誌をめくる。横で喋り捲るカップルがうるさい!

7時から三回目の『tatsuya』。あと4日。いろんな意味で落ち着かない芝居、いい。生々しくて私には面白い。あと3日、とにかくやりたい事をやってくだされ。それにしても役者がもっと、イカレタラ凄いだろーナ。塩野谷に『リターン』の脚本を「読んでくれ」と渡す。

今日は40人近くの「満員」てか?あと3日しかない。とにかく頑張れよ、みんな。

今夜のビデオ『あ、うん』(降旗康男監督 向田邦子原作 高倉健主演)面白い。坂東英二がメチャクチャいい。健さんも凄い。でも、こんな演技はなかなか出来ないな・・・・・。冨司純子は反則である。戦中の市民を描く厭戦映画でもある。富田靖子がカワユイ。

 

10月12日(水)

 

朝11時から研究生の集中ワークの再開。加えた漫才の部分面白いが、もう少し時間がかかるな。ただ、ヌルーイカンジの啓太の演出はいい。このカンジを生かしてあと何日かで創り上げよう。時間がないが、とりあえず役者達はセリフを身体に入れた。tatsuyaは「中日」だというのに2時から稽古。

事務所ですこし打ち合わせ。イープラスの『SMOKE』のプレ・オーダー状況を聞く。140枚、いいカンジの予約状況。金・土・日に関しては20枚しか預けてないから増やす事にする。多分、これだったら、予約開始の時はある程度金・土・日は売り切れが予想される。劇団の優先予約・メール電話をお薦めします。

8時45分公演終了時に早稲田へ。カナダから来ている吉原さんとカナダ演劇祭と2007年秋のカナダ公演の打ち合わせ。まあ、あせらず、じっくりやりましょうということに。健三も加えたチームを作ろうと七緒らとしゃべる。

稲、根本さんらが飲んでいる。今日も客は30人余りで昨日と同じ。イカン・・・でも吉原さんが言ってたがこの本は凄い、10年前スズナリで見たときも感動したが・・・とのこと・是非カナダで翻訳して上演して欲しいものである。

12時前に帰りK1=MAXのビデオ。

今夜のビデオ『渋谷物語〜安藤昇自伝』(梶間俊一監督 村上弘明・南野陽子主演)・・・多分サイテーの映画?予想どうりヒデー映画でおました。それでも最後まで見ましたよ、だって、ほとんど「知り合い」の役者がでてんだもん!

 

10月11日(火)

 

『リターン』(作/レグ・クリップ) 朝から一気に読む。面白い、本当に。『ハイ・ライフ』を読んだ時と同じような興奮を覚えた。再来年3月〜4月Space早稲田で上演したい。前科者のチンピラ2人が故郷に帰る最終電車の中のスリリングなドラマ。いい役者が5人必要、どの役も面白い。千葉、塩野谷、亨、若杉といった役者がやったらと妄想を働かせて一気に読めた。オーストラリアの芝居って面白いんだ?と感心する。が、そうするとカナダ演劇祭を再来年の夏に延期してもらわなきゃならないな・・・・・ままだ決まってないから・・・・。

3日ぶりに『tatsuya』の本番を見る。良くなっている、がもう少し緻密に遊べるところを役者達が見つければもっと楽しくなるのに。でも柏倉がトップシーンで音響ミス、ダメだろう。でも多分誰もきずかないか?

30人近くの入り。今までで最低の入りである。まあ、あと6ステージ。こんな日もあるか。早稲田大学のレオナ先生も来ていた。話しの盛り上がりで大杉栄を刺した女性の名前が思い浮かばなくて、楽塾のマリちゃんとか総動員して神近市子と分る、おれ、市川房江に似た人なんていっちゃった!

小靖国参拝違憲判決が大阪高裁から下る。が、憲法違反の小泉は平気の平左。何とかならんのか!で、大杉栄に行き着く!?そして郵政法案は圧倒的多数で成立。イヤーナ時代が確実にやって来ている証左。

今夜のビデオ。遅ればせながら『真夜中の弥次さん喜多さん』(宮藤官九郎/脚本監督)を見る。まあ、最後まで見たけど、全然面白くない、私はなんか時代からズレてるのか知れないとか思ったりして?嘘。松尾スズキ監督の『恋の門』に比べると見れる方だが私にはまったくダメのシロモノ。これってミュージック・フリップ。

 

10月10日(月)

 

体育の日。

パキスタン・イスラマバード3万から4万人近くの地震の被害者のニュースに愕然。

3時から日本演出者協会の若手演出家コンクールの2次審査。新井薬師のウエストエンド・スタジオ劇団メタリック農家の『仮』(作・演出/葛木英)を見る。ブラジルというユニットも似ているが、長塚君の作品にも似た作風である。人間関係の暗部を描き愛を描いてるつもりらしいが、なんで「舞台=ライブ」でやらなければならないのか理解に苦しむテレビの2時間ドラマのような薄っぺらな作品。舞台でしか出来ない「関係を見せる芝居」を作ってくれよ。でも、満員。で誰もくっすとも笑わない。笑えない。お疲れ様。

一緒に見た和田さんと近くの焼き鳥やで少し呑む。オーストラリアの作品を読んでくれと『リターン』作/レグ・クリップの台本を受け取る。来年和田さんは「ドラマティック・オーストラリア」と銘打って、オーストラリアの芝居を連続公演したい模様。来年は日本・オーストラリア年である。読んで返事します。

7時、電話すると栗原が来てくれと言うので、早稲田に帰る。好評超満員だったそうである。50人を超す入りで満席。龍昇、松村冬風らが来ていたとのこと。又、環、それに流山児演劇塾の1・2期生のメンバーが集まっていた。雨の中、いろんな人が早稲田に集まる。中田春介は杉並実践演劇塾の1期生だから流山児★事務所のいわゆる早稲田の研究生の根っこの先輩と言うわけである。谷宗和、イワヲ、畝部、タクヘイ、七緒そして、やめた華子といったコアなメンバーたちである。「スペース早稲田っ子」とでも呼ぶべき流山児チルドレン達である。こいつらが一番メチャクチャに365日芝居ずけだった連中である。

約9年ぶりに芝居を始めたというマキ(18歳の少女は27歳になった)と久しぶりに芝居のはなしをすると、「演劇の力」の面白さを知る。とにかくツズケルことである。最低10年続けてナンボの世界。

明日も入ればいいが・・・・?とにかく元気に、あと6日間みんな頑張ろうぜ!若杉、塩野谷の『tatsuya』に出演した2人が稽古場で今の『tatsuya』のメンバーとしゃべってる「絵」は実にいい。劇団ならではのの面白さである。久しぶりに明日は見れる。

 

10月9日(日)

 

お昼すぎふとつけたテレビで『がんばれベアーズ』(マイケル・リッチー監督ウオルター・マッソー、テイタム・オニール主演1976年度作品)を観る。当然吹き替え版(藤岡啄也さん)だが大感動。昔見ているのに、なんで?

夕方4時から池袋のメトロポリタン・ホテルで劇団にいた澤谷暁子と旧知の元俳優の神田剛の結婚披露宴。控え室に行くと澤谷の同期生たちが集まっている。志村、ペー、環は北京からわざわざこの日のために帰国して出席。米山、桃子、魚さん、メグといったまるで『カレー屋の女』役者・スタッフの同窓会といった風情。

同時に上演した『煙の向こうのもう1本のエントツ』ではじめて流山児★事務所に客演してもらった神田くんと澤谷が馴れ初めになったのはその次の年の本多劇場公演『夜と夜の夜』である。あれから、6年愛をはぐくんで今日の宴となったということ。

感動的な披露宴であった。また、澤谷が綺麗、カワイイ。ウェディングドレスが似合っている。手作りといったカンジで披露宴はすすむ。魚サンの乾杯の音頭。同僚達の歌と手品、神田君はアカサカの料理屋の焼酎アドバイザー、澤谷は荒川区の高齢者の介護センターの介護士。いまや、かたぎの世間と付き合っている市井の人。両家の人々がこれまた皆さん優しい「朴訥さ」を絵に描いたような人々。

私もきちんと普通のやさしい祝辞で〆たつもり。メグの歌もいい。最後に澤谷のご両親への「感謝」の言葉、これが「反則」であった。、お色直しで文金高島田(澤谷は「純真高島田」と言ってたっけ)のほんとに美しい!!花嫁さんがほとんど泣きべそで感謝のスピーチを青森弁で始めた、これで会場はもらい泣き、というかうれし泣き、でもって笑える!あったかい愛情溢れる時間が爆発した。志村の馬鹿が号泣しやがった、お前が目立ってどうするんだ。私も思いっきり泣いた。

ほんとにいい式であった。岩手と青森県人の結婚・・・これだな。

8時からの2次会のハイライトは志村と米山の空手の演技。厚ベニヤ試し割り、見事に決まる。でも志村の手は腫れ上がった。もうすぐ初段、5年目をむかえた志村の空手をみれて楽しかった。早く「脚本家」なら芝居やれよ!祥子ちゃん。とにかく末永くお幸せに、神田君、暁子さんオメデトウ。明日から焼酎工場めぐりという新婚旅行とのこと。

 

10月8日(土)

 

今日は『tatsuya』(鐘下辰男/作 栗原茂/演出)の初日。2時からゲネプロ、ここまできたら私は何も言うことはない、ただ1ヶ月という稽古の時間をミンナデ吸収した時間を体感すればいいだけのこと。

とっても良くなっている。が、演出的なことはまだまだアル。

で、7時本番。きちんと、40人ちょっと。今の客席の作りだったらほぼ満席である。実際、詰め込めば60席までは入る構造だが。・・・・・波の音のみの「客入れ」は明日から止めようぜ、という事に。

私は結局1時間45分「立って見た」が、面白かった。外波山、悪源太、新納といった知り合いであり、身内でもアル奴らが初日の客。でも、みんなたのしんでくれたらしい。終わって「呑み会」。

今日、見た人の半分近くが残ってくれた。これってヤバイ。が、知り合いが客の半分が現実。

『tatsuya』はほんとに面白い作品に仕上がっている。いろんな人に見てもらいたいものだ。が、現実は、チケットは全然売れないメンバーだけの公演である。期待できるのは「口コミ」だけ!だからこそ、9日間10ステージのスケジュール。それが「人材育成公演」だからこそ、できる贅沢ってもんだぜ。後8日間9ステージ、やれるだけやるしかない。面白ければ「客」が来る事を信じて・・・・。演劇の面白いのはそういう実験が出来る事なのだ。いままでそれで外れた事がない。今年の三連続のSpace早稲田本公演は「観客動員450人を切ったことがない」という《事実》がその事を物語っているんだが・・・・。多分大丈夫でがんしょ。毎日50人を超す人が早稲田のあの劇場に来るという《事実》に私たちは感動する。私は近いうちにこの小屋でロングランをやろうと思っている。1ヶ月(30日×50人)=1500人、一年17000人の観客を早稲田に呼ぶのが夢である!!

客席は60までマックスで増やせる。私はSpace早稲田で、ささやかに、デモ「いい作品」を作りたいと思っている。是非、多数のご来場の程をお待ちしております。ここから明日の流山児★事務所を背負う役者が生まれだす事は確実です。

「初日打ち上げ」を終わり、例によって村田さんと「とうる寿司」でささやかに飲む、「いい役者が育ってきましたね、」という10年劇団の役者を見続けている村田さんの言葉に感激。「四人の若武者」たちはこの公演で確実に育ち、「いい役者」になるってもんだ。栗原に感謝!である。

 

10月7日(金)

 

今日は『tatsuya』の最終チェックのための通し稽古。2時の稽古で栗原に演出的なダメダシ。もの凄く面白くなっているからこそ、いろいろ言いたくなる。困ったものだが、これも性分だし、芸術監督としての仕事である。

7時から2回目、昼間より面白い。役者がもっと「役」を楽しめばそれでいいだけ!実に単純。御託言っている暇などないのだ。明日の7時は本番。楽しむしかない。それにしても、しのぶはいい役者である。それから加地も、本当に客演の3人のお陰で四人の「うちの馬鹿役者」がめちゃくちゃ見られるようになりつつある、感謝。こんな事書くとまるでダメな芝居のようですが、反対です、四人がカッコイイのです。

1ヶ月栗原たちと7人の役者たちの格闘は確実に面白いモノを作ったのだ。それを信じて「明日」見せればいい、それだけである。

確実に『tatsuya』は生まれ変わった、面白いです。私が太鼓判押します。

明日7時早稲田でお待ちしています。客席は限定60席、劇場の構造上絶対にそれ以上は入れません、前半のご来場をお薦めします。後半はご入場できない日も予想されます。

深夜の2時まで音と照明の打ち合わせ。3日連続の徹夜打ち合わせ、いいんじゃない。

 

10月6日(木)

 

今日もお昼までお休み。

昼から2007年の2月に予定している『浮世混浴 鼠小僧次郎吉』(佐藤信/作)の名古屋・京都・大阪ツアーの劇場アポ。七つ寺共同スタジオ、京大西部講堂、精華小劇場という「70年代アングラの聖地」めぐりというコンセプト。大阪は違うか?大阪はホントは新世界あたりの小屋がいいんだけど、30年近くの盟友小堀純との約束だし難波だし・・・。京都以外はOK、京都は連絡とれず。

ポスターハリスのささめ氏よりTELあり。九條今日子さんの古希の祝いをやるとのこと、良かった良かった。10月22日5時から表参道。7時半から別の結婚パーティもあるしな?10月8日は劇団にいた澤谷と神田君の結婚披露宴、いや、10月はオメデタ続きでお祝儀が大変だ・・・・と、冗談。逝く人もあればこれからの人もありの人生である。

稽古場は終日『tatsuya』の明りあわせ。栗原に任せることにした。またしても難航するか?

7時から北九州のペーター・ゲスナーのうずめ劇場が東京に来ているというので神楽坂のシアター・iwatoへ。昨日まで評判の『ねずみ狩り』をやっていたのだが、今日の演目はゲオルク・ヴュヒナーの24歳の時の作品『レオンスとレーナ』(脚本/藤沢友 演出/ペーター・ゲスナー/藤沢友)世代間の断絶を描く、王子と王女の恋のおとぎ話。見た感じは佐藤信の芝居を唐十郎風の演出でやってる。まだ上演中だからとりあえず、劇評は書かない、でも役者がなあ、で、あんなの残酷でも何でもない。「他山の石」としよう。10周年オメデトウ。1ヶ月のツアーあと1日頑張って下さい。

佐藤信と立ち話。来年の鴎座『ハムレット・マシーン』(H・ミューラー作)を出来たらベニサン・ピットでやれたらとのこと、「そりゃいいと思う」と答え、協力を約束。

ヴュヒナー・ブレヒト・ミューラーとドイツ演劇ばかり最近見ている。過激で実に政治的でエロティック、そうかこいつらエロ・グロ・ナンセンスだ?

 

 

10月5日(水)

 

今日は夕方までお休み。夕方、事務所で打ち合わせ。7時過ぎから『tatsuya』の通しを見る。面白くなっている、が、まだまだやれる事はいっぱいアル。もっと役者が試せよ!とにかく男たちがエロティックじゃない、もっと性欲を!

塩野谷正幸のセットはいい。「物語」をキッチリ創り上げている。

それから加地さんの「存在」の凄さの前で若い連中がエネルギーを出しきれてない。ほんのちょっとした勇気で見つかる、まあ、あと3日できっと見つかる。

作業を一区切り終えた塩野谷と韓国土産のマッコリを呑みながら若い連中の客席作りを見ていた、椅子席50。いいカンジのゆったりした早稲田の空間。拓平の舞台監督ぶりもいい。深夜1時近くまで作業。

その後音響の作業で畝部と太郎たちは徹夜の模様、明日は11時から明りあわせ。だんだん本番真近の雰囲気。塩野谷、加地さんお泊りコース。実にイイ。日本に、早稲田に帰った実感。私には稽古場が一番似合っている。栗原、あとひとふん張りだ、がんばれ!

 

10月4日(火)

 

腹の調子は少し良くなった。7時半起床。ホテルをチェック・アウト。1泊5万ウォン、15年間ほとんどかわらずの料金。嬉しい限り。7時50分、タンイルさんと歩いてテハンノまで。8時半バスに乗ってインチョン空港。9時半到着チェックイン。

11時15分大韓航空で一路成田へ。3時成田着。

リムジンバスで新宿まで。うちに帰り、この日記を書いていたら少年王者舘の音響の戸崎から電話。

天野天街のお父さんがなくなったとのこと、合掌。アマノは長男で1人息子か・・・・。

 

10月3日(月)

 

調子は相変らず悪い。それでもおかゆを食べる。今日は昼からもう1度キム・ミンギ演出の『地下鉄1号線』かブロードウエイ・ミュージカル『AIDA』を見ようと思っていたのだが、やめて夕方までホテルのロビーで中島らも『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』を読了。で、今村仁司『マルクス入門』読み始めて30ページで眠くなった。で、昼寝。そのせいか少しは調子よくなる。タンイルさんが6時に迎えに来てくれた。今夜は呉泰錫の木花レパートリー・シアターの芝居を見るために国立劇場の野外劇場今回の目的でもある。15年間私はオ・テソク、ソン・ジンチェク、イ・ユンテック、リン・ヨンウンといった韓国の第1、第2世代の演劇人たちと公私にわたって交流を続けてきた。15年たって、キム・タンイル、ヒョン・ジフンら第4世代との付き合いまで長い時間かけてやっと普通の身近な友人関係になったという実感がある。

途中で「平壌冷麺」屋へ。凄い人。ここの味は薄いが北朝鮮の味だそうで人気があるとのこと。たしかに薄味だが美味い。餃子も美味しい。ソウルでこれで一応鰻以外全て食べた、ああ、おなかの調子が良かったらなあ・・・。

で、国立劇場に向かうと東国大学、あれ、ここは15年前はじめてソウルに来た時、学生デモに巻き込まれ機動隊の催涙ガス弾攻撃で学生達と一緒に逃げ回ったたとこだぜ!キムさんらの先輩達の時代のはなしである。まだ、ソウルが戒厳令下で、深夜は外に出られずずっと朝まで飲み屋のカーテンを閉め飲んで「演劇の彼我の違いをソウルの若い演劇人たちと激論していた熱い時代」のことである。「836世代」と呼ばれる若い演劇人が出てくる少し前の事。私はまだ42歳のリーゼント、サングラスのヤクザな演出家だった・・今もたいして変わらないか?

7時に劇場に着く、呉先生の元気なダメダシの声が外まで響いている。チラッと入り、先生に声をかける。人なつっこい顔で「流山児!」と握手。東京から持ってきた芋焼酎の差し入れ。8時開演だというのに7時40分までダメダシの嵐。それでも、時間通りソウル公演芸術祭公演『ロミオとジュリエット』(W・シェイクスピア作 オ・テソク演出)が超満員で8時に開演した。1995年初演の実にオ先生らしいダイナミックでパワフルな芝居。自由奔放なロミオとジュリエット、それも韓国の芝居にキッチリ作リ直されている。30人近い役者が一糸乱れず一気に「運命の4日間」を駆け抜ける。1時間40分。ラストもハッピー・エンドにあらず憎悪の連鎖、両家は仲たがいのまま「闘いのシーン」で、いくつかの死体が築かれて、トートツに終わる。

私は、バリ島の同時多発自爆テロを思い出していた。

それにしてもいい野外劇場である。この劇場で、『流山児マクベス』と『盟三五大切』がやりたいものである・・・。

開演前にタンイルさんが、友人の翻訳家馬ジョンヒさんがソウルに来ているという、電話すると『カラオケマン』の通訳と字幕の翻訳で付いているとのこと、水谷龍二さんが横にいるとのこと。水谷さんの元気な声「インチョン公演が終わっていま、ソウルプラザホテルで飲んでいるから、流山児来いよ」「ハイ。」・・・・。

で、終演後オ先生に挨拶「又近いうちに会いましょう」と約束し別れる。15年間オ・テソクは変わらず実験性と大衆性を持った韓国の巨人である。来年は大学教授も退官とのこと。どんどん元気に若くなっている、俺も負けられないぞ。11月には唐十郎の『泥人魚』のリーディング演出を呉泰錫演出というのがアル、2人の巨人の出会い、是非見たいものだが・・・。私は『SMOKE』の役者である。

地下鉄でシティ・ホールまで。で、プラザホテルのカラオケルームに乱入。風間さんやトムプロジェクトの森さんららスタッフ大勢、何故か水谷+風間の『カラオケマン』とは海外でニアミスする。三年前には北京でニアミスしたっけ。「酒よ」と「プサン港へ帰れ」をブルース風に歌ってみんなを煙に巻いてタダ酒呑んで12時過ぎにトンズラ。ご馳走様でした。皆さん、13日まで頑張ってください。

もうちょっと日程ずらせばよかったか、そうすりゃ、野田君の『赤鬼』も見れたし・・・。海外で日本の演劇人と会うのもいいものである。そういえば栗山さんも北京では陣中見舞いに来てくれたっけ・・・。

アッ、テハンノで、でかい音に合わせて踊るピカチュウを買ったんだけどどうやったら本当に踊るの?見てたら踊ってんだもんピカチュー!韓国のテキヤさんは恐るべし!である。それにしても馬鹿なこと書いてるな・・・。

バスタブで身体を温めて寝る。2時就寝。

 

10月2日(日)

 

朝、ホテルの近くの食堂で酢豆腐定食。美味い。朝11時キムさんが迎えに来る。世界遺産の昌徳宮を通り1時間散歩しながら、景福宮(国立民俗格物館)まで。15年前までは悪名高い朝鮮総督府がたっていたところである。近くの参鶏湯屋「土俗村」で昼食。これまた美味い。遅い朝食だったので喰えないと思ったがこれが別腹。

タクシーに乗ってシンチョンへ。シンチョンは38度線へ行く列車が出発するところ。JSAの舞台であるDMZ(非武装地帯)、キムさんたちは若いときによく行ったそうだ。シンチョンを1時間散歩。梨花大、西江大学などがある日本の新宿。

西江(ソガン)大学は唐十郎と金芝河が初の紅テント公演を1972年に行った韓日演劇交流の記念碑的な場所である。

喫茶店でタンイルさんとゆっくり、共同制作の打ち合わせ。2年先を目標に作家と演出家を探す。オリジナル。あせらず騒がず、ゆっくり。とりあえず来年の文化庁の新進芸術家留学には韓国の若い男優を2人招聘。また、韓国産若手ミュージカル見本市の企画の売り込みへの協力から・・・だ。「日韓友情年の今年」ではなく、2、3年先のほうが俺に似合ってるな。うん。今回みたいにゆっくり話すことが大事。済州島にみかん畑があるからそこに焼酎工場を作って演劇祭をやる話で盛り上がる。おれも坪5千円だったら100坪土地を買って家を劇団員総出で作るか?100万円、今からためよう、で老後は済州島にアジア演劇センター!と1人で夢を語っていた。それこそ、ハングル真面目に覚えなきゃ今度こそ!である。15年も付き合っていて覚えないというのは!失礼だし、イカン!!

今日はメインホールでソウル公演芸術祭をやっている。ロシアの作品『道化達の学校』(サーシャ・ソコーロフ作 アンドレイ・モグーチ演出)これまた、ロシア語でしゃべるは、そのハングル字幕で物語を追うのは不可能。多分、子供の視点で見た1950年代のソビエト時代から今への家族の物語。エジンバラ・フリンジの2001年のグランプリ作品とのことで期待したが、一見カントール風、カーテンを多用し「詩的なナレーション」による作品なんだろうなと想像するも、フェスティバルなれして?役者がダメである。ちゃんとやれ!といいたくなった。走る時は走ればいいし。殴る時は殴ればいい。うん、火はいい。ぼうぼうと燃え上がる鍋の中の火。記憶の洪水。もっと、グロテスクなタンゴがみたかった。

口直しに、チュニジアの『ジュヌン』を見ようとテハンノへ。が、夜公演はなし。で、グルメしようと昨日のように屋台で蛸、それも生きている生の蛸を切ってもらうは、ホヤも生で喰い、歩いて昔の記憶をたどりホテルまで。でやめときゃよかったのに、プルコギまで喰ってしまった。ジンロも5本は飲んでいる。

で、寝ていたら朝方、急に腹の具合が悪くなった。下痢、それも凄まじい。15年前、蛸やらホヤやら食べようとしたら辞めろとソウルの人たちに言われた事を思い出した。あの時も下痢したっけ。朝まで悶絶。何とか正露丸と胃腸薬でおさまる。おさまってなくとも,そう思い込み朝方ウトウト眠り込む。

 

10月1日(土)

 

今日から韓国は3連休の秋、だそうである。建軍記念日、老人の日、建国記念日?

12時にロビーで待ち合わせ。 ソウルのビバリー・ヒルズをドライブ。韓国飯屋で昼飯、美味い。来年日本に自費で留学するというキム・ブーユン君と話す。人懐っこい好青年。

タクシーに乗って1時西大門刑務所へ。金さんらが是非見て欲しいといった日帝時代に100年にわたって韓国の独立のために戦った愛国の士を拷問、死刑にした収容所とでも呼ぶべき1908年に立てられた刑務所。入るとボランティアの人がやって来て「説明します。」と1時間。とにかく凄まじい、拘禁室に入る体が入るだけ、膝も曲げられない、そのままの姿で2日間、想像するだけで・・・。入ってみた、鍵をかけられた。真っ暗。

拷問室、獄舎、そして死刑場。1時間ピッタリ。70歳を超えたボランティアの人のはなしを聞きながら人間の持つ残酷さと、日本と韓国朝鮮の100年の歴史の実態から目をそらすことなく・・・だ。

今日はテハンノのミュージカル2本。

4時から『シェイクスピアの女達』(チャールズ・ジョージ作 ソン・ユンスク演出) ロミオとジュリエットのシーンから始まってオフィーリア、デズデモーナ、はてはクレオパトラとまるで学芸会。シェイククスピアのヒロイン達の愛と生活を巡る討論らしいが、これまたハングルが分らないので想像するのみ、歌はそこそこだがどうも学生演劇のミュージカル研究会の発表会にしか見えなかった。

7時半から『どん底』(マキシム・ゴーリキー作 ウォン・ヨンブン演出) 面白い、感動的なエネルギー溢れる作品。役者がいい、満員の観客を沸かせ、なかせる。『三文オペラ』で余りにもやりすぎて失敗したとキムさんは言ってたがその作品も是非観たいものだ。10人、少し若いがショーパブを舞台にしてブレヒトのキャバレー風の猥雑で、ピアノを主体にした電気楽器を使わない(unplugged )ミュージカル。8月23日から始めたロングランいつまで続くか楽しみである。こういう芝居を見ると「このやろう!」と元気になれる。良かったソウルに来て。2年前、劇団「旅行者」のヤン・ジョンウン演出の『夏の夜の夢』を見た時の興奮を思いだしていた。殴りあいながらしゃべり、涙も、怒りも、孤独も「批評」もあった。言葉は理解できないが瞬きもせず2時間近く飽きずに見られた。「見せ過ぎる」きらいはたしかにあるが・・・。あと、照明と、音響の微妙なニュアンスが加われば・・・・。

とにかく韓国の役者はセリフだけじゃなくて身体の全てを使って語る、そして身体エネルギーを総動員して「他人とつながろう」とあらゆる方法を見出そうとする。そのやり方が私には楽しいのである。アジアの人間が本来所有している「歌って、踊って、演奏して、セリフをしゃべる」実に豊かな演劇表現の源基がここにある。歌舞伎と通底する演劇のダイナミズムが韓国演劇には存在する。

東大門の屋台で刺身に眞路焼酎。トロ、ヒラメ、アワビ、サザエ。深夜なのに凄い人出である。何でもチョンゲ水路という川が「100年ぶり」にソウルに現出したというのでお祭り騒ぎとのこと。100年前までソウルの人々の生活の中心であった水路は100年まえに埋められたのである。深夜の町を歩いてホテルまで。

それにしてもソウルではいつもよく歩いているな。タンイルさんにも「本当に流山児さんは歩くの早いですね。」といわれた。そうだな、何処に行くか決めてないのにいつも闇雲に私は歩いてしまう。多分この性格は死ぬまで一生変わらないんだろうな?ナンノこっちゃ。

 

9月30日(金)

 

京成に乗って成田まで。『人形の家』の水原国際演劇祭以来2年ぶりのソウル行きである。

1時50分発大韓航空インチョンゆき。4時10分インチョン空港着。ソウルは雨。雨の中、リムジンバスに乗り換え、キンポ空港まで。で、地下鉄に乗り換えヘイファ(恵化)まで。これが、時間がかかった。いつもなら、タクシーにのって5万ウォンだが、これだと5千ウォン、つまり10分の1。ヘイファに着いたら7時を超えていた4番出口でBIG WAVEのプロデューサーのキム・タンイル氏が傘をさして待っていてくれた。久しぶりの大学路。祝祭ムードの町を歩いて、大学路の「マダンセシル劇場」へ、『ヴォイツェック』(ケオルグ・ビュヒナー作 ぺ・ウンナ演出)女性の若い演出家の作品。3人の登場人物。医者と看護婦がヴォイツェックの心理を探るために劇中劇を演じる構成。ハングルが分らないからセリフで追うわけにはいかない。が、充分楽しめた。早稲田をタッパをあげたような空間。客は50人余り。7月に『永遠』を上演する予定だった劇場である。

終演後、俳優演出家らと近くの安酒場で飲む。一緒に見たヒトが演出家のパク・ジャンユル氏(劇集団「反」)パク氏は鐘下辰男の『ルート64』を演出した、テハンノの小劇場(恵化洞一番地)第四世代の若手の1人。ぺさんはドイツでペーター・シュタインのところで演出を勉強している。結局、この日から4日間5本の芝居を見ることになるが、韓国のオリジナルは1本も見なかった。海外戯曲を韓国風にアレンジした作品がレパートリーの多くを占めている。

野田秀樹の『赤鬼』のポスターを見かける。それから、水谷龍二作演出、風間杜夫主演の『カラオケマン』がインチョンで公演中との事。へー、である。

12時、15年前(1990年)からの定宿「古宮ホテル」にチェック・イン。リニューアルされて綺麗に変わっている。

 

ソウル日記

 

9月29日(木)

 

今日はとりあえず最後の研究生ワーク。もう1本漫才の台本も使う事にし、そのシーンは研究生の啓太に演出してもらうことに決める。稽古場で栗原と、『tatsuya』の全体的な演出について話す。リアルに台本どうりというより看守2人の作った劇中劇という形で歴史性と当事者性を追及できればと、栗原に提案。舞台全面ボックスこりゃ照明は大変だな。でも面白いんじゃない。穴三つをうまく使うと?

お昼、韓国キムさんに電話。キムさんとは30日夕方テハンノの「文藝劇場の前で待ち合わせ」だけ決める。つまりインチョン空港からバスか地下鉄かタクシーだ。今回は別に忙しい旅ではないので、じっくりソウルを知る旅にするつもり。迎えも無し。

今夜は7時からサボと打ち合わせ。『人形の家』の三年ぶりの東京公演について。あ、早稲田大学に留学したベラルーシのエレーナさんから電話。今日稽古場に遊びに来るとのこと。『SMOKE』に出てもらうか?30人も出ているから大丈夫、てか?近いうちに歓迎会をやろう。

9時から劇団総会。2006年度(2006年4月〜2007年3月まで)の劇団本公演スケジュールを決定する。旅は2回のミニ・ツアー。海外はなし。6本、はじめて国内のみで100ステージを越えるステージ数となる予定だが?

ベラルーシのエリ(エレーナではなくエリと呼んでとのこと)がやって来た。中華やの北京で夕飯。帆足、畝部、直美らと。で、みんなでウエルカム乾杯。

9時から総会。いやがる米山を何とかくどき倒して来年の北京公演『人形の家』出ることに、やった!その後来年の打ち合わせを在団5年以上のメンバーによる話し合いとする。久しぶりにみんなとゆっくりしゃべった。イロイロやろうぜ、来年も。

 

9月28日(水)

 

今日は朝から稽古場は「tatsuya」のタタキ。塩野谷くんヨロシクお願いします。

わたしはお昼から池袋の豊島健康センターで肺がんの検査。X線とCT。来週「喀痰検査」のために痰も2回持ってかなきゃならない・・・・。ふーん。

で、1時半からはこれまた、池袋の健康センターで先週の区民健康診断の結果。2時間近く待たされて、結果総コレステロール267高い!悪玉LDL176これまた高い!で中性脂肪216これも高いゾ!ほんでもってγーGTPが73これまたまた、高い!かくて高脂血症一歩手前と診断される。このままだと動脈硬化を促進して狭心症、心筋梗塞、脳梗塞とのこと。両親とおんなじだ。まあ、塩分と酒を控え、タバコを控え、夜中に稽古終わって呑んで食べる習慣もやめ、運動するしかないとのこと。カワイイ女医さんに言われ、これまたカワイイおばさんの保険士さんに近くの病院を紹介されるは、「来年も会いましょうね」ナンテいわれると、少しは節酒節煙でもするかと、ふと心の片隅で思う。

が、帰りには、イタ飯屋でパスタ食べながら「いつものように」赤ワインを呑んでいた。

ほろ酔いで足がシアター・グリーンの方へ向く、そしたらグリーンを辞めた前支配人の高沢さんが表で作業中、小劇場で上演している劇団の監修をやってるとのこと。劇場を二つ見せてもらう。かわいい小劇場である。でも仕込が大変そう。

で、「いつものように」1時間近く散歩しながら馬場まで、雑司が谷霊園あたりをうろつく。いい町だな、でもところどころ再開発でなんかぐちゃぐちゃになってる。

さあ、企画書2本書き上げなきゃならない。音楽は今日はなぜか中島みゆき。

今夜のビデオは韓国映画『大統領の理髪師』(イム・チャンサン監督 ソン・ガンホ主演)何故か、近頃ソン・ガンホに、はまっている。いい役者だな、是非、ソウルで会いたいもんだ。韓国の歴史が分るコメディ。

明日は9時から研究生ワークとりあえずの最終日。で、夜9時から劇団総会。

 

9月27日(火)

 

朝から研究生ワーク。三時間稽古が終わり、発表会の打ち合わせをやろうと思ったら、その日やれないやつが出てきた。困った、しょうがない、29日の総会の日は中止。仕切りなおしだ。来月、『tatsuya』の本番が終わったらやろう。掲示板に情報を載せていたので本当にスミマセンです。

お昼から夕方まで、来年の企画書書き。4本。とりあえず『人形の家』の企画書に取り掛かる。明日は楽塾の『十二夜』明後日は『オールド・バンチ』の予定。で、韓国から戻ったら『カナダ演劇祭2007』と盛り沢山である?韓国行きの飛行機のチケットを買う。

で、夕方から『tatsuya』の稽古を覗く。本読み2回。面白いが、役者が自分の役をまだ掴んでいない。おまけに、「殺人=犯罪」のドラマ、暴力の根源を無根拠にしろなんにしろ探せ!というもんだ。頑張れよ、しのぶさんはイイ感じ、である。男たちが優しすぎる、というより、又、話を元に戻すけど野郎ども、「自分の役」を作れよ。「心だけ」では芝居は作れないぞ!仲良しとはケンカしなきゃダメなんだぞ。

今日のビデオ。『アビエイター』(マーチン・スコーセッシ監督 L・ディカプリオ主演) 名作『タクシー・ドライバー』の映像的興奮からスコーセッシは変わらず普遍。今年ベスト10に入る傑作。

9月26日(月)

 

今日は終日原稿書き。夜ビデオ『インファナル・アフェアV 終極無間』(アンドリュー・ラウ監督トニー・レオン&アンディ・ラウ主演)結局無間地獄にさすらう男2人のハード・ボイルド?六道輪廻?でクラクラ・・・で、飲んでみていると前2作も忘れていて、よー分らん。早稲田松竹でもう一度見るか。以上。で、W・ディズニーの『トムとジェリー』をみる、日本版の吹き替え、これが歌がうまい。音楽はヘンリー・マンシー二。

 

9月25日(日)

 

お昼から稽古場が使えないので箪笥町区民センターで楽塾の稽古。途中で黒テントの宗重さんとシアター・イワトの前でバッタリ。

今日は「歌決め」、今回は若手の関口のセレクト、ビッグ・バンド系のラテンを中心としたもので、セリフを当てはめ中。来週までこんなカンジだな。いつもの事だがこの作業が楽塾で一番面白い。ああでもない、こうでもないと全員でやってる。曲がきまったら次はセリフ、で稽古という段取り。11月からギアを入れる、12月には振付に入ろうと思っている。稽古を2時間で抜けて東西線に乗る。

今日は35年前、57歳で死んだ父親の5日早い墓参り。武蔵野線の東松戸の駅で息子の龍馬と4時に待ち合わせ。墓苑に、この前のお盆以来、さすがに彼岸の入りでヒトが沢山。花と線香を上げ、墓の掃除。アニキは命日に行くとのこと。早いもので12月は母の三回忌である。

夕方から、西船橋で親子で飲む。久しぶりに三時間近くしゃべる。23歳で内装会社を立ち上げ、7人も雇って頑張っている面白いヤツである。そのうち、政治家になって日本をなんとかしてくれよ?なんて話まで。私よりきちんと生きていて、いやはや恥ずかしい限りのバカ親である。死んだ父や祖父の血を引いたら政治家になるのは、フツーなんだけど・・・・。

急遽、30日から10月4日まで5日間韓国に行くことになった。だいぶソウルに行ってないので短期間でも韓国の芝居が見たくて、友人のキム・タンイル氏に頼んでいたのだ。明日チケットが取れたら決定、さて決まったらイロイロ準備で大変だな!

『tatsuya』の稽古は意識的に見ないことにしていたが、そろそろ見るか?

 

9月24日(土)

 

研究生ワーク、ついに1週間。「良くやったお疲れ様」、というつもりだったがやっぱり29日の夜9時から急遽、「研究生発表会」をやろうということになった。ホントは9時から総会なんだが総会前に30分・・・・。

が、「tatsuya」の稽古でもう稽古する時間もない。27日、29日の午前中と、29日の夜8時半から打ち合わせ兼場当たり。28日には『tatsuya』にセットも出来てるし・・・・・。でもそれでいい。とにかく、他人(ヒト)様に見られてナンボ,見せてナンボが役者の仕事である。といって、その実ただ、俺が見たいだけなんだけどね。何やかやで今日も研究生とメシ喰う暇もなかったぜ。

7時から下北沢の空間リバティで若手演出家コンクールの2次審査。笑劇ヤマト魂の『ヤマト版グスコーブドリの伝記』(作・演出/渡辺望)を見る。1時間40分。感想は書かない。

終わって紘子で飲む。小田島雄志先生の会をやっていて10人近くの演劇人が集まって飲んでいる。久しぶりに内山森彦さんや鴨川てんしサン等に会う。『ラスト・シーン』という芝居に50年ぶりに出演、稽古している本多社長も。馬肉の燻製と社長が炊いたマツタケご飯をご馳走になる、美味い。今日は昼は栗ご飯とお彼岸のおはぎ、と秋を感じるもののご馳走三昧。

『ラスト・シーン』も60代、70代の役者さんの芝居、是非見たいと思っている。

台風が近ずいている。リタは上陸して弱まったとのこと。よかった。龍馬に電話明日親父の墓参り。とお彼岸。まるっきり宗教心なんてないがとりあえず墓に居る両親にはたまには会わないとナ・・・・。

 

9月23日(金)

 

6日目、ワーク。少し止まりながらも何とか通し。20分。歌と踊り2曲。あと少し遊びの部分を加えて、近いうちに発表会をやろうとおもっている。12時ころ、カナダに留学していた木村健三が稽古場に顔を出す。

そうだ!カナダ演劇祭を2007年春にやると決めていたっけ!で、事務所で打ち合わせ。今から準備にかかるから・・・・。助成金の申請やら大変だが、健三と小林七緒らの時代にバトンタッチの演劇祭にしなければとおもっている・・・・・。

カナダの演劇事情を肴に帰国歓迎で畝部も加えて3人で焼肉。三時間近くしゃべる。次にカナダ留学を予定している沖田乱を加えてカナダ組は3人もいるんだから何とかなる。

歩いて帰宅。10月にオープンの「TSUTAYA」の会員になる。着々と進む私の模範的豊島区民への道?

締め切りの「月刊新松戸」の原稿5枚書き上げると9時。今日のビデオ『岸和田少年愚連隊』(井筒和幸監督)例によっての井筒節が、ストーリーが『パッチギ』に比べると薄い。鄭義信もシナリオに加わってるにも拘らず、どうも弾まない。

リタも台風17号も日本とアメリカを狙い接近中。あしたは研究生ワークの取りあえずの最終日。昼飯でも食わせてやるか・・・・。

9月22日(木)

 

今日で5日目の研究生ワーク。相変らず、遅々として進まず。明日は馬鹿馬鹿しいことでもやって遊ぶか?まあ、セリフは一応入ったから別に公演やるわけじゃないから、自分がどういう人間かわかればいいのだ。

5時から『SMOKE』の宣伝写真撮り。ケラ、アマノ、私の濃い3ショット。軽くメイクしてなんとスーツ姿。アマノも似合う。硬い感じで「巨匠」ぶって3人。余り様にはならない。でも、此れでいく。そのうちお披露目。

写真撮りのあと「シアターガイド」のインタビュー。久しぶりの今井さん、3人の熱い思い是非12月号で読んでください。

その後3人で打ち合わせ、というか呑み会。つけ麺大王、22坪と二軒はしご。アマノは8時半に名古屋に帰る。

余り飲めないケラと2人でいつかスペース早稲田でロングラン公演を前提にした「大人の芝居」をやろうと盛り上がる。その前に今回の『SMOKE』だ。がんばって、10月15日までに総勢30人のカオス溢れる新作頼みますよ。18日から稽古なんだから・・・・。

10時半にわかれる。久しぶりに「演劇青年した」1日であった。ありがとう、お2人さん。貴重な稽古時間を2時間空けてくれた「tatsuya」チームに感謝。

 

9月21日(水)

 

朝からいつもと同じ研究生のワーク。4日目。やっと、何とかなりそうな事になった。それにしても時間がかかる。で、明日になったら全部忘れていたりして・・・・・。健志何とかしろよ!啓太も明日から?

で、1時から池袋の健康センターで区民健康診断。50人を超えるひとでいっぱい。生まれて初めての経験でワクワク。問診、X線、血圧、これが下が101で上が157。医者は降圧剤を飲めとさかんにすすめる。下が高いのは心臓に負担がかかるから・・・・とのこと。で、尿検査、糖尿はなし。血液検査、心電図。これだけ検査してもタダか。・・・。で調子に乗って、雑司が谷地区センターまで歩き、これまた生まれて始めて「図書カード」まで作る。これで、国民年金を納めれば私は模範的な小泉独裁国家の模範的な豊島区民である、てか?

戯曲を5冊借りる、「小津安二郎全集1・2・」「子午線の祀り」「半神」「諸国を遍歴する2人の騎士」。

7時からベニサン・ピットでtptの『カルテット』(H・ミューラー作 木内宏昌演出)を見る。いいんじゃない。千葉哲也が色っぽくて実にいい。もちろん大浦さんも。岸田理生さんが昔にやった事を思い出した。そして私が演出した『危険な関係』も。ラクロの原作を解体したミューラーの80年代のテキスト。核戦争後に地球にいき残った女の幻想?・・・・私の中の「他人」探し?快楽と破滅への愉悦、三島を思わせる文体。それにしてもモノローグ的ダイアローグ。エロスの勝負の終わりねえ?

久しぶりに瀬戸さんと飲む。で門井のアニキと・・・・・で終電近く。ベニサンに行くとほんとに劇的想像力が掻きたてられる、志の高い芝居をやってるな、とエールを送りたくなる。早稲田も負けてられないゾ。

 

9月20日(火)

 

朝9時から研究生ワーク。遅々として進まず、明日!

事務所で仕事。

7時半から『NO・2』(水谷龍二/作蓬莱竜太/演出)新宿シアターTOPS。塩野谷、良太、青山良し。台本が?コメディにならなくて疲労感溢れる都会のハードボイルドにもっと変化できるよ。出てくるやつ全員馬鹿なんだから。

何故か、大谷真一と飲む、元気!おまけに相変らずの馬鹿!で実にいい。演劇団はイイ役者を作ったんだな?とつくづく思う。

以上。おやすみなさい、と2時である。

 

9月19日(月) 

 

今日は敬老の日。「2年前」までは母と必ず過ごした日。

睡眠不足の身体で、朝9時から12時半まで研究生のワーク。今日は別役さんの『バス停のある風景』というこれまた自殺しようとするサラリーマンと夫を交通事故に見せかけて殺そうとする主婦のコント台本がテキスト。極限状況の人間の姿はグロテスクで笑っちゃう。「ベケットとイジメ」を読み返している。

あっという間に3時間半なんて終わっちまう。「明日までセリフ入れて来い」!と怒鳴る。

ダンスに1時間。明日はもう少し効率的にやるか。それにしても、頭使えよ、体使えよ若いんだから・・・・と5人に。ほんとにイライラする「胃と血圧に悪い」1週間になりそう。

昼飯のあと、事務所で来年の7・8月に予定している佃の新作『無頼漢』の旅公演の制作作業。なんとか名古屋公演がやりたいのだが?制作にとって1年で1番忙しい秋から冬がやってきた。来年度のスケジュール決定のシーズンである。

疲労を感じる、少し休むとするか?最近まるでノンストップで仕事してるもんな・・・。それにしてもタバコの吸いすぎ。1日三箱稽古になるとほんとにイカン。稽古場禁煙にするか、いや無理。でも、禁煙にするときっと休憩とるな・・・。ノンストップより役者にはいいよな。

歩いて帰宅。馬場にビデオ屋の「TSUTAYA」が10月オープンという、会員にでもなろうかと思ったが凄い人出。又にしよう。しりあがり寿の古い本4冊古本屋で買い一気に読む。「エレキな春」「流星課長」「夜明ケ」「おらあロココだ!」面白い、暗い。 弟さんの単行本の「あとがき」がじつにいい。

今日は早く寝ようと思ったがやはり今日もビデオ、遅ればせながら『パイレーツ・オブ・カリビアン』(ゴア・バービンスキー監督ジョニー・デップ主演)ディズニー映画らしくいやはやガキに戻れて楽しかった。これからは食わず嫌いのディズニーと宮崎アニメも見ることにした。ほんとにおやすみなさい。              

 

 

9月18日(日)

 

忙しい1日である。11時から楽塾。『十二夜』稽古の始まり、いやビックリ、1幕は全員セリフが入っている。

いいなあ、さすが9年目。今日は、大体の流れをさらってみようと思ったが、調子に乗って、何曲か決める。今回はビッグ・バンドジャズでいけそうな雰囲気。関口に任せます。関口、高野、杉山の最強の三人組に芝居全体のナビゲートを任せてメチャクチャな音楽時代劇を作るか?

4時まで。で、5時から新人研究生のワークショップ。ケラの『ライフ・ライン』という「命のお電話」相談室の日常を扱ったコント台本。今日の参加は、直美、香奈美、篠の3人。ダンス1時間、稽古2時間。なぜか歌は友川かずき「生きてるっていってみろ」笑える。

8時過ぎ稽古を取り、ひっそりと呑み会。二人とも面白いヤツである。とにかくヨロシクである。

帰宅。韓国映画『復讐者に憐れみを』面白い。『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督ソン・ガンホ主演。「復讐三部作」の第一弾とのこと、後半になってめちゃくちゃイカレテクル。残酷で救いのない映画だがとにかく良く出来ている。あらゆる伏線が残酷にハード・ボイルドに帰結する。この監督タダモノでない。たけしより数段イイセンスしている。

明日から朝9時からワークショップ。早く寝なきゃ、と思ってもビデオ終わったと思ったらノアのプロレス。何?力皇猛がチャンピオンだって・・・ふーん。ほんとに最近のプロレス状況ほとんどワカラネー!昨日も新日見ててもこれって何?だったもん。週プロもゴングもファイトもこの半年近く読んでない。これはマズイ。

明日は9時から研究生のワークだというのに4時就寝。

 

9月17日(土)

 

朝早くから事務所で台本のコピー。今日から始まる新人研究生のテキストの台本探し。結局、ケラ、別役、鄭さんのコント台本三本と、寺山修司の『伯爵令嬢小鷹狩鞠子の7つの大罪』の4本を全員で読む。

で、明日からテキストとして、別役、ケラ台本を使う事に決定。ほんの読み方をイロイロしゃべる。つまり超「誤読」のススメ。で体を使った読み方、テンションというか「温度」と「スピード」と「行間」。つまり劇的想像力。

篠崎明子、坂田香奈美の2人の女優。坂田はキッチリ九州で芝居をやって来た子、篠は素人、二人とも実にイイ感性の持ち主である。明日から1週間しかないがイロイロ遊びたいモノだ。麻衣と健志、直美も付き合ってくれる。啓太も三日間は何とか、芝居の入り口ぐらいは覚えてくれるといい。新人の養成は劇団にとっては大切な事。

最近、何故か若手が5年ぐらいでやめてしまう。が、舞台役者は10年が最低のメド、そして「集団」でしか出来ない舞台芸術と呼ばれるモノを生み出せる「舞台人」に育ってもらいたいモノだ。

とにかく、ムチャクチャあるけど「明日まで」セリフ入れろよ!明日ちゃんと立たせるからな!

歩いて馬場まで帰る途中早稲田でほんとに久しぶりに川村毅にバッタリ。「おお、元気か?」と声かける。「元気、元気」と川村。うん、それだけ。うん、これでいい。

早稲田名画座という行きつけのビデオ屋で例によってメチャクチャのセレクトで7本を借りる。

最初に新作『コンスタンティン』(F・ローレンス監督K・リーブス主演)をみる。・・・・・何が自己犠牲だ!こりゃ禁煙推奨映画か?最低の馬鹿アメリカ映画。まったくアタマ使わなくていい漫画のようなハリウッド白痴映画こんなんが受けてるんだから、困ったもんだ。

で明日から、『任侠外伝 玄界灘』(唐十郎監督)『スリーピー・ホロウ』『復讐者に憐れみを』『ガキ帝国』『岸和田愚連隊』(井筒和幸監督)で、『パイレーツ・オブ・カリビアン』。いやはや、なんの脈絡もないな・・・・。今週中に見たいが時間あるかな?

 

9月16日(金)

 

今日は1日中寺山修司の1幕戯曲を何本か読み直していた。『星の王子さま』『伯爵令嬢小鷹狩鞠子の七つの大罪』『狂人教育』と何度か演出した作品を久しぶりに読み直す。明日から新人研究生たちと1週間の集中ワークショップ、テキストとして使おうかと思っている。

7時、赤坂シアターVアカサカで弾丸MAMAERの『遊侠日和』(竹重洋平作・演出)を見る。若手演出家コンクールの「第2次審査」の始まりである。決定して2日後の審査、いやはや、15本の2次審査作品中、多分10本近くを最低これから2ヶ月で見なければならない。2時間半長い!

久しぶりに千代田線に乗る。どうしても千代田線とりわけ、大手町乗り換えると、「流山」に住んでいた40年以上の奇妙な身体感覚が戻ってくるのが不思議?である。

11時近く馬場のスーパーSEIYUで酒の肴を買っていたら、評論家のDさんとぱったり、最近良く会うのだが、西早稲田に住んでるとのこと。ヨロシク!である。

さて、明日から忙しくなるな。

 

9月15日(木)

 

1時から『ハイ・ライフ』の写真撮り。新加入の保村大和。アライテツヤ氏の写真撮りも久しぶり。いいカンジでバシャバシャとシャッターが切られる。

大和が妙にエロチック。ディックか?ドニーか?悩むなー・・・・・。まあ、近いうちに本読みをやろう。

その後、新人を中心にしたプロフィール撮り。アライマジックでいいカンジ。そのうちHPの写真が変わります。乞う、御期待。

7時、六本木俳優座劇場。自転車キンクリートSTOREのテレンス・ラティガン三作連続公演の第一弾。坂手洋二演出『ウインズロウ・ボーイ』を見る。1946年に書かれたという作品。面白い、実に良く出来た「新劇」作品。ある家族と国家との戦い。大衆演劇のよさ、わかり易さを備えもち、おまけにメッセージ性に満ち、「新劇」=啓蒙主義=イデオロギーと言うのが判る。ほんとに専制政治という第1次世界大戦前夜と今の時代が奇妙に一致し、翻訳劇だがだんだんリアリティを持ってくる。坂手は時代が妙に符合する作品に出会うな?超満員。拍手なりやまずのカーテンコール。俳優座劇場で「新劇」やっぱりピッタリ。ガキのころここで見た数々の新劇の名作を思い出していた。

役者達も中嶋しゅうさんをはじめとして妙なアンサンブルでイイ。とりわけ大鷹明良がダントツ、登場で空気が変わる。前半はなんじゃこりゃと思っていたが明良の1幕のラストのセリフで2幕も楽しく集中できた。

終演後、魚さんと明良と3人で飲む。久しぶりの3人、昔話に花が咲く。17年前の『ラスト・アジア』、15年前の『流山児マクベス』・・・・。

で、坂手、手塚とおる、明良の四人で朝3時まで。飲みすぎで頭グラグラでタクシー。明良と相乗り、来年の春まで芝居が続くとのこと。そのうち一緒にやろうぜと約束して、馬場で降りる。気が付いたら4時近く。バタン、キュー。

 

9月14日(水)

 

3時過ぎから早稲田の稽古場で『NO.2』の通し稽古を見る。久しぶりに、というか多分20年ぶりぐらいに青山勝を見たが、いいカンジにおじさんになっていて面白かった。

でプロデューサーの岡島君に挨拶をし、新宿に。

6時半から「戦後新劇とは何か」のトークショー。スタニスラフスキー・システムについての2時間の講義。と言う事になり慌てる。演技については面白いが。後半、なんとか戦後新劇の功罪について話が転がり始めた!!もう1回やろう。内山さんが「新劇はイデオロギーでしかなかった」ふじたさんが「新劇は啓蒙主義でしかなかった」としゃべりだした・・・・・・。

9月13日(火)

 

今日は1日中、岸田理生の戯曲を読んでいた。「大正四谷怪談」「終の栖、仮の宿」「料理人」

夜10時から来年の若手演出家コンクールの第1次審査会。9時から歩きだして50分ぴったり、西新宿の芸能花伝舎まで。汗が玉のように噴出す。汗だらだらで小学校に入るとロビーに貝山さん。吉原さんが8日に来日してるとのこと。

演出者協会の事務所で審査。審査員は青井陽治、瓜生正美、宮田慶子、松本修、貝山武久、森井睦、篠崎光正、大西一郎、和田喜夫、流山児祥の10人。86本のビデオを観る。最低3人の審査員が一人の演出家の作品について審査する規定にしている。つまり、30本近くのビデオを全員?みて審査会に臨むことになる。

審査開始。「2次審査=生で見てみたい作品を選ぶ」審査。例年の事だが大体選ぶ作品は3人が一致する。が、私のように趣味が偏向しているものがいると変な作品が時々出てくるんだが・・・。

去年の「ひょっとこ乱舞」や「東京ミルクホール」のような劇団は無し。私は21歳の若い演出家を推そうと思ったが、去年に比べると迫力無しで淋しい事だが、強力な推薦作品無し。それでも時折、激論となる。20人が当落線上に並ぶ。再び討論、なんとか15人を選ぶ。選んでみると東京6人地方9人となった、今年の2次審査は大変だ。最低10年後にも演出家というより演劇人でいるヤツを、私たちのライバルを、さがしているのだ。

終わってみると午前2時近く、例年よりやはり30本増えた分、2時間オーバー。お疲れ様でした。貝山さんは帰れずホテルをとる。

1時間和田さん、森井さんの3人で少し飲む。来年の若手演出家コンクールの時、「演出とは何か」というテーマで徹底討論をやろう、連続シンポ、トーク。有名無名問わず世代入り乱れて演出家バトルをやろうと打ち合わせ。

で明日は「戦後新劇とは何か」のトークセッションである。演劇の歴史を知らせ、歴史を伝えるのも協会の仕事である。

 

 

9月12日(月)

 

朝までなぜかテレビで子供ころからの習慣で選挙速報を見ていた。考えてみたら小学校のころからの習慣。父が社会党の党員でおまけに総評という労働組合の幹部であったから、子供のころから政治の世界に興味があった。中学の担任も私には何故か授業中でも見ていいよ、と言った。政治的な発言を普通に小学生のころからしていた。そして先生も、友人達もきちんと受け答えしていた。いま、考えてみたら、変な時代である。

で、お昼。新聞を馬場の駅に新聞を買いにいく。「小泉独裁」「民主主義が消えた日」の宣伝文句が踊っている。新聞読みながら坂手と電話。まあ、お互いにやる事をやるしかないと確認。

夕方、散歩。新宿まで、20年ぶりに西大久保「ムギョドン」で韓国料理。近頃、周りがすっかり「韓国村」になっちゃったとママ。久しぶりに、子袋刺し、ケジャン、キムチ・チゲをジンロで。

歩いて馬場まで。途中、戸山公園、高校生達が文化祭向けの芝居や踊りやパフォマンスの稽古をやっている。実に楽しそうだが、セリフの稽古が「相手役」無し、それじゃダメだろと演出してやろうかと思ったがやめる。

唐さんが朝日の夕刊で何故か選挙のコメント。小泉にアジアとの関係改善に取り組め、対話を!と極まっとうな意見、さすが唐十郎。「ゆがんだナショナリズムを抑えるのは、海外との会話」であると語る唐さん、いいねえ。

稽古場はお昼から『NO・2』の追い込み稽古。夜が『tatsuya』。明日覗いて見るか?

 

9月11日(日)

 

今日は久しぶりに忙しい1日である。朝10時から研究生のオーディション。面白い女優達、なかなか面白い奴らがいる。

で、12時半から楽塾。14人全員集合。久しぶりに全員集合するとこりゃ大変だと、緊張する。「読み」をやってみて、このキャスティングでいけると確信する。来週から立ち稽古。

本読み中に大雨、こりゃ投票率下がるかな?との思いがよぎる。

歩いて、雑司が谷鬼子母神で上演されている劇団夜光館『飢餓童子2』(作・演出/笹原茂朱)に向かう、途中で雨、1駅だが都電に乗る。ラーメン屋でもやしそば。

7時雨の中開演。津軽ねぷたと天明の飢饉のなか飢餓に捨てられた童子、童女達の泥の中の再生の物語。まさに「アングラ」でしかない伝統文化とでも呼ぶべき作品。守鏡丸さんを見ていると40年のアングラ人生の凄みと色気が妙にユーモアになっている。悪源太義平の方がスタイリッシュだが・・・・。雨の中60人近くの観客。途中で雨もやみ、いいカンジで終演。なんと、状況劇場時代の大先輩谷川俊之さんがゲスト出演していていていやあ、驚いた、でも元気そうで嬉しい限り。

夜光館を随分前から支持している伊藤裕作さんと一緒に見ていたんだが久しぶりに元気なアングラに二人でコーフン。

で、例によってとおる鮨。衆議院選挙速報を見るため。自民党歴史的大勝。三分の二だと!一体この国はどうなってしまったんだ。300近くの自民党?!独裁社会を思わせる社会が現出する。これで憲法改正も教育基本法の改悪、靖国、なんでも有りになってしまった。投票率は67%,7割政治か、私の持論が少し揺らいでいる。ま、ポピュリズムという名の白痴社会。とにかくこんな国なんか「ぶっ壊れてしまえ=改革」という「ええじゃないか」に近い現象、いやはや、面白いといえば面白い。

ま、自分たちののやるべき事を、きちっとやるしかない。とっくにこの国は曲がってしまってるのだ。が、危機の中で芸術になにが出来るかだ。伊藤さんはこれからもキチンとエロとグロでいく!と笑った。それはあるシュのリアルな戦術である。

 

9月10日(土)

 

1時からSABOと珈琲館で来年の北京レパートリー公演の打ち合わせ。『ハイ・ライフ』と一緒に久しぶりの『人形の家』。その稽古のやり方や、キャスティングの方向性を打ち合わせる。

夕方、久しぶりに散歩。西早稲田で夢民カレー。で、例によってオリンピックで血圧測定、下が98、100以下へー。上は160近くダメじゃない。で、もう少し歩く。早稲田松竹で『パッチギ』(井筒和幸監督)を上映中。

見ようと思ったが、結局見られず、で、ビデオで遅ればせながら見る。ムチャクチャおもろい。まさに青春映画久しぶりに単細胞の肉体派の自分に戻れて気持ちがスカッとした。とりわけ、この時代私もニセ学生(京大生)で京都に2ヶ月四条河原町のパチンコ屋に住み込みで働いていたから1967〜8年当時を思い出して他人事ではなかった。「イムジン河」「悲しくってやりきれない」のフォーク・クルセーダーズの曲は、まさに反則。これじゃおじさん泣いちゃうよ。

久々の井筒の傑作である。名作『ガキ帝国』(私はこれもまた映画の現場大阪天王寺で観た。回りは皆さん朝鮮の人々であった)には及ばないが、いい娯楽映画であり、社会性と歴史性を持った映画の基本を備えている。こういう映画を観ると映画が撮りたくなるのは不思議。やはり、私はアクション映画が好きなのだ。

で、今日はもう1本『ローレライ』(樋口真嗣監督)多分これは駄作だろうな?

想像どうりで愚作、駄作、ヒデーもんだった。福井某という原作者は何者だ!こんな本が売れる日本に知性などありはしない。『亡国のイージス』よりもヒデー作品。

 

9月9日(金)

 

今朝3時私が担当する若手演出家コンクールのビデオをついに観終わった。

私が見た作品の演出家名を以下列挙する。前原寿代、北川陽子、鈴木真理子、大和屋かおる、松田文、藤森俊介、葛木英、川田昌史、堀内洋介、三谷直子、小杉四駆郎、鈴木厚人、藤原大祐、酒井良太郎、西村太佑、佐藤智恵、浅野泰徳、松浦友、薬袋一久、Hiroka Denzy、藤井ごう、三宮浩嗣、中村暢明、錫村聡、清水友陽、藤本剛、高田那由太、猫道、増山千花、鈴木穣、町田裕明、ますだ美季、神山貴史、青木由里、竹重洋平、シロトリナミ、大矢場智之、以上37人。

第1次審査としては5年間で最多。1本まったく映ってないもの、1本約1時間でビデオの映像が消えてるモノがあった。これは審査対象外。だから私が審査したのは35本。1本2時間として約70時間の付き合い、1ヶ月かかった。

各作品についての短評を書いているメモを今読み返しているが、とにかく「他者」が存在しない劇がある。友達が何人か集まれば芝居が出来る、やれちゃってる状況、この中であと「10年後」芝居やってるヤツが果たして何人いるのかな?

が、この審査は実にためになる仕事、毎年夏の恒例行事を私は楽しんでいる。さて、来週の審査会如何なものとなるか?

それにしても今年は史上最多で例年になく「他人の芝居」、それも若い奴らの芝居を観まくっている。多分この35本や「劇王」の8本を入れると9ヶ月で100本以上の国内外の芝居を見たことになる。なんと、3日に1本。「演劇ずけの日常」、いいんじゃない、でもナンデかなー?。

今日お昼からは青森から雑司が谷の鬼子母神にやって来てる、シアター夜行館の笹原茂朱さんの激励に1升瓶をもって陣中見舞い。アングラの大先輩の『飢餓童子U』明日から開演です。私は11日に行きます。歩いて馬場まで、7時半から早稲田松竹で『オペラ座の怪人』(ジョエル・シューマーカー監督 ジェラール・バトラ主演)何故か立ち見までいる超満員の客。笑えた、歌上手すぎ!芝居下手すぎ!それにしてもアンドリュー・ロイド・ウエーバーはタダモノではない。

 

9月8日(木)

 

台風一過。暑い1日である。

朝9時過ぎ、佃の電話で起こされる。来年7月ベニサン・ピットで予定している寺山修司シナリオを原作にした『無頼漢』のシノプシスを今から書くとのこと。さすが佃、企画書の提出の締め切りをちゃんと守ってくれる。ありがとう。

11時共同通信のI氏からTEL。「戦後史の舞台、東京あの時ここで」の取材協力の電話。聞けば10年位前、共同の演劇担当だったK氏と同期とのこと。3時から馬場で1968年の6・21神田カルチェ・ラタン闘争についてイロイロ取材される。私が始めてデモで逮捕された思い出の闘争。今考えてみればパリの5月革命に呼応し、新宿のフーテン、山谷の労働者達と共に神田の学生街を解放区にしようというある種漫画というかロマンティックな闘争。故藤本敏夫氏率いる反帝全学連の闘い。こう書いてもきっと誰も判らないと思うけど・・・・・・・・。

 

佃からFAX、面白い。「時は現在。処はオエドという名のアジアの片隅。・・・・日光江戸村みたいな小国オエド。憲法改正、治安維持法の独裁国家。狂喜乱舞の花のオエドを取り戻すべく権力に立ち向かう無頼漢たち。悪党達の百鬼夜行の下剋上!!」 これで、イインジャナイ。

5時からビデオ。1本、あと1本だ。

で、I氏が夜一緒に飲もうということに。7時から西早稲田の居酒屋で2時間余り馬鹿話。ひさしぶりのK氏も一緒、元気そう。飲むうちに、定年で新聞社辞めたら学生になってもう一度学生運動やろうという話に。いま、息子の龍馬と再来年にはH大学の通信教育学部に入学しようと話している。息子は経済学、私は文学をやろうとおもってる。学生時代ちゃんと勉強しなかったから、息子も私も勉強もしたいが若い学生たちともう一度ちゃんと社会に発言、行動したい?

それにしても台風のあんな災害だというのに選挙中の政治家たちからはなんの発言もない。老人達が多く死んだ。ニュー・オリンズでも弱者だけが捨てられて死んでゆく。780兆円の借金背負ってこの国は何処へ行く。

 

 

9月7日(水)

 

昨日の夜から再び若手演出家コンクールのビデオ審査。1本全く映ってないビデオ。続いてもう1本は1時間位で突然映像がなくなる。ナンテこった。それでも気を取り直して朝までもう1本。5時間寝て、再び審査開始。1本見て、息抜きに池袋まで歩いて、豊島区民センターで衆議院議員選挙の事前投票。

9・11前に投票。2、3人しかいなくて楽だった。是非皆さんにお薦めしたい。始めて東京での投票。そして始めての事前投票。それも例の注目の東京11区、落下傘小池百合子、新党ニッポンの小林興起、そして民主党の鮫島宗明の3ツ巴の激戦区である。

三階で投票を終えて2階でやっている「江戸川乱歩展」を覗く、で池袋演劇祭が今開催中ってことも知る。私も豊島区民になったんだからこれからはちょっと位は豊島区の文化行政も知ろうと思う、うん。

新文芸座で映画でも観ようと思ったがジュリア・ロバーツ?で辞めて行きつけの池袋の飲み屋で夕飯。歩いて明治通りを馬場まで、途中の古本屋で演劇書を立ち読み。8時に帰宅。さて、山本キッドを見てから残り4本に挑戦予定、朝までだな。それにしても今年は本当に不作、何とかこの4本に期待するしかない。

アレッ、南野がテレビで歌ってやがる!芸能生活20周年だと?ふーんそれにしてもカワイイな。

予想どうり須藤元気と山本キッドの決勝進出でHEROの決勝戦は大晦日のダイナマイトである。宇野薫には頑張って欲しかったな、加地君に似てかわいいファイター、キッドに勝つて欲しかった。「tatsuya」を宇野にやらせたいな。

で、2本。海外の有名戯曲をそのまま日本人の名前にしただけでほとんど「原作」どおり?の作品をオリジナルと称するのは、いかがなものかな?換骨奪胎をこそ!である。パントマイムの作品も入っている。もっとマイムやコンテンポラリー・ダンスの作品、大衆演劇といった若手が応募してくると面白い。3時終了。

明日2本。今週中に2次審査15人?を決定しなければ。いつも審査会は徹夜になるが今年は?

 

9月6日(木)

 

朝から台風14号の情報。九州はすごい事になっている。自然の猛威の下で如何に人間が無力であるかを知る。

お昼から『十二夜』の最終稿に取り掛かる。なんとか4時間。まあ、明日もやるしかない。

5時の台風のニュースを見て、アパートから早稲田まで久しぶりに歩く。今日は千秋楽。超満員、立ち見でラストステージを見る。主役の里美がやっと自由に演じている。やっと初日。砂だらけの劇場も今日限り。本当にみんなお疲れ様。とりわけ、真実先生ありがとうございました。

北川徹、羊屋白玉、ストア・ハウスの木村さん、王者舘の井村さんといった本当にイロイロなお客さん多数でそのまま打ち上げ。楽しい打ち上げだった。白玉、北川とは再来年「札幌で市街劇を含む200人芝居」をやろうぜ!とけしかける。札幌でしか出来ない事をやろうと思っている。ヘナチョコの演劇業界なんぞぶち壊せばいいのである。北川にとって今回の体験はイイこと。次の芝居の血となり肉となる。

明日は朝8時から片付けが始まる。で、次は10月公演「tatsuya」の稽古が8日から始まる。本当に休む暇なく365日稽古場は動き続けている。とにかく綺麗に使おうぜ。

それにしても、役者達にとって今が正念場、やれる事をやり、芝居のなんたるかを必ず覚え次につなげてゆく。今回の試みで私はそれを確信した。『静かなうた』は久しぶりにスリリングな現場であった。確実に役者達は成長した。劇団員の顔がはっきり見えるイイ劇団だとつくづく最近思う。現在劇団員は20人にも満たないのに良くこのスピードで公演活動が出来るものだ。いい奴ら=役者ばかりだ。

 

9月5日(月)

 

ゆっくり寝ようと思ったのに、何故か9時過ぎにはおきてしまう、うん名古屋のホテルの習性だ。で少しウツラウツラして10時過ぎに起床。

朝飯食って11時から日記のリニューアル、お昼過ぎまで。

久しぶりに演劇誌まとめ読み。「演劇人」「シアター・アーツ」「テアトロ」呆けまくり,今時内ゲバ?の相変らずの悲しき我が業界って感じ。きちっと発言しなきゃ俺も。劇場の指定管理者制度問題は緊急の課題。

6時アパートを出て歩こうと思ったが雨、仕方がなく地下鉄で早稲田。4日ぶりのスペース早稲田。巨大台風にも拘らず、とりあえず満員、嬉しい限りである。久しぶりの本番、面白くなっている。気になるところを真実さんに話す。
原作というかテキスト作家の北川徹をみんなに紹介。呑み会では真実さんとイロイロしゃべっていた。
久しぶりの伊藤裕作さんと例によって「串衛」、北川も誘う。

伊藤さんは今、大阪で選挙のボランティアをやっている。選挙の話、政治の話で盛り上がる。6割の日本人が選ぶ選挙。4割の国民は意識的に国家に対してノーと言いたくて選挙権を行使しないのでは?と仮定すると面白いなあ。4割が国民年金を払わないという現実とぴたり。

それにしても、巨大台風、集中豪雨、地震。全ての原因である地球環境=地球温暖化現象を「選挙」の争点にする!て党は何故いないのかよ?と思う近頃。郵政民営化=会社化、構造改革という名の完全なる情報資本主義化の前にニッポン帝国も地球も無くなっちゃうよ。アメリカのニュー・オリンズで今起きている「貧富の差」人種差別・・・銃撃戦は他人事ではない。1万人以上の死者の報?!嘘だろ。

9月4日(日)

 

名古屋5日目。頭クラクラの4日酔いである。劇作家大会最終日。10時伏見のホテルチェックアウト。11時過ぎ藤が丘。今日はタクシー乗り場には誰もいない、もちろん竹内も。

3時からの「劇王」の最終審査まで時間があるので「声優、チェーホフを読む」を覗く大ホールが満員凄い人気である。肝付さんや池田昌子さん、キートン山田、野沢雅子ら大先輩達。トークを聞きながら芝居が好きな人たちなんだなあと納得。皆さん来年の老人芝居に誘うか?

「芝居小屋の明日はどっちだ?」も覗く。元スズナリの二つ森さん、元シアター・グリーンの高沢さん、」それに小堀、深津、司会は、はせひろいち、苦労話やらイロイロ。公共劇場が増えるなか小劇場は何処へ向かうのだろうか?小堀の京都の話が面白かった。「半公共的な小劇場ネット」を作るか?スペース早稲田も早稲田だけではなく「東西線劇場ネット」とでも呼ぶべき連絡協議会的なものを黒テントのシアター・イワトや神楽坂ディー・プラッツ・中野あくとれ、そしてプロトシアターと集めて・・・うん、すぐやろう。

「劇王」最終審査。韓国アルマル・カンパニーのキム・スミ「私は毎日死ぬ練習をしている」平塚直隆「てんむすめ」くらもちひろゆき「こんなのあったか?」品川浩幸「三日月レビュー」4作品の20分短編を見た。私は「戯曲」では選ばなかった.。あくまでも上演された「芝居」の質の問題である。本当の「劇王」を選んだつもり。演劇は戯曲と言うよりその「集団」が表出行為を如何に行うかという「一回性の現在」でしかない。劇作家や演出家というより「集団」でモノを作る演劇人が育って欲しいと感じるこのごろ。そこには「世代論」なんか存在しない!

韓国チーム(キム・スミの脚本(=テキスト)はまったくダメ!だが)と比べると日本の芝居は、特に舞台に乗っている身体がまさに大人と子どもの芝居ぐらいの差。眼行手低の感。最後の現「劇王」の品川作品は最低。私は1点。が、観客点は121点?200人余りの観客がそれぞれ持ち点1、審査員7人が持ち点30点。結果は審査員は5点ぐらいを品川にいれ、ほとんどが韓国チーム。が僅差で品川君のドロー防衛。組織票ありの八百長試合。乱入してやろうと思ったが大人げないので辞めた。

毒にも薬にもならないフツーの人々のドラマとご本人は言うが、これでは「嘘」だらけの世界、おまけに学校の先生じゃ教え子がカワイソーってもんだ。戦争も、ハリケーンの中での地獄絵巻という現実の中で私たちは「えんげきしている」のだ。「セリフの時代」特別賞を韓国チーム受賞。オメデトウ。近いうちにソウルで会おうぜ。それにしても自殺の話が多い、とそれからほとんどの作品に携帯電話が登場するのは何とかならないのかよ!携帯は身体の一部というのはわかったが!

閉会式。恒例という鴻上の5本〆で無事4日間の大会終了。総観客動員7900人!!大成功である。初の支部主導の開催運営。佃典彦君本当にご苦労様でした。北村想のサポートご苦労さま。

次は2年後、オキナワ?演出者協会も是非全面協力して成功させたいと今から構想を練ります。

始めて全日程参加して実に面白かった。岡部さんとも久しぶりによくのみ、しゃべったし。こんな機会じゃないと演劇人が芝居のやり方の「違い」を超えて「演劇の現在、過去、未来」を語る日はない。

星が丘で名古屋の友人達と少しのみ、10時近くの新幹線で帰京。凄い雨で10分遅れ。首都圏は集中豪雨。中野も、杉並も大浸水とのこと。となりの神田川も凄い!疲労困憊だが5日間楽しかった。

4日ぶりに明日は早稲田。久しぶりに北川にあう予定。谷川俊太郎と寺山修司の詩集を読み2時就寝。

 

 

9月3日(土)

 

名古屋4日目。少し疲労気味、というか3日酔いでアタマクラクラである。

10時ホテルを出て、藤ヶ丘。タクシー乗り場に向う。すごい人の群れ。万博最高の人出との事。俺には関係ない。結局万博は見なかった。大阪の時は「反博」。雄吉さんや堀たち美共闘がやってたんだっけ?竹内銃一郎と2人1時間ほど待ちやっとたどり着く。久しぶりに竹内と雑談。年収の話になり俺が200万少しといったら、竹内に「競馬で先週お前の年収分当てたよ」と大笑い、このやろうとカチン、もちろん冗談。
1時から「映画と演劇のドラマツルギー」超満員通路にも人で溢れている。鴻上、竹内、田口トモロヲら。無茶苦茶しゃべる。西田シャトナーが笑わせてくれる。俺は悪役を演じる。世界一の自殺大国ニッポンにいかなる表現が可能か?「それにしても態度が悪い」と佃君の指摘あり、スミマセン。


3時から「劇王」始めてみる。
樋口美友喜「タイプR」金井以清「白亜の祝祭」油田晃「天冠」平塚直隆「てんむすめ」 平塚くんが面白い。アグリーの樋口美友喜の本はいいが役者と演出が・・・。審査結果は予想どうりだった。
6時からレセプション。松本雄吉、別役サン等としゃべる。死んだ三木のり平さんと私が「三木のり平の《リア王》」を別役さんに台本を頼む予定だったと話すとそれはやりたかったと別役さん。雄吉さんはメキシコとブラジルで来月海外公演だとか。セットは1ヶ月かけて2カ国に船で運ぶとか、相変らずスゴーイ、スケールである。

2次会、何故か奈良に住む鵜山仁の妹さんや熊本の連中やら演鑑の人やらとも飲む。

飲みっぱなしで例によって3次会は昭和食堂。竹内は「合コンだ!」と大はしゃぎ、このスケベ教授め!それにしても竹内は年取ったな、元々が爺臭いヤツだが大学の先生になってますますエラソー。北村と違ってこのヤローの生き方は俺とは最も遠い。が、好きなやつではアル。ほんとに昨日から2日間お互いに「馬鹿」呼ばわりで楽しかったぜ、又会おうぜ友よ。

アマノも寺十も大西も、鐘下、丸尾もタフだ、こいつら5時まで飲んでたとのことまあ、15歳以上年が違うからなあ。俺は朝3時ヘロヘロでホテルに。掲示板に「日記」を書き込もうとしたが文字数オーバーでパー。頭にきて部屋に入り、冷蔵庫を覗くと初日に買った酒が何本も残っていやがる。CNNを見ながら全部空ける。で、結局俺も5時過ぎまで飲みバタン、キュー。

 

9月2日(金)

 

相変わらず名古屋です。
お昼近くまで寝てました。昨日ほんとに遅くまで呑んでいたから、しりあがりさんやらと。で、しりあがりさんに来年か再来年「新作書下ろし!」を頼み込む。多分やれる、演出はケラか?

お昼、藤ヶ丘で味噌煮込みうどん定食。
4時から「表現の自由と規制」について丹野さん、キタモトサンと一緒。面白かった。考えてみれば芝居を始めて35年間規制といえば規制のえんげき人生だった。
そんな話をしゃべる。めちゃくちゃ受ける。丹野さんは実に面白いパンク兄ちゃんだ。ほぼ満員の入り。表現・言論の事前規制に反対する人権擁護法案再提出に劇作家協会を中心に反対運動を行っている。これからである。

それにしても劇作家協会の機関誌「ト書き」を読んでいて腰抜かした。「芸術文化振興基本法」の成立を知らなかった!?という劇作家協会副会長がノー天気に山崎正和と演劇の現在について対談している。これって、まずいんじゃないの。芸術振興の基本的な立法も知らなくてなにをこの人はやってるんだろう?こんな恥ずかしいことをよく機関誌に掲載するな?と思ったらなんと編集長だった!誰か常識がある人が何とかしなきゃ。全国の演劇人に笑われるぜ。

 「他山の石」としよう・・・。ちゃんとしようよ、「大人」なんだから!芸術文化振興基本法を使って私たちはキッチリこれからも、公共と闘うんだから・・・と言いたくなった。

で、例によって、昭和食堂で飲み会。
今日は佃もいっしょ。でも私は何故か、今日は一日中、「高取と鐘下と流山児祥トリオ」て感じ。
でも、さいごには、やっぱりマキノくんにからんでいた。でも、マキノノゾミは実に真面目な演出家なんだなと確認できただけでも収穫だった。また、しゃべろうぜ。

2時半まで飲み続けホテルへ。明日も朝から大変だ。

 

9月1日(木)

 

朝ロビーに下りると斉藤憐さんと佐藤信にばったり、朝飯を食い一緒に地下鉄に乗って藤ヶ丘まで、30分待ちでリニモに乗って長久手まで、凄い人の群れで当然信たちとははぐれる。で、降りると何故かアマノとばったり2人で歩いて長久手文化の家まで歩く。

1時開会式、北村想の基調講演、キ印の講演だと茶化す。落語の出囃子に乗って調子よく、ええ加減ナ名古屋での35年の演劇史をくっちゃべり面白かった。渡辺えりこ、鈴木裕美、わかぎえふさんらによるトーク。

途中抜けて、七つ寺共同スタジオの二村さんの経営する古本屋「猫飛横丁」を覗くと北村、信ら。昔話に花が咲く。『夢の肉弾三勇士』のチラシ・・・・1972年。

で、「戦争と演劇のシンポ」鐘下と松田正隆の話を聞く、最後に少し松田にカラム。松田が「マレビトの会」という劇団を作ったが役者が若い為苦労をしているようだ・・・・・。大学の先生になるとみんな同じだな。宮沢も、鈴江も、川村、松本修、竹内、山崎、こうやって書くと凄いな。大学教授やりながら現役で劇団やってるのはいないじゃん。?アッ、唐さんと平田オリザ、佐藤信がいた。なんのこっちゃ!


で6時半から「国際交流のシンポ」長谷基弘の司会で和田さん羊屋ほか4人いい加減というより雑談的にやる。とにかく若い奴らに海外へ行けとハッパをかける。「劇王」の裏という事で最初は人が少なかったがだんだん入ってきて半分の入り。

「劇王」予選第1組ヒョンさんたちがダントツで勝ったとの事。おめでとう。高取と北村想は刈馬カオスという作家をえらくかっていた。高取、しりあがりさんとタクシーに同乗して伏見へ、10時過ぎホテル着。

高取、しりあがり寿らと飲み会。「昭和食堂」という納屋橋近くの安酒屋を見つけ、結局劇作家大会御用達となりこの日から4日間連続行く事になる。11時ころになるとほとんどのメンバーがやって来た。久しぶりに大阪のアグリー・ダックリングのメンバーと再会。樋口も池田も元気いっぱいである。

12時「チャイナ5」というこじゃれた飲み屋に移動、アマノ、小熊らも合流2時まで。

 

 

2005年7、8月篇

『永遠』05篇

戦場のピクニック・コンダクタ篇

『夢の肉弾三勇士』篇   2005海外公演日記   稽古場日誌 「南北オペラ篇  

『永遠』篇  『心中天の網島』 篇