05' 師走日記
12月31日(土)
お昼歌舞伎2大襲名興行、プライドとK1の格闘技つまりテレビ三昧の大晦日。本当にイロイロお世話様でした。来年も宜しくお願いします。やっぱりブログには・・・・・?
12月30日(金)
2日酔い。終日蟄居謹慎、読書。今夜のビデオ『父と暮らせば』(黒木和雄監督 井上ひさし原作 宮沢りえ 原田芳雄主演2004年)戦争鎮魂歌三部作完結篇。
12月29日(木)
今年最後の「仕事」。3時から日本演出者協会理事会、西新宿芸能花伝舎。で、7時から花園神社横の唯唯で大忘年会。若手演出家コンクールの優秀賞の授賞式。これで仕事納め。「ドゥルーズ〜没後10年、入門のために」を読んでいる、寺山さんや唐さんがワカル?「千のプラトー」以降のドゥルーズ・ガタリを読めなかったテラヤマ。1968年パリ5月革命が生んだ最良のテキストが「アンチ・オイディプス〜資本主義と分裂病」(1972年)である。アルトーの「器官なき身体」から生み出された概念。
圧倒的な悪酔い。飲みすぎだっちゅーの!久しぶりの新宿ゴールデン街、はしご4軒・・・・・。ベロベロでほとんど粗大ゴミと化し朝方帰宅バタン・キュー。
12月28日(水)
昼からビデオ。若杉が出ている『交渉人・真下正義』(本広克行監督 ユースケ・サンタマリア主演2005年作品)を遅ればせながら観る。なかなか、面白くて一気に見れた。寺島進がいい。「山手線一周電車の旅」でメーテルリンクの「青い鳥」拾い読み、なんで?
今日は世間では仕事納めの日。私は6時半から浜松町の四季・秋劇場で「昭和の歴史三部作」のラスト『南十字星』(台本・演出/浅利慶太)を見る。開演直後カルーイ、地震。とりあえず、3本全部見たゾ。
で、今夜のオールナイト・ビデオ大会はこれまた今頃!の『スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』(2002年)『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』(ジョージ・ルーカス監督2005年)。
12月27日(火)
お昼1時から、梁山泊の稽古場で『幽閉者』の今年最後の通しリハーサル。明日は保安隊員のリハーサル。
5時半から劇団総会。7時から忘年会。50人以上のお客さんと今年のお別れの時を過ごす。みんなベロベロ。来年も宜しくである。久しぶりの歌アリ踊りアリで楽しかった。久しぶりの「忘年会」・・・来年も12月前半でとりあえず終了だからやれるか?鼠小僧の稽古中か・・・。
本当にお疲れ様。竜一たちの世代の仕切りぶりを観ていると時代の変わりを意識。
12月26日(月)
朝から原稿書き。明日の歌の稽古。田中紳尚著「憲法9条の戦後史」(岩波新書)めくリ読み。
7時からベニサン・ピットでtptの『アメリカン・バッファロー』(デヴィッド・マメット作 門井均演出 山本亨、手塚とおる出演)を観る。亨のカム・バック作。
12月25日(日
今日はクリスマス。とりあえず、チーズ・ケーキのクリスマス。
夕方4時から映画『幽閉者』の初めてのリハーサル。夏の長久手劇作家大会以来、久しぶりの田口トモロヲ氏、悪源太も来ている。悪源太は英語の長セリフがあるので大変。足立監督との打ち合わせ、英語の指導も監督。私のセリフは三つだけだから楽と言えば楽。ただ、この調子だと、どんどん出番を監督が増やしそう、・・・『ハイライフ』の稽古もあるし、困ったもんだ。私の役のイメージは砂漠のダヤンらしい。衣装合わせで軍服を着てみる。上田もアラブ・ゲリラの役、監督にマフラーの巻き方を直接教示してもらう。実にいい風景。スタッフも凄いメンバー、面白い映画になりそうだ。『水の女』以来の久しぶりの映像の現場にワクワク。27日は新宿梁山泊の稽古場で通しのリハーサル。そういえば、梁山泊は唐さんの新作スズナリでやってんだ、行かなくちゃ。
6時から楽塾。今年最後の稽古。金曜日から3日連続の集中稽古である。今日の予定は軽ーく、二幕まで「さらっと、通し」て三幕に入り、ひととうり、当るつもりだったが、例によって「一幕」でいきなり止めてしまった。結局、二幕の後半を最後の30分で当っただけ。いつもの事だが「本当に」皆さん、ごめんなさい。
来年1月始めの3日間稽古は7日・8日は絵美の振付日、9日にもう一度、三幕から当ることに。今度はちゃんとやりますよ。1月中に何とか三幕を終え、最後の四、5幕を2月後半。3月北京に行く前にとりあえず一応作り上げ、仕上げは4月1ヶ月で完璧なものに!だ。
夜中の10時半までミッチリ。で、三分二のメンバーでミニ・忘年会12時まで。呑み会も昨日の今日で、とにかく早く帰れ!ということに・・・・。皆さん本当に今年はお世話になりました。楽塾の稽古が私の「演劇」への「愛」を点検できる最高の学習場です。本当に感謝しています。来年も宜しく!
劇団の忘年会用の歌は、ガキの頃、と若い頃によく歌った歌2曲に決めた。サザンも陽水も・・・も、カラオケで稽古したのにな・・・歌詞が覚えられないよ。
12月24日(土)
今宵はクリスマス・イヴ。でも、今日もハードデイ。1時から上野毛のmamiダンス・スタジオで振付のチェック、最近忘れつつあった「根本的な事」をマミ先生に言われて嬉しかった。役者が舞台にのる根本的なことでもある・・・。
6時から楽塾、昨日に続いて今日は、「道化三人組」のシーンを中心に4時間、ミッチリ。
で、10時過ぎからクリスマス・パーティ。いそさんが作ってきたケーキ。力もいて1時近くまで、いやはや皆さん元気。
明日の夜は、全員でとりあえず「三幕まで」当る。北京に行く前に、凄いスピードでやっつけている。それにしても全て「演出のイメージ」を超えたことが出来てしまう、この人たちって何だ?!10年の月日の凄さ!
帰ろうとしてタクシーをひろおうと思ったら直美が早稲田を歩いていやがる。淋しい奴らだ、稽古場に呼んでやリャ良かったな・・・・・「まだ皆飲んでいるから行け!」という。
12月23日(金)
今日は休み。飲みすぎ。
12月22日(木)
今日は久しぶりの休日である。古い原稿を整理していたら演劇団新聞が見つかった。1979年8月の山崎と2人で麻布の天井桟敷館でやった寺山修司さんのインタビューが載っていた、スキャンしてホームページにアップした。ぜひ読んでください。今読んでも面白いです。シアター・アーツの最新号。ヤン・ファーブルの新作モノローグ劇『剽窃王』を読む。沖田乱にやらせたくなったぜ。
夜半、阿川から電話、カナミがゴールデン街でバイト始めたとのこと、其のうち飲みに行くよ、と返事。
小子化が進みついに史上初の「人口減少の年」に突入。いいんじゃない、これからだ。
それにしても寒い。日本列島は大寒波にみまわれている。今夜のビデオ。『夫婦善哉』(織田作之助・原作 豊田四郎監督 森繁久弥・淡島千景主演 1955年東宝作品。)戦後10年で日本映画はかくのごとき名作を作ったのか、と、うならされる。同じ年にエド・ウッドは!?映画って・・・・?。
12月21日(水)
昨日稽古が出来なかったから、今日はきちんと最初から『人形の家』の稽古。今まで7年間この作品と闘ってきたが、今回又ゼロから立ち上げてもいいんじゃないか、と思える。新作のテキストとして『狂人教育』の台本を読み直し、様々なエチュード、様々な実験をやりながら作ろうと決意した。
4ヶ月という「稽古時間」は初めての経験。といっても今週振付の点検のあと1ヶ月の休みに入るのだが・・・・「宿題」をキッチリ考える時間にすればいい。いや、そうする。
まるで「新作」になる事請け合い。楽しんでやろうぜ、みんな。
今夜のビデオも性懲りもなく、エド・ウッド脚本監督『プラン9・フロム・アウター・スペース』(1956年) 本当に史上最低の映画である。いやはや,死せるべラ・ルゴシの?!・・・・・。
12月20日(火)
今日は忙しい日である。11時過ぎベニサンの恒例の餅つき大会。瀬戸さん、ありがとう。
ヤントとトモ、畝部の4人。いつものように凄い人出で賑やか。本当に美味しいつきたてのもちに感激。合間,亘理さんに頼んで、TPTの明りあわせをこっそり覗く。亨が元気に芝居をやっている。門井さんも元気そうである。セットが凄い。もちつき大会、40分あまりで途中で抜けて、1時中野坂上。
ゲームの音声収録。久しぶりのネルヶの野上さん。1時間あまり、汗だくで格闘。それにしても疲れた。体全部使って声を出したってカンジ。
考えたら演出者協会まで歩いて15分。3時過ぎ、演出者協会が来年1月に発刊する「演出家の仕事 アングラ」最終校正の打ち合わせ。西堂、和田、佐々木くんらと。
その後6時から日韓演劇交流センターの総会参加。サポートメンバーになる。その後8時から交流会。結局、稽古に行けず。ごめんなさい。明日は必ず行きます!
久しぶりの鄭さん、大笹さん馬さんらとゆっくり、しゃべる。何十年ぶりかの新宿「ぼるか」。本当に「新劇青年」に戻ったと30年前の幻が眼前にさまよう、そのせいか徹底して青い論理で日本の現代演劇の危機論をとうとうとしゃべっている・・・・・・。
今夜のビデオ。『略称、連続射殺魔』(足立正生、他共同監督作品1969年 若松プロ) 永山則夫の風景を描いた映画。見果てぬ革命と貧困への怨嗟。68年と69年のニッポンのフーケイ。戒厳令下の新宿。
口直しに史上最低映画。エド・ウッド脚本『死霊の盆踊り』(A・Cスティーブン監督1965年作品アメリカ映画)本当にサイテーのストリップ映画。笑っていたが途中からやっぱり笑えん・・・・・。
12月19日(月)
それにしても寒い。そしてヤバイ、認知症かよ、朝から何故か「すじこ」の名前がどうしても出てこなかった。たらこ、すじこ、とすぐ出る回路がどこかで飛んだらしい・・・・。最近よく人を間違えたりする、困ったもんだ、確実に老化が始まっている。
お昼から、今年の新聞のスクラップ半分、と歌舞伎の下座音楽を朝からチェック。『十二夜』に使う為。
今夜は『人形の家』の稽古初日。トップ・シーンから「原点」に戻って作り始める。鷹司登場のシーンを全員でエチュード、是が面白い。全員で『人形の家』の「物語」の骨格を新しく創り上げるつもりである。とりあえず、3日間でこれからの方向性を探す。
寒空の中歩いて帰宅。何年ぶりかの魚沼宇水のセリフを声に出していってみる。思い出してきた。明日は収録。
明日も忙しい日だ。11時から年末恒例のベニサンのもち付き大会。
12月18日(日)
朝、東京ミルクホールの佐野君からきょう楽日とのTELあり、分っていたんだが・・・・。
お昼から、楽塾「十二夜」の稽古。2幕まで順調に運ぶ。振付の絵美が来ているので音楽がらみのところを当る。1月に集中的に振付を頼む。来週の「連休」でとにかく三幕まで当る。全てはそれからだ。絵美ゴメンネ、時間かかるわな・・。
6時過ぎに稽古場を抜けて「新大久保」へ。本当は5時半から東京ミルクホールの本番が見たかったのだが、是もまた、渡世の義理である、映画『幽閉者』の出陣式に。久しぶりの大久保鷹さんに逢う、で裕作さんと合流。それでも、早めに退散。馬場のカンボジア料理屋で飲む。行けなくて本当に佐野君ゴメンネ。次は必ずいくから!
明日から『人形の家』の稽古、でもって『十二夜』も本格的な稽古いやはや、忙しい。
今夜のビデオ。『エド・ウッド』(ティム・バートン監督1994年)。史上最低と呼ばれている監督を描いた映画。
12月17日(土)
朝から下北沢の福原病院で悪戦苦闘して胃カメラ。麻酔したのはいいが、その方が動きすぎてダメとのこと、何のことはないもう一度やり直し。で、なんとか・・・・。ピロリ菌の除菌で今度は国立医療センターだとよ・・・トホホ。病院で1時間仮眠。ふらふらしながら帰宅。
麻酔が切れないので、頭がボー。で、今日の楽塾の稽古は休み。
夕方やっと本調子。今夜のビデオ『忘れられぬ人々』(篠崎誠監督 三橋達也、大木実主演2000年)戦争と老人を扱った作品ラストの殴りこみシーンはいい。山中聡がいい兵隊ヤクで出ている。ふーん、「おかえり」の監督か?
で、もう1本『女囚さそり701号 恨み節』(長谷部安春監督1973年)そうか、伊藤俊也じゃないとこんな「さそり」になるんだという作品。
明日も楽塾。病院のロビーの文藝春秋の今月号の「三つの言葉」・・・誰かさんが言ってる「正義」「効率」「遊ばない」ねえ・・・・。効率や浅はかな正義をすてて、身体を使って遊ぶ事だ。
『心中天の網島』 で客演してくれた七瀬なつみさんが紀伊国屋演劇賞の個人賞受賞!とのことオメデトウございます。
12月16日(金)
パソコンの具合は今日も悪い。お昼から原稿書き。
夕方パソコンが直った。事務所でイワヲと北京公演の軽い打ち合わせ。ゲームの台本が送られてきている。20日が録音。年末のスケジュールが立てこんで来ている。まさに師走となる。
6時から北京公演に参加する劇団員全員で打ち合わせ。イワヲ、畝部を中心に仕事の分担分け。今回のツアーは史上最多のスタッフ・キャスト総勢30余人の大所帯となる。『人形の家』『静かなうた』『ハイ・ライフ』の3チームが北京に「来て、帰って」を繰り返し、その3本を「仕込んでバラス」のだから・・・・。最初から最後まで残るのはイワヲ、畝部、七緒、木暮、拓平そして私といった10人ぐらいのメンバーになりそう。北京にいる環にはそれこそ大変だが、よろしくだ。研究生は啓太と香奈美の二人が参加。
7時から8時まで自主稽古の「動き」の通し。大体?覚えたみたいだ・・・。19日から稽古開始だ!まあ、後3ヶ月あるけどね。
明日は午前中に胃カメラなので9時前に食事を、とのことだが、9時半飯。今夜はなるべく早く寝るか。
ブッシュが今頃「イラク攻撃の口実にした情報は間違っていた」と認める。ふざけた野郎だぜ。
12月15日(木)
パソコンの具合は相変わらず悪い。
朝から小森収の新著「小劇場は燃えていた〜80年代芝居狂いノート〜」を読む。よくもこれだけ芝居を見ていたものだと「初日通信」編集長の「具体的記述」とやらを読ませてもらった。いい資料である。第2次演劇団の役者坂上雅一が良かったなんて書いてあると、私なんか「うるうる」してしまう・・・・。一気に読了。
で、来月撮影に参加する足立正生脚本『幽閉者』をきっちり読む。エルサレムロッド空港銃撃事件の赤軍派岡本公三をモデルにした妄想とアクションの映画。この間の「40年間」を一気につなげようとしている力作だが、これをどう?・・・・。
夜7時から下北沢タウンホールの12階の大会議室で第16回下北沢演劇祭の結団式兼パーティ。参加21劇団が一同にそろった。考えてみたら6年ぶりの参加。前回は『HAPPY DAYS』(鐘下脚本ケラ演出)だ。アマチュアも高校生も混じった町の演劇祭是非長く続いて欲しいもんだ。桟敷童子も英介たち三軒茶屋婦人会,トムプロも参加。塩野谷もガジラの打ち上げ前に顔を出す。『ハイ・ライフ』を劇小劇場でどうやるか?美術も大変・・・・。
今夜のDVD。名作『自転車泥棒』(ヴィットリオ・デ・シーカ監督、ランベルト・マジョラーニ主演1948年イタリア映画)父親と息子の絆を描くネオ・リアリズムの傑作。敗戦直後のローマ。黒澤の『野良犬』より前に作られた!
イラクでは総選挙。05年影の十代ニュースで「米兵11万人が負傷」とのこと。
12月14日(水)
パソコンの具合が夕べから悪い。この日記も違うノート・パソコンに書いている。
サザンの「愛と欲望の日々」を覚えようと思っている。今夜はカラオケに久しぶりに行って特訓しようと思っているんだが?覚えたら忘年会で歌おう。
2時から下北沢本多劇場で演劇企画集団ザ・ガジラ公演新作『ヒカルヒト』(作演出・鐘下辰男 主演・市原悦子)を見る。塩野谷、木場、恵篤、源太朗といった面々。市原さんメチャクチャ良し。男優達は市原さんの胸を借りられて良かったなあ、とジェラシー。2時間。終演後「眠亭」で上海焼きそばでショウコウ酒。2時間で退散。
明日も下北沢で飲むのか、下北沢演劇祭の結団式!耐震強度偽装事件の国会証人喚問の話で持ちきり。ほんと、どいつもこいつも!である。
今夜のビデオ。『ねじ式』(つげ義春原作 石井輝男脚本監督)わあ、いきなり暗黒舞踏かよ。恐怖怪奇人間だよ・・・・・。
12月13日(火)
10時半から劇団協で「演劇センター構想委員会」という名の妄想委員会。井上さんがリーダーなんだが何故か忙しくてこれない。こんなんでは駄目だから、具体的に再来年には演劇フェスティバルやろうぜ!ということで動き出す。世田谷や杉並や北千住」のパブリックシアターの話、あっと驚くことも話に・・・・まあ、人様々だ?
自宅に帰り月刊新松戸の原稿5枚何とか書き上げる。『人形の家』の自主稽古中の啓太、ヤント、畝部の3人と早稲田で待ち合わせ、七時から青山劇場『エビ大王』(作・洪元基 演出・岡村俊一製作RUP)を見る。翻訳家の馬さんと久しぶりの再会。菅野さんにパンフレットをプレゼントされる。ホンはリーディングの時も思ったがホントに面白い。ただ日本で上演となるとある種の仕掛けと思想の質が問われる・・・・。
目の前の母校=青山学院大学を3人に紹介。2時間15分!
渋谷の「鳥金」で久しぶりの焼き鳥で焼酎。
12月12日(月)
事務所で映画の打ち合わせ。「幽閉者」1月クランク・イン決定撮影現場は川崎。流山児、悪源太、阿川ら若手4人も?と言った具合、主演は田口トモロヲ。打ち合わせを終えて稽古場に行くと『人形の家』の役者自主稽古の初日。DVD観ながら振付のチェック。1週間で思い出し稽古。初参加のトモ、里美、木暮は大変。三年ぶりだからまあ、初演みたいなものだ。まだ、三ヶ月ある。
7時から新宿御苑前、四谷区民センターホールで『オペラ・ひとりっ切り〜竹田恵子コンサート』(加藤直・演出)を観る。1部が林光台本・作曲オペラ『賢かった三人』(宮澤賢治・原作)2部が高橋悠冶台本・作曲オペラ『めおとうし』(小熊秀雄・原作)。両方とも面白いが、小熊秀雄のほうが面白かった。昭和2年作?いやはや「愛国婦人の友社」に書いた?実にアナーキーでシュールな童話。読みたくなった。悠冶さんの音楽はイイ。
今夜のビデオ、これまた時代遅れの決定版。『スター・ウオーズ/エピソード1ファントム・メナス』(ジョージ・ルーカス監督脚本2000年作品)を観る。スゲエな、おれって。少年ダースベーダー。で朝まで、日活ニューアクションの傑作『反逆のメロディー』(澤田幸弘監督 原田芳雄主演1970年)。蛾次郎がいい!
12月11日(日)
今日もハードデイ。お昼過ぎ、タツマと東松戸の駅で待ち合わせ。白のBMWで颯爽と登場。仕事は大変とのこと。花屋で花を買い松戸聖地霊園へ・・・。三回忌ということでアニキや敏子姉、親戚一同10人近く。1時から坊主の読経。三回忌法要を終えて北小金でみんなで会食。
レストランに行く途中でタツマの仕事現場を覗く。松戸南高校の食堂の天井の「軽量鉄骨」部分。いい仕事ぶりに感心。例の「耐震強度偽装」問題でタツマの仕事も大変とのこと。ソンナはなしでもちきり。甥の子供の成長にこの「2年間」の流れを・・・・・。
新松戸マデ送ってもらう、正月ゆっくり飲もうぜとタツマと約束。
4時過ぎ楽塾の稽古に合流。二幕までなんとか入る。昨日に比べてどんどん面白くなっていく。すごい人たちである。9時までノンストップで稽古。お昼からやっていたのでみんなヘロヘロ。
11時まで呑み会。久しぶりにみんなと飲む。音だしの研究生の啓太が今の楽塾のアイドル。太郎も稽古を覗く、来週あたりから力、木暮の常連も参加させるか。時間があるようで無い。
今夜のビデオはタイ映画『マッハ』(トニー・ジャー主演 監督原案製作:ブラッチャー・ビンゲーオ)はまってしまった、タイ・アクションに。そして今頃、ホラー映画『回路』(黒沢清脚本監督 2001年大映)塩野谷がイイ役で出ている、結局朝まで。寝ようと思ったらボロアパートに響き渡るノックの音と外国人女性のこえ、30分あまり・・・・。様々な人生模様である。
12月10日(土)
昨夜は深夜1時近くまで若手演出家コンクールの2次審査(優秀賞4人選定)。何とか4人に絞り込んだ、最初の2人はすんなり満票近くで決まったが後の2人を決めるまでが、ああでもないこうでもないと深夜1時まで約三時間激論。貝山、青井、篠崎、和田、森井、大西、そして私の7人の審査員が例年のように議論を尽くす。
私は例年に比べてこれといった強力に推したい劇団がなく今年は本当に困った、札幌や長野、鳥取といった地域にはいけなかったし、皆さんの強力な「推薦」には反論できない。最終的に5本でもいいんじゃないのかということになったが、やっぱりこの際4本の原則に戻そう!!と言う事で東京2本地方2本の優秀賞(最終選考選出)が確定。2月「劇」小劇場でグランプリを争う事になった。
選んでみたら「バラバラ」の傾向、いいんじゃない。和田さん、貝山さん、青井さん、森井さんらと例年の事だが4時近くまで新宿で飲む。始まった5年前なんか朝4時過ぎまで選考会やってたな・・・去年も確か3時、今年は最小。
11時起床。12時から楽塾『楽塾版★十二夜』の本格稽古。一幕半分を当る。明日こそ、後半何とか2幕まで・・・・。振付もあるし・・・。6時近くまでミッチリ。
5分の休憩で6時から『人形の家』の本読み、キャスティング。三年前のキャストとがらりと変える。蘭:青木砂織 マユ:伊藤弘子 鷹司:畝部七歩 パパ:米山恭子 祖父:小林七緒 祖母:横須賀智美の最強キャスト。面白くなること請け合い。久々の米山に乞う御期待!!
久しぶりに女優陣と遅くまで飲む。かなりリニューアルした「新作」になるだろう。男優も里美和彦、木暮拓矢、甲津拓平が参加し新しい『人形の家2006ヴァージョン』の誕生を予感させる。年末から3月まで長いが頑張ろうぜ。
明日もハードデイ、母の三回忌法要。母愛子が死んで2年か・・・・。
12月9日(金)
今日はハードデイ。11時から劇団協議会のジムショで「青少年演劇と教育委員会」の会議。数年後に公共劇場と協議会との企画で青少年に「演劇を見させ、共に演劇で遊ぶ企画」を立ち上げるべく・・・。
歩いて馬場まで1時間途中で皮パンツ衝動買い。ほんでもって、自宅のボロアパートの6畳の剥き出しのアスベストの天井をカーテンでふさぐ。
で、6時半からは、浜松町四季・自由劇場で『間奏曲』(ジロドゥ作 浅利慶太演出)を見て、夜10時から西新宿の芸能花伝舎で若手演出家コンクールの2次審査会、多分例年どうり深夜までかかると思う。15本から4本に絞り込む審査。明日から『人形の家』の稽古。
年末から正月に掛けては超忙しくなりそう。映画『幽閉者』出演、ほんでもって久しぶりのゲームの「声優」も!?・・・・。1月には横浜で演劇大学のワークショップ講師だ。
12月8日(木)
いつもの日常。久しぶりに映画館に行く。思いっきり笑える娯楽作品が観たくて歩いて40分。新宿歌舞伎町でタイ映画『七人のマッハ』(バンナー・リットグライ監督 ダン・チューボン主演2004年作品)テロリストと戦う7人の男達、戦う為に生まれた男達「BORN TO FIGHT」。ムチャクチャのアクション映画とにかく面白かった。ノー・ワイアー、ノーCG、ノー・スタントの役者の体の凄さに妙にカンドー。
7時からは「非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングVOL・8」中野ゼロホール。凄い人出。夏のリーディングの時はガラガラだったのに・・。今日は12・8太平洋戦争の[開戦記念日]戦後60年の根源を問う日である。
。当日券で入場、何とか最後尾の席に座れる。10時近くまで。イラク、パレスチナの現在と「日本の戦争」についての2時間半。ラストは「憲法」。皆さん、お疲れ様でした。戦争を始めるときの人間のありざま・・・・・。
冬空の下、ゆっくり歩いて1時間「戦争について」考えながら馬場の自宅まで。ジョン・レノンが殺されて25年。そうか、1980年俺、ニューヨークに1ヶ月遊学していたっけ。ダコタアパートにも行ったっけ?!
12月7日(水)
祭りの後の淋しき朝。
昨日はとにかくみんな飲みまくっていたようだ。朝9時から片付け。12時過ぎに事務所で研究生4人とミーティング。北京公演の3本プラス楽塾のスタッフの担当決め、忘年会での発表会のことも。啓太は大忙し。
そのあと、いまDVDにする作業中の『書を捨てよ、町へ出よう〜花札伝綺〜』 のビデオを観る。2時間半、カナミ、篠と一緒にみる。面白い。アマノの映像も凄い。かなりイカレている。この感覚忘れちゃイカンな。
帰宅途中ビデオ屋1本100円の日、で例によってメチャクチャセレクト。「黒い神と白い悪魔」「ねじ式」「ゲンセンカン主人」「反逆のメロディー」「静かな生活」「スーパーの女」石井輝男と伊丹十三と筋は通ってるジャン。ほとんど見てるけどね・・・・・。
名古屋チーム4人も帰った。小熊さん、浜嶋さん、夕沈、アマノ本当にお疲れ様でした。来年も遊ぼうぜ!早稲田のマンスリー・マンションでの2ヶ月の日々本当にお疲れ様。
今夜のビデオ『スーパーの女』(伊丹十三脚本監督作品1996年東宝)スーパー大好きオバサン宮本信子主演の娯楽作品。『ゲンセンカン主人』(つげ義春原作石井輝男監督作品1993年)「紅い花」「李さん一家」「ゲンセンカン主人」などつげ漫画の立体化石井節炸裂。佐野史郎もいい。2時過ぎまで観てまたしてももとの日常。
12月6日(火)
本日千秋楽。いろんなことがあった。疲れたが楽しかった。メチャクチャ飲んだ。日記お休み。又、後日。
12月5日(月)
お昼から下北沢福原病院。大腸がん検診、OK異常なし。で、胃の写真を見てもらう和田先生。で結局、来週の土曜日胃カメラだ。今日はゆったりしていると思っていったら超満員。「立ち見」も出ている。とにかくあと1日、込みあいながらも皆さんのお陰でなんとかここまで来た。考えてみたら、名古屋から「150人以上」のお客様にきてもらっている「これって」凄い事だ。今回こそ、名古屋の演劇人との「コラボレーション」をやった!と実感した、王者舘とKUDANプロジェクトそして流山児★事務所の合同公演それが『SMOKE』だったのだ。
とにかく、イイ役者達と仕事をしている事を実感している。こうじ、沖田、小熊さん、悪源太、「大人」の役者といっていい奴らとは一生付き合いたいものだ。うちの馬鹿な役者達がすこしでも成長してくれれば嬉しい。塩野谷が観てくれた。見事にみんなも緊張。飲み屋も盛り上がった。明日からガジラの舞台稽古、頑張れよ。
ついに明日は千秋楽。こんな企画あと2年は出来ないかも?2000人を超える観客に、私達の「演劇でしか出来ない」馬鹿馬鹿しいほどの「人間の生」のエネルギーが見えたかしら?だ。・・・・・そして、ささやかな私達の「祭り」が明日終わる。
12月4日(日)
今日は2回公演とも超満員。雨、3時からのマチネ、岩松了さん、しりあがり寿さんといったはじめて流山児★事務所を観るヒトと会う。面白がっている、この2人とはいつか一緒に芝居をやろうと思っている。夜の追加公演、福田善之さんが始めてうちの芝居を見る。たつまも彼女連れてみてくれた、面白いとのこと・・・・・来週の日曜日はお袋の三回忌だ。
福田さんと井村と花柳さんと「魚采」で飲む。いつか一緒にやろうよ、と福田さんを誘う。そのあと、「陣太鼓」で飲んでいる大半の劇団員と合流。早めに帰る、直美、上田、帆足と一緒の電車。ダメダシ。
あと2ステージ。超満員で乗り切れそうだ。明後日の千秋楽が一番空いている、そりゃそうだ平日の三時だぜ。明日も宜しく!で昼から福原病院で胃の検査。大腸がんの検査結果。
12月3日(土)
今日は2回公演。マチネ超満員。結局開演10分押し、ごめんなさい。
ソワレとの間に本多社長からの差し入れの寿司、40人前。みんな凄い食欲。あっという間に平らげる。本当にご馳走様。いつもの事だが、感謝。
ソワレも超満員。またも10分押し、ごめんなさい。明日もあさっても楽日まで多分こんな感じになるな。とりわけ今日は名古屋から『百人弥次喜多』のメンバーが大挙来ている、前売発売日に売り切れた回でもある。今までで、最高の盛り上がりの大爆笑の客席であった。若杉も2ヶ月の商業演劇公演を終えて見に来た。元気そう、若杉が出てたらどうなってたかな?
今夜はみんなのいる「ふるさと」を避け、初台まで歩く、約45分。久しぶりのウオーキング。血圧を下げる為。たまに行く初台の飲み屋でしんみり、焼酎。そして・・・!?でも、12時過ぎには自宅。明日も2回公演。夜の回には息子のタツマも来る、キッチリ芝居やらなきゃ、あと4ステージ。楽しもうぜ、みんな。サザンの「キラーストリート」ノって聞きながら、この日記を書いている・・・・・・。いつか、近い将来「東京」から引っ越して「ある町?」へ「演劇」の最終「革命」しに行くゾ?と、マジに思っている今宵であります。呆けないうちに、ちゃんとイイ、「プロデューサー」=仕掛け人になって「馬鹿騒ぎ」を真剣にやりたいと思っている。
皆様おやすみなさい。HEY MR BLACK JACKレボルーション!
NO・9!!
12月2日(金)
今日は4時から劇団総会。忘年会の日時を決める、12月27日夜7時。担当は竜一達の世代。木暮、篤篤 らが中心となる。研究生の芝居もやらせよう。4時半から歌と踊りと抜き稽古。と、いつもの調子。今日は7時半開演、雨模様なので10分早く開場。が超満員で開演10分押し、スミマセンでした。今日は昨日と違って全員凄い集中力。「中日」でノッテイル。
終演後、伊藤裕作さんと飲む。アマノ、夕沈らも一緒。ふるさとに行くと台湾のイー・シャウと3年ぶりに再会。兵役を終えてすっかり大人になっている。
馬場で、夕沈、アマノ、小熊さんらと裕作さんのおごりで「とおる寿司」でご馳走になる。明日から2日はマチネもアリの2回公演。がんばろう。
12月1日(木)
6日目。あいかわらずの満員。今日は実に、面白かった。「ひょっとこ乱舞」の広田が来ていた。飲む。明日がある明日がある、である。で、師走である。「今日」を人生最良の日にしましょう、お互いに。久しぶりの萩原朔美さん、岩淵先生ありがとう。体の調子は快調。飲みすぎの日々が続く。あと、5日7ステージ。明日が中日だぜ。
今夜のビデオ。『ベン・ハー』(フレッド・二ブロ監督主演1925年作品白黒サイレント作品)
11月30日(水)
5日目も満員。マチネのみ、いいカンジでブレはなくなってきている。終演後、アフタートーク最終日。篠井さんがゲスト。英介さんのフォローで今までで一番面白い、観客参加型のトークとなる。ありがとう英介さん。
歩いてシアター・トラムまで、小川君、ヤント、畝部と4人燐光群公演『パーマネント・ウエイ』(坂手洋二演出、デヴィッド・ヘアー作、常田景子翻訳)を観る。2時間10分、疲れた。渡辺美佐子さんに会いに楽屋。なんと、このクソ忙しいのに俺は今月「16本もヒトの芝居」を観た事になる、多分新記録!
読売の夕刊に劇評。今日で霜月も終わり、いよいよ、師走。あと6日間、ラストスパートである。当日券は今のところ、日によっては15枚〜20枚近くありますからお早めにおいで下さい。待ってます。ほんとに観ないとソンですよ。今日、スズナリで貰った、赤坂ナルミさんというピアニストで作曲家のMDを聞いている、イイ曲。
11月29日(火)
お昼、2時過ぎ豊島健康センターで胃がんの医師面談。胃のレントゲン写真を見ながら、医者の言う事を聞く。胃潰瘍の後と胃炎の状態、がん細胞は認められず、気になるんだったら胃カメラをとの話。一安心、とりあえず福原医院への紹介状と写真を預かる。
4時過ぎ、スズナリで胃の写真を見せびらかす。6時まで稽古。7時から4日目。超満員。いい感じだが?9時アフタートーク高取と3人。
漫画のはなしに始まって、紆余曲折しながらも演劇の話にたどり着き、面白かった。高取に感謝。
明日は英介さん。「ふるさと」で呑み会。夕沈が声つぶしつつある、治せよ。アマノと馬場で1時過ぎまで飲む。来年の事と、これからのことを夢物語も含めて話す。コイツとしゃべってるとあと30年は生きていたくなる。あと1週間楽しんでやろうぜ。役者の踏ん張りに「これから」はかかっている。
11月28日(月)
胃の調子はイイ。2時に便を持って福原病院。3時から稽古。7時から3日目。踊りもう少し。今日も超満員。当日券はまだ余裕アリ。
アフタートークちょっと喋り過ぎ、土屋君と江本さんにもっとしゃべらせるべきだった。ごめんなさい、又出てください。近いうちに芝居必ず見に行きます。そうだ、明日は司会に徹しよう。が、明日は高取と、ケラか?「ふるさと」でみんなと飲む、岡島としゃべる。土屋君ともいつかゆっくりしゃべりたいものだ。シアターガイドの伊藤社長と久しぶりに飲む、ありがとうございました。一人で「紘子」で焼酎を飲んで、タクシーで帰宅。例によって、師走の年中行事で道路工事。1時半帰宅。今夜のビデオ。日本初の70ミリ大作大映映画『釈迦』(三隅研次監督作品1961年)2時間半の大作2日はかかるな。
11月27日(日)
今日も超満員。本番終了後、若手演出者コンクールの2次審査中野の鍋横地域センターで劇団乞局『雄向葵(おまわり)』(作・演出/下西啓正)の通し稽古を見る。哮夫さん、森井さん、大西君、貝山さんとおれの5人。
その後、何故か今日は1日中「日本演劇界の星」と呼ばれつづけた、忙しい日だった。久しぶりに山崎哲にあう。唐組の久保井君ともゆっくりしゃべる。で2時過ぎまで木村健三と飲む変な日。
11月26日(土)
今日は初日超満員。とにかく疲れた、が面白かった。ケラもアマノも楽しかったようだ。32人の役者たちが1日中ヘロヘロになりながらイイ芝居をやろうと悪戦苦闘した1日。
超満員。で、刺身は食うし酒は飲むしの初日であった。ただただ胃が痛くならないように祈るしかない。以上。
11月25日(金)
2日間禁酒で眠られず4時ころウトウト。朝8時過ぎ、寝不足だが起きる。少しは良くなったらしい、昨日とは違って痛くない。お腹に温ハップを貼る。おじや、でクスリ。10時半から明りあわせ。そろそろ、下北沢に向かうか・・・・。頑張るぞ!
いいカンジで明りあわせ。ほとんどラストシーンまで順調。夕方ケラさんもやって来た。ところが、予想どうりラストシーン近くから地獄のように大変な事になった。結局、オーラスのシーンは明日、朝もう一度やり直し。ケラさんは明日初日見ますと帰っていった。明日も9時入り。10時から返し稽古。3時からゲネプロ。いよいよ初日。
今夜も禁酒。まだ胃の調子はよくなっていない。明日までには何とか・・・・・。今夜こそ早く寝よう。
11月24日(木)
昨日薬を飲んだのにまるで胃の痛みが治らない。困った、朝9時から仕込だというのに、おじやを作って食べ1時過ぎ下北沢へ。セットは立っている、凄い。カッコイイさすがは水谷さん。今日は客演も含めて「全員」がスタッフ作業、壮観である。小道具、衣裳、美術、音響、制作、照明、映像、演出部と各パートがきちんとイイ仕事している。いい座組。流山児★事務所ならでは。
畜生、胃が痛い。しょうがないサボが病院行った方がいいというのでスズナリの目の前の福原医院に入る。内科、神経性胃炎との事、演出家だったら仕方がないですね、と木島先生。この際、スズナリにいる間に大腸がんの検査と胃カメラやりましょう・・・とちょっと待って、今日はクスリだけでいいからと退散。クスリ飲んでa亭でラーチャン食べて夕刊を買って劇場へ。東京新聞の夕刊と日刊ゲンダイに記事。どんどん出るぜ。
5時過ぎに帰ると大体美術作業は終了して、6時から撮影。7時から明り作り。踊りのチェックを帆足と、スズナリの横の道で20分。8時に、少し早いが下北沢を後にして帰宅。ムトーでサザン・オール・スターズの新曲CD+DVD遅ればせながらの「キラー・ストリート」4500円で購入。聴きながらこの日記を書いている。イイナア。
今夜も禁酒だ。今夜のビデオもゲバラシリーズ。『革命戦士ゲバラ』(リチャード・フライシャー監督 オマー・シャリフ、ジャック・パランス出演アメリカ映画1969年作品)を観て寝ることにした。まあ、B級映画だろう?明日は朝9時半集合。10時半から明りあわせ。ついに始まるぞ!明後日の初日までにはこの胃炎を治したいものだぜ。生の魚も禁止だと、トホホである。
11月23日(水)
朝からシクシクと胃が痛む。やはり胃炎かよ。多分、この何日かの呑み過ぎのせいだな。当日パンフの原稿2枚をメール。お昼過ぎに稽古場。とりあえず踊りの特訓。帆足と直美が付き合ってくれてるんだが「できた」と思ったらすぐ忘れる、いや困ったもんだ。でもやるしかない。本番までは努力のみ。
2時過ぎから、サボの指導の下、軽いボイストレーニングのあと歌稽古全16曲をあたる。
3時から1回目の通しどんどん良くなっている。ちょっと小返し。8時から照明のキンタローさんの為の通し。搬出、夜中だと言うのに稽古場はてんてこ舞い。トラックに乗せ、明日9時からスズナリ仕込み。明日は明り作りまで。撮影は夜。アマノの場合、小屋入りしてからが大変、舞台監督のイワヲの手腕にかかっている。客演の全員がスタッフの各パートにきちんと分け仕事もちゃんとある。明日はスズナリに50人以上の人間が足の踏み場もなく働く事になるだろう。今夜は酒も呑めない。昨日の朝日の夕刊、明日のぴあと情報はコレからどんどん出ると言うのに。最後の3日間のみしか前売り券は残ってないよ。
11月22日(火)
朝から月刊「新松戸」の今月号の原稿4枚半何とか書き上げる。
2時から稽古場。昨日の問題点をアマノに話す。少しくどいかもしれないが、なるべく「分りやすく」してもらう。稽古は順調。6時過ぎ、完パケの音楽が到着。ラストシーン。メインテーマの歌をさらう。7時15分通し開始。香港からイーランもやって来た。楽塾の杉山さんも。通し、昨日よりダントツにイイ。但し、昨日より3分伸びて1時間50分。
後半がもっと異様につんのめってきたら面白い。明日「2回通し」の前に役者に言うか?
でも、このカンジで本番に突入できれば面白い芝居になる事は確実。前売り券はどんどん出ていて「完売」続出である。役者達がどんどんチケットを売り出した。つまり、今やっている芝居が面白いとカンジ見てもらいたいと思っているから。・・・確実に、あと4日で「完売」になる勢い。
いいカンジで仕込みに入れそう。とにかく明日は、みんなより1時間早く稽古場で踊りの特訓。最後の点検。ノブ君に恥ずかしい思いはさせられない、ってもんだ。今夜も遅くまで呑む。12時半帰宅。おとといの大友アニメの続きを見て寝る。
11月21日(月)
朝から井上陽水のCD「ブルー・セレクション」を聞きながら、カナダの吉原さんから送られてきた戯曲『ヘレンのネックレス』を読んでいる。中東が舞台の芝居だから本当はイランやエジプトの音楽がいいんだが、あえて・・・・。ヤントは今日から新宿の日本語学校。
5時から後半の稽古。で、歌踊り。7時から初めての「通し」。1時間48分。はじめて全員が自分達がやっている芝居がどうなってるかを確認。井沢希旨子が臨月の身重で通しを楽しそうに観ていた。その後、踊りのチェック。もう一度でなんとか覚えるぞ!
で、500円会。アマノに感想。明日がアル、明日がアル。井沢と話す。今夜はサボのところに泊まるとのこと。来月は出産。頑張れよ!明日は11時から撮影。2時から小返し。7時から2回目の通し。あと三回ある。確実に面白くなる、いや面白くする!!
豊島区医師会から手紙。胃がん検診第2次結果報告票。11月29日午後3時、医者の面接指導の通知。診断によると胃腸の後壁に胃体部胃炎と胃角部胃潰瘍はん痕とのこと。ふーん。
11月20日(日)
今日は1時から榎町地域センターで楽塾の稽古。振付の絵美が来てくれた。打ち合わせ、とりあえず決まっている一幕の曲を聴いてもらう。プロローグの動きも見てもらう。来週と再来週でとりあえず一幕の振付をお願いする。私が『SMOKE』の本番中だからだ・・。4時過ぎにジムショ。ヤントと二人で歌の特訓、2時間。ケラさんの曲でアマノ作詞のメインテーマ。なんとかヤントがたどたどしい日本語で覚えた。明日からヤントは日本語学校。
6時からヤントと一緒のシーンの小返し。ノブが名古屋から帰京。お祖母ちゃんの葬式帰り。9時からラストシーンのワルツの居残り特訓。ノブに付き合ってもらう。あと、3日で完璧にしなければ・・・・。10時過ぎノブの精進おとしのため74歳で死んだおばあさんのため献杯。12時近くまで何人かで飲む。ノブの死んだお祖母ちゃんのことやら、を話す。あと3日。明日は、初めての本格的な通しだ。
今夜のビデオは製作9年製作費24億円の超大作。アニメ『スチーム・ボーイ』(大友克洋脚本監督2004年作品)。途中で眠くなりやめる。
11月19日(土)
今日は最後の休み。お昼から西新宿の芸能花伝舎の演出者協会の国際部と事業部のミーティング。来年の事業についても、若手演出家コンクールで演出家のトーク・バトルをやろうという事に。来年1月の横浜の相鉄本多劇場での演出家セミナーの講師も久しぶりに引き受ける。この5年余り演劇大学もセミナーのワークショップの講師はやってない、ほんとに皆さんに申し訳ないと思っている。出版の『演出家の仕事2 アングラ篇』は今年中には何とかなりそう・・・・。来年は演出家名鑑、新人翻訳家による海外戯曲集出版も企画中。
5時半にジムショに戻り、ヤントと畝部と3人で都電に乗って池袋のシアター・グリーンまで。大谷真一に会ったので、喫茶店で珈琲、雑談。7時から久しぶりに離風霊船の80年代の名作『赤い鳥逃げた・・・2006』(作・演出/大橋泰彦)を観る。1985年夏に起きた日航機墜落事故を扱った作品。沖田乱も横の席で観ていた。久しぶりに元気な由美子にあう。
終演後ヤントと馬場で別れ9時過ぎに帰宅。K1の決勝戦。シュルトのキチガイじみた強さ、まさに「最凶巨神兵」とはよく言ったもんだ。とにかく大巨人は膝蹴りで全てを破壊しつくした!
あと4日、楽しく本番に向かおうぜ、ワクワク。今日は休肝日の予定だったがK1観てたらコーフン、ビール、酎ハイ飲んじゃった!今夜のビデオ。『夢のチョコレート工場』(メル・スチュアート監督 ジーン・ワイルダー主演1971年作品)面白い、傑作。ジョニー・デップがティム・バートン監督でリメイクしたそうな作品である。
11月18日(金)
朝11時から早稲田の珈琲館で朝日新聞のK記者のインタビュー、アマノと2人1時間あまり。でジムショで事務。2時から後半の稽古。水谷ノブのお祖母さん死去の報。昨日から名古屋にノブは帰っている。頑張れよ!とにかく俺達は芝居を作るしかない。日曜まで小返し。月曜から「通し」三回はやれる!
休憩時間に『ハイ・ライフ』のチラシ最終稿上がる、いいんじゃない。これでゴー。7時半過ぎから後半の通し。で、本田実さんの音楽稽古1時間。ラストのワルツも上がってきた。これで全部の音楽も決まった。
俺だけが踊れない、ヤバイぞ。振付変わったし・・・・。パートナーのノブもいないし。トホホ・・である。
明日は風邪を治すためと疲労のピークなので休みになった。明後日、早く踊りの稽古特訓だな。
久しぶりに「500円会」稽古場でみんなと呑む。ヤントとカタコトの英語でコミュニケーション、明日はシアターグリーンで離風霊船の『赤い鳥逃げた・・・』を一緒に観る事にした。都電に乗って池袋までだ・・・・。
今日のビデオは思いっきり、クダラナイ最低映画を観る事にした。で、ボージョレー・ヌーボーとやらをスーパーで1500円も出して買った。コレ呑んで観て、ほんでもって元気だそう。『ヴァン・ヘルシング』(スティーブン・ソマーズ監督 ヒュー・ジャクソン主演2004年アメリカ映画)ドーダ!?
11月17日(木)
眠け眼で、朝から『ハイ・ライフ』のチラシのレイアウトの打ち合わせ。上手くいかず、もう一度再考。でも『SMOKE』本番までには間に合わせなければ・・・。お昼から追加公演の情宣。新聞社に電話。今日は私のシーンの稽古がないので、制作的な仕事を一挙にしてしまおう。
寒くなったのでガスストーブを購入。冬である。
で、7時から下北沢ザ・スズナリでペンギンプルペイルパイルズの『不満足な旅』(倉持裕・作演出)を観る事に。2002年の作品の再演らしいが私には初の倉持作品、久しぶりの高鹿の芝居。面白い、が、どうも俺にはぴたっと来ない。台本は確かに良く出来てるし役者も好いんだが?何だろう。
ステージ・ドアで呑んでいると本多さんが青年座の芝居を見て帰ってきた、1時間あまり演劇談義。来年の12月の『オールド・バンチ』の出演を正式にお願い、快諾を得て帰宅。
11月16日(水)
夕方4時から後半の私の出番の稽古。セリフは三つ。校長先生の役、何度か当ってみる。くだらないサブーイ、ギャグにもならない事をやって顰蹙を買う?ジョーダン。歌は未だソロなし、ウーン。まあ、短い歌も含めると「16曲」もあるからもう、いいか・・・・。芝居は日を追って確実に面白くなっている。
週末のチケットが本当になくなった、まあスズナリは舞台張り出すと150人位しか入らないから大変。「平日はいまだに薄い日が何日もある」というのに。
急遽12月4日(日)のソワレ7時の回を「追加公演」とすることに決定!!日曜にしかこれないお客さんもいるし・・・・。制作は今日一日中電話連絡。プレイガイドでの発売は数日後。まあ、やろうぜ。楽しいじゃん。とにかく「平日の方」がゆったり観れます、とりわけ千秋楽6日(火)のマチネが穴場です!!
夜は前半の稽古。事務所でヤント君の日本語学校探し、楽塾の川本さんにいろいろお願いしている。お世話になります。とにかく三ヶ月日本語の特訓。頑張れよ、ヤント君歌も歌う事になったのでトモも大変。来年の北京公演『人形の家』の打ち合わせも。
小泉・ブッシュ京都会談のニュースに吐き気。アジアの孤児まっしぐらのニッポン。日米同盟!
今夜のDVDは今回の芝居の私が勝手に妄想している「役作り」?の為『チェ・ゲバラ&カストロ』(スティーブン・トルキン脚本デービッド・アットウッド監督ビクトル・ユーゴ・マルティン ガエル・ガルシア・ベルナル主演2002年作品)を観る。愚作!資本主義「アメリカの視点」で見た最悪の映画。当然といえば当然だがあまりにもひどい。ゲバラもカストロも馬鹿な革命家といった描写。役作りにならず。
北田暁大著「嗤う日本の「ナショナリズム」と道の手帖の「ドゥルーズ〜没後10年、入門のために〜」の2冊をめくりながら寝る。朝4時就寝。シニカルな共同体とベタなナショナリズムが結託する機制てか。・・・「差異と反復」てか。
11月15日(火)
朝10時豊島保健センター。胃がんの再検査。精密検査。ブスコパン注射、うまくいかなくて2本!胃を動かなくするやつ、今度もバリウムだから何とか大丈夫。コレでもう一度検査という事になると胃カメラである。結果は3週間後!果たして?
お昼に帰り、制作の仕事。パソコンに向かい5時間書類作成大変だ。
エディ・スヤント君がジムショに来てるとのこと、今夜から一緒に稽古である。5時稽古開始。5時に稽古場に行くとまだ前半の稽古で盛り上がっている。途中でみんなにヤントを紹介。結局、ヤントとの稽古は8時近く、三回オレタチのシーンの小返し。ヤントは私を殴る警察官の役、研究生の啓太と2人。ああ、疲れた。で踊りの稽古。もう少しだゴメンネ、ノブ君。あと2日で完ぺきに覚えますから・・・・・。10時に稽古を取る。衣裳、仮セットの立て込み。高津から小道具も入った。映像監督の浜嶋君も名古屋からやって来た。本当に本番近しの稽古場。風邪だけはひかないように!うがい励行の事!明日も徹底的な小返し。アマノのシーン作りは実に細かい。そして段取りがとにかく多い。みんないいカンジで戦っているぞ。
今夜のDVD『オペレッタ狸御殿』(鈴木清順監督作品2005年)面白い快作で怪作。で、もー、どーでもイイ作品、リアリズムもセオリーも映画の「歴史性」だとか屁みたいなもん。いくとこまでイっちゃっている,いいんじゃない?久しぶりのチャン・ツィイーカワユイ!清順さんて幾つだ?何82歳!俺もこんな風な年の取り方がしたいもんだが、無理か?85歳までオムツをつけたまま1年中ギャンブル場へ通い続け脳梗塞で倒れたたお袋の血が流れているんだから俺も大丈夫ってか!
11月14日(月)
やっと、稽古に本格的に参加できる。1時からダンスのパートナーのノブ君に早めに来てもらい特訓、3時まで。歌も2曲。ノブのリードで何とか覚える?あと9日ある!3時から全体でダンスと歌。歌は全部で13曲。わたしのソロは今のところ無しだが、まだ虎視眈々狙っている。
7時から初めての「荒通し」いや、ビックリするほど面白い!前半はあれよあれよの音楽劇。後半はこれまたビックリ箱ひっくり返したようなカンジ。明日から小返し8時間ビッチリ。でもって2時間は歌と踊り。衣裳も決定。劇場入りまであと9日。
明日は朝10時から胃がんの再検査の精密検査。だから、今夜は禁酒。少し早めの就寝とするか。新型インフルエンザのニュースに世界中が戦々恐々。インドネシア、タイで死者。
11月13日(日)
最後の休み。自主稽古。私は忙しい。1時から池袋シアター・グリーンで若手演出家コンクール第2次審査。東京プレイヤーズ・クラブ<東京の廃墟シリーズ第三弾>『やかまし屋の歌時計』(作演出/柏木しょうこ)で、3時から江古田ストア・ハウスでフィジカル・シアターフェスティバル3日目。谷川プロジェクト『人形神楽featuring岡本芳一』タイのBフロアシアターグループ『クライング・センチュリー』を観る。コレで全作品を観た事になる。結局、岡本さんの人形との舞踏からしか見れなかったが、百鬼夜行どんどろの岡本さんの名前は昔から知っていたが、はじめてみる。実にエロティック。
タイの芝居はインドネシアと同じくらい面白い。今年のベスト10に選ぶ2作品に出会えた僥倖に感謝。演出家のティラワッ」ト・ムルビアリ君はやっぱり、4年前カイロ国際実験劇演劇祭であった「仮面ライダー」君だ、今は「影」と名乗っている。6時からシンポジウム。西堂氏、七字氏と私そして参加6劇団の演出家。9時まで三時間。その後交流会。明日までフェス。龍昇と馬場の焼き鳥屋で呑む。久しぶりの飲みすぎで頭くらくらでダウン。
明日は荒通しだというのにまだ俺だけ歌と踊り覚えていない、ヤバイぞ。明日から劇場入りまで10日。カウントダウン開始だ!
11月12日(土)
今日もハードデイ。2時から若手演出家コンクールの第2次審査。下北沢off・offシアター。コスモル公演『グリーン・コッペラ』(作・演出/ケン※ショクヨー)を観る。終演後演出家と立ち話。何故か駅前で高取英にバッタリ、再来年の正月にビックリするような企画の話をする、実現出来たら面白いねと答える。ソンナはなしを『SMOKE』のアフタートークで話したいもんだ。
4時半過ぎ、井の頭線で渋谷に移動。久しぶりにいつも行くTOPという喫茶店にはいる。青山学院の学生時代から行っている喫茶店。10年前阿佐ヶ谷でやっていた杉並演劇実践塾の1期生A君がマスターをやっている店。座って珈琲を飲もうとしたら横の席に劇作家の岩松了氏が座った。久しぶりに約1時間半ぐらい雑談。ロシア演劇に話が及び、いつか一緒にロシアに行こうよという話に、是非実現したいもんだ。
7時からシアター・コクーンで唐コンプレックス『調教師』(作/唐十郎演出/内藤裕敬)を見る。18年ぐらい昔『透明人間』というタイトルでやった唐組の初期の作品。
いやはや、何故か毎日のように芝居を見なければならない。これじゃ、国内外200本近くの観劇記録を今年は打ち立てそうだ。
自宅に帰ると岩松氏よりメール。ほんとに「ロシア行きましょうよ。」
11月11日(金)
12時過ぎに起床。今日は3時から全員で新曲の稽古、そして振付け。
歌は全員で歌う3曲。1曲ケラさんの曲にアマノ作詞のメインテーマと呼ぶべき曲を歌っていて急に泣けてきた。♪パパが死んでも・・・・。今日からアマノは死んだお父さんの「49日法要」で3日間名古屋に帰っている。
歌稽古を終えて、ストアハウスで双対天使公演『外套』(原作/ニコライ・ゴーゴリ脚本演出/猪俣哲史)とそして8時半過ぎからお目当てのインドネシアの劇団TEATER GARASI公演『雨に魅せられた一人の男について』(演出/グナワン・マリアント)を観る。GARASIの芝居にブラボーのあらし、大興奮のカーテンコールであった。悪源太や弘子、米山、上田、畝部、竜一、里美といった10人ぐらいしか劇団員は見れなかったが、本当に感謝。
予想を超えた身体能力、フィジカルシアターと呼ぶべき最高の作品。観ていて、とにかく久しぶりにコーフンした。今年見た芝居「ベスト3」に入る。いい芝居を観れてトモに感謝。本当にお疲れ様。是非14日多くの人に見てもらいたい作品である。もう一度みたいが14日は荒通しの日で無理。ポストトークでは、日本の演劇のテイタラクに触れたが、とりあえず6作品全部見て13日の6時からのシンポジウムでしゃべるつもり。昨日来日した留学生のエディ・スヤント君と初対面。なかなかの好青年。トモ、面倒よろしく頼むぜ。
12時すぎ江古田から1時間かけて自宅まで歩く。途中、目白で遅い晩飯、インドネシア料理だぜ。
11月10日(木)
今日は休肝日。朝から夕方まで新聞社、マスコミへの宣伝のための電話。とりあえず、面白いからきてくださいと、喋り捲る。途中、来年の『無頼漢』に出演して欲しい桟敷童子の池下君に出演依頼の電話。快諾を得る、嬉しい限り。来年の夏ヨロシク。『オールド・バンチ』のほうは演出家の中村哮夫氏の出演も決まった、こっちも面白すぎるキャスティングに。ぴあの電話取材を終え、名古屋の俳優館の「テンペスト」のチラシの裏の原稿200字FAX。
夕方から「後半からラストシーン」の稽古。私の出番も当る。で、後半の「荒通し」。段取りは決まった。全員必至にセリフを入れようとしている。明日は歌、踊りの稽古中心。新曲がどんどん出来上がってきている。振付も増える。大変だぞ。でも、泣き言は言ってられないぞ。28日のアフタートークのゲストでシベリア少女鉄道の土屋君が出てくれることに。私は未見だが、アマノがしきりに見る事を勧める劇団の主宰者。ヨロシク。
今夜のビデオ。映画の父リュミエール兄弟のカメラを使って世界中の映画監督達が60秒間だけ撮ったフィルムを集めたドキュメンタリー。凄い!『キングス・オブ・フィルムス〜巨匠達の60秒』(フィリップ・ブーレ発案編集1995年)映画生誕100年記念作品。それにしても毎日映画みてるなあ。その後、禁酒のせいか眠れず原田宗典の短編集『何の印象もない女』読了、笑った。「いいじゃないか」「困ります」「すみません」これが「男と女の最も短い関係」。朝4時就寝。
11月9日(水)
お昼にメガネをなくしたアマノにメガネ屋で会い、稽古の調子を聞く。大丈夫とのこと。今日も俺のシーンの稽古は無いので、来年の12月の企画の仕事を進める。『オールド・バンチ』音楽を高橋悠冶サンが引き受けてくれた、大感激である、おまけに役者でも出てもいいとのこと。これで方向が決まった。70歳以上といっても良い役者達7、8人の不良老人の銀行強盗のアクションにもならない「ブ・アクションドラマ」でカッコイイヤツ。
いま、あっと驚くキャスティング中である。
で、夕方まで新聞社に電話。「SMOKE」の情宣。とりあえず何人かに連絡が取れた。残りは明日だ。コレもプロデューサーの仕事。「今年は最後ですから」・・・・でも、1年に「10回近く」電話してくるプロデューサーもいないか!?
7時から江古田のストア・ハウスで始まったフィジカル・シアターフェスティバルの初日に駆けつける。インドネシアから帰国したトモにも再会。ストア・ハウスカンパニーの『SANCTUARY』(木村真悟作・演出)と韓国のTheater Group Mythosの『Novel Juice』(作演出/カン・ワ・ジュン)を観る。どこが、実験的な若手集団?感想は書かない。11日のポスト・トークのゲスト。13日のシンポジュウムでパネラーになったのでソコでソコソコしゃべります。10時過ぎからオープニング・パーティ。1999年から今年まで6回本当に木村さん、龍達の苦労は大変なもの、頭が下がる。14日まで1週間演劇ズケを沢山の人に楽しんでもらいたいものだ。笛田宇一郎氏とはじめてしゃべる、面白い早稲小の後輩。そのうちなんかやろうぜ。
11月8日(火)
朝からビデオでタデウシュ・カントールの名作『死の教室』(アンジェイ・ワイダ監督1976年)を見る。何度見ても凄い芝居である。良く見たら、日本に来た時(1980年?)は老人に見えたがけっこうみんな若い役者達である。
アフター・トークのゲスト決定した。はじめての江本さん、いつも世話になっている、英介さんと高取。ケラさんは飛び入りという形に・・・・。アマノ演出の面白さを軸に「演劇の楽しさ」について話そうと思っている。
今日は前半の稽古、私は出番が後半だから明日。ケラさんが稽古を見に来るらしい。「東京ミルクホール」の佐野君から電話、少し話をする。斉藤偕子さんの名著『黎明期の脱主流演劇サイト〜ニューヨークの熱きリーダー〜』やっと読了。金も無く、新しい演劇の道にひたすら身を挺した先達達に乾杯!俺たちはまだ何もやってない。寺山さんはこういった奴らに同時代の演劇人として出会ったんだ!
で、7時から俳優座劇場木山事務所公演『妖精たちの砦』(福田善之作・演出)を見る。久しぶりに池田有希子にあう。アトリエ・ダンカンの池田社長にも。木山事務所の林君と会うのも久しぶり、元気そう。一様に、驚かれる。まあ、俺が「俳優座劇場にいる」というのがどうやら皆さんには「不似合い」らしい?
あ、今日は横須賀智美が久しぶりにインドネシアから日本に帰国する。ストア・ハウスのフィジカルシアターフェスも始まるのか。アジア・ミーツ・アジアは見にいけなかったし、ウーン、困った。六本木から帰るとトモの元気な声が留守電に入っていた。
今夜のビデオも宮崎アニメの名作。『天空の城 ラピュタ』(宮崎駿脚本監督 1986年作品)ガリバー旅行記をモチーフにした冒険アクション。『ナウシカ』から2年後。『トトロ』の2年前。だんだん分ってきました、はい。
11月7日(月)
今日から昼稽古も始まった。
黒テントの公演を終えたさとうこうじが参戦し、漸く全員が揃う。
やっぱり、こうじはいいなぁ。アマノが例によって本を弄る。まずはここからだ。
オフィスコットーネの綿貫女史が稽古場を覗く。「こんな所で良くやってられるわね。インフルエンザで死んじゃうわ」って。よし、明日からはうがい手洗いを励行だ!!
世界中で猛威を振るう鳥インフルエンザ。早稲田も例外ではない。ジムショにいくとアニキから電話あり、TELすると12月11日にオフクロの三回忌墓参のこと、了解。タツマに電話。パリの暴動ではついに死者が出る。この国では消費税も、サラリーマン増税もおまけに「米軍の基地移転のため」に国が何千億円払ってもデモも暴動も起こらないというのに!
今日は近所のビデオ、100円の日。宮崎アニメと『死の教室』などいくつかビデオを借りて帰宅。で、今夜のビデオ宮崎アニメの名作。『風の谷のナウシカ』(宮崎駿 脚本監督1984年)つまり、『トトロ』の4年前の作品、火の7日間ねえ!?。いやあ勉強になります、笑っちゃうよ。
11月6日(日)
朝から山折哲雄『美空ひばり〜泣くことの力〜』冨澤慶秀『だから歌舞伎はおもしろい』の2冊を一気に読んだ。面白い。身もだえの芸能、「男泣き」の伝統は昭和20年代まで、柳田國男の「悌泣史談」ねえ。冨澤さん独特の視点の歌舞伎入門書,ほんとにスラーと読めるいい本である。
お昼から楽塾『十二夜』の稽古。時間にすれば僅か3分から5分のプロローグのシーン。先週からやっている。今週もイロイロ変えて作っている。コレが大変、5時間ほとんど休憩なしでやってもなかなか出来ない。まあ、いつもの事である。来週までに何とか?
5時過ぎ、早稲田祭でにぎあう大学構内を横目に都電の早稲田から、大塚まで。萬スタジオで上演中のひょっとこ乱舞の新作『今はチキンを』(広田淳一作・演出)を畝部と見る。ビートルズの曲と詩のタイトルとイメージを上手く使った実にロジカルで面白い作品。超満員、ひょっとこ乱舞はいま、のりに乗って上昇中。広田はいいカンジで芝居つくりをやっている。今のカンジで「集団と一緒に」芝居作りに励んでほしいもんだ。ちょっと「理」にかないすぎが?
劇団を辞めたワタナベ恵美が出ていたが・・・・・。チョウ君は相変らず凄いが今回は板倉チヒロという役者が気になった。チョウも板倉も実にいい目をしている。それから、ひょっとこの女優達は実にいい。
大塚で少しのみ、帰る。帰るとテレビで『座頭市』(北野武脚本監督)をやっている。映画館で見たが、ついつい見てしまう。
今夜のビデオは久しぶりに巨額の賞金クビを巡るバイオレンス大作、本当に実に良く出来た「男」の恋のドラマ。『ガルシアの首』(サム・ペキンパー監督 ウオーレン・オーツ主演1974年作品」
11月5日(土)
叙情性とは、人の苦しみや悲しみに深く共鳴する感性の働きである。現代に失われつつあるこの感性を軸に演劇を考える。寺山修司作品を来年2本やる予定で、寺山さんの新刊『幻想劇集』を読み返している。
4時過ぎルノアールで演劇制作者のKさんと打ち合わせ、というか来年の寺山作品の制作協力をお願いしているのだが、肝心な打ち合わせより今の演劇状況の最悪ぶりを嘆く愚痴に途中なってしまった。いかん、元気にテラヤマ・ルネッサンスを企んでいるのに!である。とにかく時間がないが何とか来年の企画を具体化するために動けるだけ動くしかない。喫茶店で「国文学」の11月号「演劇〜国家と演劇〜」を読む。
ジムショから稽古場、台本の直しチョコチョコ、で本読み。明日が最後の休みである。
黒テントに出ているさとうこうじも7日から参加。これで全員が揃う、曲も上がってくる。本当に20日間1本勝負だぜ。7日は「最後の読み」やって即、立ち稽古となる。10時過ぎから三回目の美術会議。明日までに動きを見て決めることに。併行して稽古場をスズナリの実寸に近い状態に変えるため劇団の男たちは今まで客席だったところをバラシ。歩いて馬場まで。
チケットは何故か週末だけ売れている、困ったもんだ平日に客が流れてくれないと・・・・。アフタートークのゲストも来週までにはFIXさせなければ。28日(月)はお願いしていた毛皮族の江本純子さんに。ありがとうございます、ヨロシク。
今夜の深夜ビデオ。何故かセルゲイ・エイゼンシュタイン監督『十月』プロパガンダ映画の傑作、ロシア十月革命を描く歴史的な映画。何がモンタージュかが分るてもんだ。
11月4日(金)
結局、昨夜は朝4時までビデオ。何故か朝から電話。来年度の企画のためイロイロ電話。クレージーキャッツのベストを聞きながらパソコンに向かう。3時、ルノアールで映画の打ち合わせだ。久しぶりに映画に出ることになるかも?
M・A監督の映画に劇団の何人かと出ることに決める。来年の正月あけにクランク・インの予定。来年になったら具体的なことが発表できると思う。
『実録・共産党』『日本暗殺秘録』笠原和夫シナリオ読了。「仁義なき戦い」の先に夢想した「絶対的貧困のドラマ」・・・・「組織に忠実なものは、いつかは組織に裏切られる。そういう孤独な立場におかれた人間こそ、最高の思想家である」・・・・「語る」のではなく「叫ぶ」笠原の劇。
6時「キャスティング発表。本読み1時間半。ダンス稽古。打ち合わせ。
みんな、それぞれに大変だが面白い組み合わせになった。劇団の若手達はみんな大変である。とりわけ、直美、力、帆足、篤篤、木暮そして何より大変なのは研究生の麻衣と健志といった面々。自分達のシーンを次のシーンに続けて「物語」をバトン・タッチすると言う事を「全員」でやるのが私らの仕事なのだ。みんながんばれ!!アマノも先輩たちも「メチャクチャになっても芝居への愛情、熱情」を真摯にぶつつけるお前達とケンカするのはOK!と待つてるんだから・・・・・・。女優達は見事に役にはまった。いや、みんな凄い役者達である。
いつもそうだが、栗原は最も重要な役をやることになった。沖田と里美そして拓平&和倉、谷&ヒロシのカルテットの力に前半の全てがかかっている。ヨロシクだ!「30人の役者達のエネルギー」が爆発する「何処にもない演劇」を目指して22日間の格闘が今日始まった。歌の稽古も来週から始まる。
来週の月曜日から「立ち稽古」セリフは明日まで入れて来い!である。そのせいかほぼ全員のまずに即帰る。
稽古が終わって、何故か栗原と沖田と蒲がささやかに呑んでいる。ちょっと付き合って呑む。そうだ、10日にインドネシアから来日するエディ・スヤント氏は俺の相手役に?
今日のビデオ。宮崎アニメの真骨頂。物語は昭和30年代の所沢。『となりのトトロ』(宮崎駿 原作監督脚本1988年作品)
11月3日(木)
今日はハードデイ。そして、休肝日。お昼過ぎには地下鉄に乗って浅草まで。浅草は時代祭りで凄い人出。2時半、アサヒ・アートスクエアで、若手演出家コンクール第2次審査。天才ホテルの『レジドロパット〜太陽売り〜』(作・演出/佐藤智恵)を見る。二幕もの。M・フーコーの監視システム化の「家族」の物語。2時間半の群集ミュージカル。疲れた。審査もあと7本、が、見れるのはせいぜい2〜3本。今のところ去年の「ひょっとこ乱舞」や「東京ミルクホール」といった「コレだ!」という強力に推す作品が無い。困ったモノだ。
大急ぎで早稲田に戻る。今日はケラさんの台本が上がる約束の日。6時半、7時半、そして8時半と五月雨式に台本が送られてくる。そして、9時完成。とりあえず、9時半から最後の本読み。1時間半。11時近くに本読みが終わる「前半」「後半」まったく毛色が変わる面白い台本、とにかく笑える、ゾッとする「死と詩と私のアラベスク」。稽古を取り、美術会議。明日までに水谷さんはラフな絵を描いてくるとのこと。
12時過ぎまでジムショでキャスティングもアマノと一応決める。明日、5時から再度打ち合わせ。明日コレで読んでみてキャスト決定。私はちょっこっと。そうか、クレージー・キャッツと来たか!
面白い台本、コレからが本当の勝負だ。あと23日!精一杯頑張ろうぜ!このテキストを面白くするのは「役者と演出」の仕事だ。いや、30人の役者達全員に見事に見せ場が書いてある。歌も全7〜8曲になる?みごとに「音楽劇」である。2曲は「私のソロを!」と狙っているんだが、アマノさん、ダメ?
『シンポジウム・劇場芸術の地平』読了。演劇における「他者性」。
今日のビデオ。東ベルリン生まれのゲイのロッカーの愛の遍歴のミュージカル。別にドーってはなしではないが見れる。これか、三上がやったのは・・・・音楽はいい。『ヘドウイグ・アンド・アングリーインチ』 監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル 、マーク・タスク 原作 − 脚本 ジョン・キャメロン・ミッチェル 音楽 スティーヴン・トラスク 出演ジョン・キャメロン・ミッチェル 、マイケル・ピット )
11月2日(水)
今日は58歳の誕生日。ありがとう、今日は楽しい1日でした。あと、「100年」生きる事に決めたが?
今日は酩酊していますので、明日。
11月1日(火)
今日から11月。
昨日見た宮崎アニメの面白さにノセラレテ、午前中から『紅の豚』(宮崎駿 原作・脚本監督作品1992年)を見る。13年前の作品か、1920年代のイタリアのファシズムの勃興期を舞台にしたハードボイルド。
そうか、ピランデッロの時代だ。カッコイイ、いや遅ればせながら今はまっている。三時過ぎから事務所で仕事。5時過ぎ、音楽が上がってきた、最初の歌『煙草の害について』実にいい曲。ケラさんと今回は特別に何曲かは本田実さんにケラさんからの頼みで作ってもらっている。今日から参加の小川クンを入れての本読み2回。
で、サボの指揮の下、歌稽古。大合唱曲。で、この歌が笑える・・・・・。ワルツの稽古。ペアで踊る死者の舞踏会?塩野谷がふらりと顔を出す。稽古終わって呑み会に・・・。
私は、ジムショで少し仕事。歩いて帰る。12時すぎ、おっ!ついに誕生日。58歳、ついに父親の生きた時間を越えた、感慨深いものがある。まあ、これからも好き勝手に生きるつもりである。「憎まれっ子世に憚る」と「生きてるだけで丸もうけ」をモットーに。『幻視の詩学』(埴谷雄高著)読了。ラムボオ素描面白し、パリ暴動。
何故か、今日の誕生日のビデオは『吸血鬼ノスフェラトゥ』(フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ監督1922年ドイツ映画 主演マクス・シュレック サイレント62分)
2005年9、10月篇 (ソウル日記・名古屋日記など)